即納可能な「登録済み未使用車」って“新車”や“新古車”と何が違うの? 登録済み未使用車のメリットとデメリット
MōTA / 2021年11月25日 20時0分
世界各国で生産される自動車部品の供給遅れや半導体不足により、新車の納期が長期化する深刻な事態が続いている。そんな中でいま、ほぼ新車の状態に近い中古車、いわゆる“登録済み未使用車”に注目が集まっている。そのメリットとデメリットとは。新車や中古車の流通事情に詳しいモータージャーナリストの萩原 文博氏が、登録済み未使用車の実情をレポートする。 [画像はイメージです]
部品供給遅れや半導体不足により、新車の納期が長期化する事態が続く
車検の期限で乗換えするつもりが間に合わないケースも続出
新型コロナウイルス感染拡大などに伴う部品供給の遅れや世界規模の半導体不足により、新車の納車までの期間が長期に渡っています。また、新車が納車できても、カーナビゲーションなどが未装着というケースが出ています。
多くの人は、現在所有しているクルマの車検期間に合わせて、次のクルマの購入を計画していることが多いので、納車が遅れると最悪の場合、一時的にクルマが手元から無くなるということになりかねません。
“ほぼ新車”なのに短期で納車が可能!?
新車はユーザーが契約を交わしてから、クルマの生産ラインに乗るので納車までは一定の期間が必要です。しかし、ほぼ新車に近いコンディションながら契約から最短で1週間で手に入るクルマがあるのは知っていますか。
それが、“登録済み未使用車(新古車)”と言われるクルマです。
ここでは、この登録済み未使用車のメリットやデメリットについて紹介しましょう。
「新車」「登録済み未使用車」「新古車」「中古車」の定義とは
そんな中、近年よく耳にするようになった“登録済み未使用車”というのは、販売店が登録だけしているものの、使用されていないクルマのことを指します。したがって年式は新しく、走行距離が少ないため、新車に近いコンディションという表現になるのです。
登録済み未使用車は、クルマの世代交代となるフルモデルチェンジ前をはじめ、外観をはじめ仕様変更を行うマイナーチェンジ前、3月、9月の決算期後などに中古車市場に流通することが多いです。
定義があいまいな“新古車”という呼び名には注意が必要
こうした曖昧さを伴う新古車という呼び名と区別するため、登録済み未使用車という新たな定義が誕生した訳です。
中古車検索サイトで多数見つかる“登録済み未使用車”
N-BOXと同じ軽自動車の人気モデルであるスーパーハイトワゴンの日産 ルークスは約1100台に流通台数のうち、約500台が該当。また、軽クロスオーバーとして人気のスズキハスラーは、約2350台の現行型中古車のうち、約1260台がヒットしました。
通常は小型車でも多く流通することが多いですが、部品の供給不足等で新車の生産遅れが深刻な2021年11月現在中古車需要が高まっており、以前より小型車の登録済み未使用車が減っています。相対的に、軽自動車の登録済み未使用車が主流となっています。
登録済み未使用車のメリットは「安さ」「納期の短さ」にあり!
人気モデルの登録済み未使用車の中にはむしろ価格が高くなるケースも
しかも、ナビゲーションなど人気の装備を装着しているにも関わらず新車価格より安いということもあります。
ただし、納車待ちが1年に及ぶ人気グレード「ホンダ ヴェゼル PLaY(プレイ)」のように、プレミア価格がつくような例外も中にはあります。人気車種の場合、念のため新車価格と比較する必要があるでしょう。
「とにかくすぐ欲しい!」の需要に応える登録済み未使用車
納車までの期間が短いというのも登録済み未使用車のメリットです。
すでにクルマは展示場にあるわけですから、納車までの整備や登録をすればいいだけなので、ユーザーが必要書類を用意していれば、およそ1週間後には乗ることも可能ということになります。
登録済み未使用車のデメリットは「次の車検までの短さ」「選択肢の制約」! 購入補助金が得られない場合も
登録済み未使用車の場合、グレードや色などの選択肢が限られる
登録済み未使用車はメリットだけでなく、デメリットもあります。
まずは車検期間が3年ではないということ。すでに登録されていますから、車検期間は新車よりも短くなります。そしてグレードやボディカラー、装備が自由に選べないということも挙げられます。
したがって、自分の希望する条件にかなったクルマが見つかればお得! と言えますが、グレードやボディカラーなどにこだわる人にはオススメしにくいとも言えます。
こまめに中古車検索サイトをチェックすると掘り出し物が見つかることも
このようなお得なクルマを見つけるためには、常に中古車市場をウォッチする必要があります。
車両価格だけでなく、購入補助金や減税など見積もりの総額で新車との差を比べる必要もあり
登録済み未使用車と新車、それぞれの見積もりの総支払い額と照らし合わせて比較する冷静さも必要となるのです。
[筆者:萩原 文博]
<画像は全てイメージです>
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