最安値、211.6万円で買えるハイブリッドSUV! 新型「ロッキー」ハイブリッドはベースグレードが狙い目だ
MōTA / 2021年11月22日 18時30分
ダイハツのコンパクトSUV「ロッキー」のラインナップに待望のハイブリッドモデルが加わった。発進を補助するだけのマイルドハイブリッドタイプではなく、全速度域でモーター走行を行うストロングハイブリッドタイプだ。カタログ燃費28.0km/L(WLTCモード燃費)と優秀な燃費が嬉しいが、価格面にも注目したい。2グレードが用意されるロッキー ハイブリッドだが、ベースモデルは211.6万円(消費税込)と、コンパクトSUVジャンルではもっと安い価格帯なのだ。果たしてベースモデル「X HEV」は買いなのか。新型ロッキー ハイブリッドの2グレードを比較してみよう。
ロッキー e-Smartハイブリッドは、コンパクトSUVクラスのハイブリッド車で最も安い価格だ
新開発の直列3気筒 1.2リッターガソリンエンジンを発電専用とし、その電力を用いて走行する「シリーズ式ハイブリッド」と呼ばれる方式を採用した。
e-SMARTハイブリッドは100%モーターによる駆動となり、低中速域から力強い走行が行なえる。またエンジンの作動領域自体も、最も効率の良い回転域を中心とすることで、燃費をさらに低減させる工夫もされている。
ガソリンモデルとの価格差は30万円前後
2グレード間の価格差は23万1000円。ちなみにガソリンモデル(FF)の同グレードとの価格差は、Xで30万6000円、Gで28万9000円高となる。
スマアシは全車に標準装備、ただし全車速追従ACCは上級グレードでしか選べない
装備面で最も大きいのが、先進運転支援システム「スマートアシスト(通称:スマアシ)」の機能差だ。
ただし基本的な「衝突回避支援」機能についてはガソリンモデルも含め全車が標準装備となっている。衝突回避支援ブレーキ機能や前後の誤発進抑制機能、車線逸脱抑制機能などひと通り揃う。
異なるのは主に「運転負荷軽減」機能の面だ。
Premium G HEVには、全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)とLKC(レーンキープコントロール)が備わるが、X HEVにはオプションでも選択することが出来ない。
全車速追従機能付ACCは、設定速度を保って走ってくれるクルーズコントロール機能に、先行車両に追従する機能を加えたもの。前車の加減速・停止にあわせ、アクセルやブレーキ操作を支援。完全停止まで自動で行ってくれる。LKCは、ACC作動時(時速60キロ以上)に車両を車線の中央位置にキープするよう、ハンドル操作をアシストする。
どちらも渋滞の多い週末の高速道路で役立つ便利機能だ。高速道路を頻繁に利用し移動距離が多いユーザーなら、Premium G HEVを選んだほうが良い。
機能面では変わりないが、内外装の細部に渡り装備差がつけられる
ヘッドランプは共にフルLEDタイプだが、Premium G HEVのみオートレベリング機能やシーケンシャルターンランプ(いわゆる流れるウィンカー)が付加される。このほかドアハンドルにメッキ加飾が入るなどの細かい差もつけられる。
内装では、Premium G HEVにステアリングホイールやシフトノブの本革巻きや、アームレストのレザー調ソフトパッド化など細かな差別化が図られる。また運転席・助手席シートヒーターはPremium G HEVに標準装備だが、X HEVにはオプションの寒冷地仕様にのみ設定される。
ガソリンモデルも十分に低燃費、その価格差を考えるとむしろ選ぶべきは「X HEV」だ
先に記した通り、高速道路を頻繁に利用するユーザーなら迷うことなくPremium G HEVがオススメ。装備面でも細部まで上質さを求める方なら、同グレードを選んだほうが良いだろう。
ただし200万円台のコンパクトSUVクラスにおいて、23万円の違いは決して少なくない。しかもPremium G HEVの234万7000円という価格帯になると、今度は他のコンパクトSUV、例えばトヨタ ヤリスクロスやカローラクロスの各ハイブリッドモデルも十分視野に入ってくるのだ。そう聞くと、ちょっと迷い出す人も出てくるだろう。
コンパクトSUVのコスパの高さを享受するなら、積極的にe-SMARTハイブリッドのベースグレード「X HEV」を選びたい!
そんな高コスパなガソリンモデルと迷っている人なら、211万6000円の最安値「X HEV」という選択も十分に成り立つ。
低速域から100%モーターの力で静かにスイスイ走るe-SMARTハイブリッドを試乗してみれば、ガソリンエンジンとの違い、e-SMARTハイブリッドの未来的な走行感覚に魅了され、価格差に納得する人も多いはずだ。
筆者としては、積極的にe-SMARTハイブリッドのベースグレード「X HEV」が狙い目だと推奨したい。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:MOTA編集部・ダイハツ工業・トヨタ自動車]
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