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ホンダ 新型ヴェゼルのデビューから半年、売れ行き好調だが課題は「納期の長期化」にあり

MōTA / 2021年11月21日 13時30分

ホンダ 新型ヴェゼル「e:HEV PLaY」(ハイブリッド・FF/ボディカラー:サンドカーキパール&ブラック 2トーン)[2021年4月23日発売] [Photo:和田 清志]

2021年4月23日にフルモデルチェンジしたホンダのコンパクトSUV、2代目「ヴェゼル」。発売1ヶ月後には3万2000台を超える受注を集めるなど、幸先の良いスタートを切った。そんなデビューからおよそ半年が経過したが、その後の売れ行きについてはどうだろうか。部品供給不足も心配される中、ホンダ 新型ヴェゼルの販売推移について検証してみよう。

ホンダ 新型ヴェゼル「e:HEV PLaY」(ハイブリッド・FF/ボディカラー:サンドカーキパール&ブラック 2トーン)[2021年4月23日発売] [Photo:和田 清志]

コンパクトなのに広い室内、そしてスタイリッシュなデザインまでも両立させた「ヴェゼル」

初代ヴェゼルは7年で世界累計384万台を販売し大ヒット

初代「ホンダ ヴェゼル」[2013年~2021年]

2013年12月に登場した初代「ホンダ ヴェゼル」は、コンパクトなサイズながらスタイリッシュなデザインと広い室内を両立。国内のみならず欧州などでも人気を博し、デビュー後およそ7年で世界累計384万台という大ヒットモデルとなった。

初代の美点を生かしつつ全面的に生まれ変わった2代目ヴェゼル

2021年4月にフルモデルチェンジした2代目の新型ヴェゼル

そして2021年4月、新たに登場したのが2代目となる新型ヴェゼルである。扱いやすいコンパクトサイズは拡大せず、初代の美点を継承。クーペスタイルのスタイリッシュさと、広い室内を兼ね備えたパッケージングはさらに洗練させた。ガソリンモデルを1グレード残しつつも、新型ハイブリッド「e:HEV(イーエイチイーブイ)」を主力のラインナップとし、燃費性能も向上。コネクティッド機能も充実させるなど、新時代のコンパクトSUVに相応しい充実の内容となった。

デビューからおよそ半年、月販目標5000台を上回る販売台数を記録するも8月・9月の落ち込みが大きい

ホンダ 新型ヴェゼル 国内販売台数 推移[2021年4月~10月/自販連(一般社団法人日本自動車販売協会連合会)調べ]

ホンダ 新型ヴェゼルの国内月販目標は5000台。2021年5月25日、新型ヴェゼル発表後およそ1か月後にホンダが発表した受注台数は、計画の6倍以上の約3万2000台を集めている。

これに対し、実際の販売台数はどれくらいだっただろうか。2021年4月から10月までの販売推移は以下の通りである。

2021年4月 3716台/2021年5月 4060台/2021年6月 5692台/2021年7月 7573台/2021年8月 4404台/2021年9月 3901台/2021年10月 6831台

[自販連(一般社団法人日本自動車販売協会連合会)調べ]

新型ヴェゼルも世界的な自動車部品の供給不足による生産調整の影響を受ける

発売直後の4月(先代モデル)も含む7ヶ月分の販売台数は合計3万6177台。月平均で5168台となる。7月には7500台余りの販売を記録したいっぽう、翌8月と9月の落ち込みが特に大きい。

2021年は、世界的な半導体不足や自動車部品供給の遅れにより、各自動車メーカーは工場の生産調整を伴うほどの打撃を受け、その影響は今なお続いている。ホンダではこの8月から9月にかけての期間が深刻だったことが数値のうえでもわかる。

しかし10月は販売台数を増やしているのは好材料。今後のペースアップも期待されるところだ。

2021年11月時点で新型ヴェゼルの納期は半年から1年以上待ち! 生産体制の見直しを大いに期待したい

ホンダの公式Webサイト(https://www.honda.co.jp/)では、各車種の紹介ページ毎に「工場出荷時期目処について」と記された納期目安の案内が表示されている。

こちらによると新型ヴェゼルの工場出荷時期目処は以下の通り。

「ガソリン車:半年以上/一部タイプ・カラーでは半年以上かかる場合がございます。」

「e:HEV:半年以上/一部タイプ・カラーでは1年以上かかる場合がございます。PLaYについては、部品供給の遅れにより、ご注文受付を一時停止しております。」

[2021年11月15日現在・Honda調べ]

発売当初から1年待ちと言われた人気グレード「PLaY」は受注を一次中止する事態に

人気グレード「PLaY」の内装

深刻なのは、主力のe:HEV。中でも人気グレード「PLaY」が注文停止になっている点が気がかりだ。

実はPLaYにホンダの想定以上の注文が殺到し、販売店では発売当初から同グレードのみおよそ1年待ちとのアナウンスをしていた。その状況はまだ現段階では全く解消していないことが見て取れる。

ホンダの生産体制は回復の兆しもみえてきた模様

ホンダ関係者に取材したところ、10月以降は部品供給不足の影響も徐々に緩和してきたとのこと。11月以降は生産台数も取り戻していくことが期待される。

現在、ホンダの乗用車では最量販の軽自動車「N-BOX」(2021年10月の販売台数は7442台)に次ぐ販売を記録する新型ヴェゼルだが、受注台数の多さを思うと本当の実力はまだまだ高そうだ。

今も新型ヴェゼルの納車を待ち望むユーザーのためにも、1日も早く増産体制が実現出来ることを期待したい。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:和田 清志・茂呂 幸正・Honda]

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