ハイブリッドが追加されたダイハツ ロッキー&トヨタ ライズ! グレード選びが悩ましいが1.2リッターガソリンがオススメだ
MōTA / 2021年12月4日 15時0分
5ナンバーサイズのSUVという点やリーズナブルな価格などを理由に、登場から2年が経っても依然好調な販売が続いているダイハツ ロッキー&トヨタ ライズ。今回1.2リッターハイブリッドの追加と、FFモデルに新開発の1.2リッターエンジンが搭載された。FFモデルを購入する場合、ガソリンとハイブリッド仕様のどちらを選択すべきか難しい選択となる。だが、実際に試乗したジャーナリストの永田恵一さんは1.2リッターNAの出来が良いという。そこで今回は価格や燃費、そして走りを加味してそれぞれのメリットを解説してもらった。
ロッキー&ライズは全3つのエンジンをラインアップ! ハイブリッドはFFだけ
今回の一部改良では自動ブレーキ&運転支援システムのパッケージとなるスマートアシストの性能向上なども行われ、ロッキー&ライズはより多くの人に勧められるコンパクトSUVに進化した。
エンジンラインアップは1.2リッターのNAとハイブリッド、そして1.0リッターターボ(4WD)の3種類が用意される。それぞれFFのみとなる1.2リッターNAとハイブリッドに乗ると「どちらにするか?」はなかなか難しい選択に感じたこともあり、ここではロッキー&ライズを買う際にこの2つで迷った際の選び方を考えてみた。
1.2リッターNAは乗り心地が改善! ハイブリッドはエンジン音が目立つのが難点
それが一部改良された1.2リッターNAに乗ると一部改良前の弱点が許容範囲と言えるくらいに改善された。
という好印象を持ってハイブリッドに乗ると、ハイブリッド化による動力性能と燃費の向上は確かながら、エンジン音が目立つのに加え加速感をはじめとした電動車感はそれほど強くない。また、改善されたステアリングフィールや乗り心地は1.2リッターNAほどは良くないと、一長一短という印象だった。
ライズの最上級「Zグレード」を5年5万km使うとガソリンとハイブリッドの差額の元が取れる
となると、1.2リッターNAとハイブリッドのどちらにするかは迷いどころで、まずライズの最上級グレードとなるZ同士で5年5万kmという長い目で見た出費を考えてみた。
車両価格自体は1.2リッターNA/203万9000円、ハイブリッド/232万8000円とハイブリッドが28万9000円高いが、エコカー減税により2台の差額は約2万4000円縮まるので、実質的な価格差は26万5000円である。
まず、ガソリン代はレギュラーガソリン1リッターを169円、燃費をカタログに載るWLTCモード燃費の80%と仮定すると、1.2リッターNA16.5km/L、ハイブリッド22.5km/Lとなり、1万kmあたりのガソリン代はそれぞれ約10万2000円と7万1000円と3万1000円ハイブリッドの方が安いので、ガソリン代だけでも9万km走れば元が取れる計算が成り立つ。
ファーストカーならハイブリッド、走行距離が少ないならガソリンが良い
といったことを総合すると、ありきたりな結論ながら乗り味の好みも加味した上でファーストカーとしてそれなりの走行距離を走る人はハイブリッド、セカンドカーとしての使用など走行距離が伸びない人なら1.2リッターNAという方針を基本にするといいだろう。
その際のグレード選びとしてはハイブリッドなら長距離ドライブなどもそれなりにありそうなので先行車追従型のアダプティブクルーズコントロール(以下ACC)なども付く最上級のロッキープレミアムG、ライズZ、街乗り中心と思われる1.2リッターNAならACCなどは付かないが十分な装備が揃う上級のロッキーX、ライズGを選ぶと、それぞれの使用目的がより明確となるだろう。
【筆者:永田 恵一】
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