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N-BOXで車中泊が出来る!? 身長180cmの筆者が軽ハイトワゴンの人気モデル「ホンダ N-BOX」で実際に寝て確かめてみた

MōTA / 2021年11月26日 11時30分

ホンダ N-BOX カスタム「車中泊仕様」純正アクセサリー装着車(※社外品アクセサリー含む)[Honda純正アクセサリー アウトドア メディア取材会/2021年11月4日/会場:成田ゆめ牧場(千葉県成田市)] [Photo:島村 栄二]

「車中泊」と聞くとミニバンや1BOXバンなどの大きなクルマでないとムリ! とお思いの方も多いはず。いやいや、必ずしもそんなことはないのだ。工夫次第では軽自動車「N-BOX」でも車中泊は出来る。身長180cmの筆者がホンダ N-BOXで試してみた「車中泊プチ体験レポート」をご紹介する。

ホンダ N-BOX カスタム「車中泊仕様」純正アクセサリー装着車(※社外品アクセサリー含む)[Honda純正アクセサリー アウトドア メディア取材会/2021年11月4日/会場:成田ゆめ牧場(千葉県成田市)] [Photo:島村 栄二]

これ1台あれば大抵の用途はまかなえる! N-BOX人気の決め手は圧倒的な室内空間の広さだ

日本一の人気を誇る軽自動車「ホンダ N-BOX」シリーズ

ホンダの軽自動車「N-BOX(エヌボックス)」は、いま国内で最も売れている軽乗用車だ。

N-BOXは、軽規格の小さなサイズを最大限活かしたパッケージングが特徴。車高を高め、ホイールベース(前後車軸間の距離)も限界まで拡大。四角く高効率なキャビン設計としたことで、上位クラスの小型コンパクトカーなどが太刀打ち出来ないほどの広い室内空間を確保した。

後席左右にはスライドドアも備え乗降性もバツグンだから、これ1台で十分にファミリーカーとしても活用出来る。大きなミニバンやSUVをやめ、N-BOXに乗り換えるユーザーも多いというのも納得だ。

シートアレンジでフルフラットにすることも可能だが、かなりの段差が発生する

ホンダ N-BOXをフルフラットにした状態(写真のモデルは運転席・助手席が独立したスーパースライドシート仕様)

大人4人で乗っても余裕の室内空間を有するホンダ N-BOX。とはいえ全長3395mm、全幅1475mm、全高1790mm(FF)のミニマムなサイズだ。シートを倒し旅先で小休止することは出来るが、写真の通り、シートの凹凸が大きいから、そのままではしっかり睡眠し休息をとるのも難しそうである。

しかし車中泊ブームの今、シートの段差を解消する便利アイテムは、大手通販サイトなどで検索すれば多数見つかる。車種専用に設計され、完全にフラットな寝床が出来るフレーム付きのベッドキットまであるほどだ。

写真はホンダの軽商用車「N-VAN」に市販品の車中泊用エアマットを搭載した状態

そこまで踏み込まなくても、キャンプ用のインフレーターマット(バルブを緩めると自動的に膨らむタイプのエアマット)で十分に代用可能。肉厚なものを選んだほうがシートの凹凸もある程度解消出来るだろう。コンパクトに収納出来るし、不要な時は自宅などで保管しておけば良い。防災の備えとしても活用出来る。

身長180cmでも斜めになれば軽自動車N-BOXでの車中泊も可能だった

身長180cmの筆者の場合、残念ながらまっすぐ寝るのは無理だった

そんな訳で、ホンダ N-BOXカスタムの実車で市販品の車中泊用マットを使用し、筆者(身長180cm)が実際に寝心地を試してみることにした。

残念ながらN-BOXをフルフラットにしても、後席の背もたれは完全に倒れない。そのため背もたれから前席の端までの平らな面の距離は、およそ170cm強といったところが限界だ。小柄な人なら2名での就寝も出来そうだが、長さも幅も場所をとる筆者の場合、少し斜めに寝ることになるので、寂しくおひとりさまでの就寝となる。

写真でもわかるように、前席背もたれ部分がかなり盛り上がって見えるが、マットがイイ塩梅で段差を吸収していたので、寝ころんで体重をかけるとあまり気にならなかった。写真のように、枕代わりとなるクッションなどを用意しておくと快適度は格段に増す。寝袋を収納した袋に、上着やタオルなどを詰めれば代用も可能だ。

車中泊の2大必需アイテムはマットとサンシェード! 遮光サンシェードで車内のプライバシーを守ろう

※後部のハッチゲートは撮影の都合で開けてある

なお車両には、こちらも市販品の遮光サンシェードが装着されていた。N-BOXの窓形状に合わせ専用に設計されたもの。撮影時は昼間だったが、隙間から光が漏れることもほとんどなかった。外からの視線を遮りプライバシーも守れるし、これなら快適な睡眠が出来そうだ。

一度でも車中泊を経験したことがある人ならわかると思うが、真っ暗な場所でも、夜の月明かりは意外と明るい。またキャンプ場やRVパークでは、安全のために終夜に渡り街灯が点く場合も。

そのうえ、アウトドアシーズンの最盛期である夏場は日が昇るのも早い。サンシェード無しで車中泊してしまうと、寝不足のまま朝を迎えることになりかねないのだ…。

サンシェードは車種専用品を選びたい

写真は「ホンダ フリード/フリード+」専用の「プライバシーシェード」[ホンダ純正アクセサリー],明かりとりが出来るよう、一部分が開くようになっているのが専用品ならでは

写真は「ホンダ フリード/フリード+」専用の「プライバシーシェード」[ホンダ純正アクセサリー],明かりとりが出来るよう、一部分が開くようになっているのが専用品ならでは

可能ならサンシェードは車種専用品を選ぶと、ストレスなくスムーズに装着出来るし、隙間も出来にくい。夏場などは、車内の熱をこもりにくくする効果もあるから、車中泊をしない場合でも目的地に到着したらサクッと装着すると良いだろう。

日頃、車中泊を実践する方々には「なにをいまさら」な話題かもしれないが、改めてお伝えしておきたい。サンシェードは、マットと共に車中泊の2大必需アイテムなのである。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:島村 栄二・Honda]

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