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マツダ CX-5やスバル BRZ、ホンダ シビックにも! キャラクター問わず用いられるグレーカラーの魅力とは

MōTA / 2021年12月1日 18時0分

トヨタ スープラ35th Anniversary Edition RZ

ボディカラーはクルマのイメージを決定づけるポイントとなり、クルマを購入する上でも悩むポイントになるだろう。 そんなボディカラーには最近グレーを採用するモデルが増えている。例えばトヨタ GRスープラやRAV4、日産 ノート オーラ、ホンダ シ

マツダ CX-30 XD L Package(2WD)

シルバーに代わってグレーの人気が高まっている

自動車塗料を扱うアクサルタコーティングシステムズ合同会社が発表した「2020年度版世界自動車人気色調査報告書」では、新車の81%が無彩色と呼ばれる白や黒、グレー、シルバーとなる。

また、多くの市場でシルバーからグレーに人気がシフトしてきているといい、世界的に見るとグレーが白、黒についで15%、シルバーが9%だ。

グレーは高級感のある色合いとして人気になっている

また、ひとつのクルマをさまざまなシーンで使うことを想定していることもグレーが人気になっている要因と言えそうだ。街中、アウトドアのどちらにも馴染む色としてグレーを混ぜていくことで、違和感のない穏やかな色とし、加えて個性を出したいというニーズに応えていくとグレイッシュカラーが好まれるようになっていく。

マツダはボディカラーを造形の一部として開発する

マツダは「色も造形の一部」という独自の思想でカラーデザインにも定評がある。2016年にプレミアムカラーシリーズとして鉄の美しさを表現した「マシーングレープレミアムメタリック」、2019年には「ポリメタルグレーメタリック」を発表。マシーングレープレミアムメタリックは「機械が放つ精緻な美しさの追求」をテーマに、コントラストの力強さと表情の緻密さを高次元で両立。光が当たる面全体が強く輝き、そうでない部分は鉄独特の力強い黒色になっている。

2016年に採用されたマシーングレープレミアムメタリック

一方、まずCX-30やMAZDA3に採用されたポリメタルグレーメタリックは塩ビ管をイメージし、樹脂と金属の素材感を表現し、上品さを際立たせている。「グレーの新しい領域を作った」としてクルマのカラーデザインの企画力や形との調和、内外装すべてのデザインの美しさを表彰するオートカラーアウォード2019のグランプリにも輝いた。

ポリメタルグレーメタリックはオートカラーアウォード2019のグランプリにも選ばれた

アウトドアシーンにも合うことからSUVにも積極的に使われている

その後、スバルでも2017年にSUVモデル「XV」にクールグレーカーキを採用。クールグレーカーキは、水色がかったソリッドグレーでアウトドアにも似合うボディカラー、XVのテーマである「ファン×アドベンチャー」を表現する車体色として設定された。

クールグレーカーキはアウトドアにも似合うボディカラーだ

さらに2019年にマグネタイトグレー・メタリックが追加。フォレスターや2代目BRZなどにも設定され、アウトドアにも合い、スポーティ感もある面白いカラーデザインとなっている。

スポーティさを表現し、BRZにも採用された

また、人気SUVのトヨタ RAV4 アドベンチャーグレードにもグレーを取り入れたカーキ色の「アーバンカーキ」はアウトドアに合うカラーとして好評だ。

RAV4アドベンチャーグレードにはアーバンカーキが採用される

スポーツカーやハッチバックにも適したグレーカラー

グレーはアウトドアシーンだけでない。上記に挙げた通り、トヨタ GRスープラの最上級グレード「RZ」には32万円ものオプションカラー「マットストームグレーメタリック」が台数限定で用意されていた。

32万円になるオプションカラーのマットストームグレーメタリック

ホンダ シビックやS660に用意されるソニックグレーパールはソリッド色が強く、スポーティさが高まっている。

ほかにも日産車で設定されるステルスグレーはリーフから採用されるソリッドグレーでノート オーラにも採用。ノート オーラはコンパクトハッチバックでありながらスポーティで引き締まった印象を受ける。

日産にはステルスグレーというカラーが採用されている

ボディカラーは実際に目で見ると違った印象を持つこともある

国産車の一部モデルを紹介したが、グレーカラーは最近のトレンドとなっているといえるだろう。街中にもアウトドアにも映えるグレーは個性を象徴するボディカラーとして人気が高まっているようだ。

国内外を問わず、今後もさらに個性的なカラーが増えていくだろう。長く乗り続けるクルマであるからこそ、できれば実物を見てボディカラーを選んでみてほしい。

【筆者:篠田 英里夏(MOTA編集部)】

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