スイフトスポーツにロードスター! サーキット走行会参加にもオススメ! 100万円の予算で乗って遊べるコンパクトスポーツモデル3選
MōTA / 2021年12月7日 12時20分
クルマ好きなら「運転がうまくなりたい」「走りをもっと楽しみたい」と思う人は多いはず。しかし公道で試せることは限りがある。ならばサーキット走行会に参加してみるのはどうだろう。近頃は生活様式も変わり、おでかけする機会も減った。浮いた予算でエントリー出来る気軽な走行会も思いのほか多い。せっかくなら、楽しい走りの中古車をゲットして、サーキット走行を満喫しよう。今回は100万円で買えちゃうコンパクトスポーツモデル3選(プラス1)をお届け!
自分とクルマの限界、知りたくない!?
クルマ好き、特にスポーツカー好きであれば、自分の愛車の実力と自らのドライビングテクニックがいかほどのものなのか確かめたくなったこともあることだろう。とはいえ、当然ながら公道では限界走行をすることは許されていないため、必然的にそういったことをしたい場合はサーキットへ足を運ぶことになる。もちろんサーキットにもサーキットのルールがあるのだが、そのルールさえ守れば愛車と自分の限界まで攻め込むこともできるのだ。サーキット走行と聞くと非常にハードルが高く感じるかもしれないが、実は初心者向けの走行会も多く実施されている。参加費も、安いところだと1万円程度で参加できるものもあり、意外と敷居が低かったりするのである。
「えっ、そんな費用でサーキット走れるの!? でもサーキット走れるようなクルマ持ってないんだよな……」と思ったアナタもご安心を。ここから予算100万円以内で狙えるサーキットも走れる3モデル(プラス1)をご紹介しよう。
現行型のMTスポーツハッチが100万円を切っている! 今が狙い目な「日産 マーチ NISMO S」
日産のコンパクトカーとして長い歴史を誇るマーチは、ベーシックカーとしてのキャラクターはもちろんだが、初代モデルからモータースポーツのベース車としても長らく愛されてきたモデルだ。現行型となる4代目モデルにも「NISMO S」というスポーツグレードが用意されており、このモデルは通常グレードには搭載されない1.5リッターエンジンと5速MT(マニュアルトランスミッション)を搭載し、エンジンはファインチューニング済。
そしてレースフィールドで培った技術でゼロリフトを実現したエアロパーツを備え、ボディ補強にサスペンション、ブレーキ、ステアリングのギア比までも専用チューニングされており、ラインオフした状態で立派なチューニングカーとなっているのだ。そんな現行NISMO Sも気づけば総額100万円を切る物件もチラホラ見つかるようになり、安いものでは総額60万円台から存在している。
大人気のコンパクトスポーツハッチ! 回して楽しいのはノンターボだ!「スズキ スイフトスポーツ(先代型)」
90年代のスズキの普通車というと、言い方は悪いが軽自動車に毛が生えた程度でコストパフォーマンスには優れていたものの、乗り味などは物足りなさを感じるユーザーも少なくなかった。しかし2004年に登場した2代目スイフトは、スズキの世界戦略車として新開発されたプラットフォームを採用し、欧州車テイストの強い乗り味などが高く評価されることとなった。そんなスイフトのホットモデルとして用意されたスイフトスポーツは、1.6リッターの専用エンジンを搭載し、モンローのダンパーの採用、リアサスペンションの取り付け剛性の向上などでスポーツ性能を大きくレベルアップさせ、高い評価を集めた。
そして2011年に登場した3代目モデルは先代モデルの正常進化版として、エンジンは同型ながら+11PSの出力アップやMTは5速から6速へと進化。そのポテンシャルの高さから、さまざまなアフターパーツメーカーからチューニングパーツがリリースされている。この3代目スイフトスポーツ、新車時も低価格が魅力だったが、中古車としては総額50万円台から見つけることが出来る。また、すでにある程度のチューニングパーツが装着された状態のものも多い。そのため、自分の目的にマッチしたものが備わっている車両であれば、さらにお買い得と言えそうだ。
FR(後輪駆動)にこだわりたいならやはり定番のこちら!「マツダ ロードスター(2代目)」
どうしても後輪駆動にこだわりたい、というのであれば、2代目ロードスターを置いて他にはないだろう。というのも現在FRスポーツのMT車は軒並み価格が高騰しているからだ。残念ながら2代目ロードスターも一時期よりもかなり高値となってしまってはいるが、100万円の予算があれば狙えない車種ではない。1998年にデビューした2代目ロードスターは、先代のプラットフォームをキャリーオーバーしながらも随所がブラッシュアップされた正常進化モデル。1.6リッターと1.8リッターの2種類が用意されていたが、ドラテク練習機として購入するのであれば1.6リッターモデルでも十分だろう。
ただし、初期型では20年以上前の車両ということになるため、購入後のリフレッシュ予算をキープしておかないと、サーキット走行どころか通常走行も満足にできない状態になってしまう可能性もある。安いものは総額60万円台から存在しているので、差額はメンテナンス費用に充てるというのが賢い選択となりそうだ。番外編「ダイハツ ミラバン」(最終型)
ダイハツのベーシック軽として長らくその座を守ってきたミラ。残念ながら純然たるミラは2018年で消滅してしまったが、その最終型のミラをベースとした商用車、ミラバンが一部のユーザーからサーキットベース車として人気を集めている。このミラバンは、5ドアの乗用モデルに対して専用の3ドアモデルを採用。つまり開口部が少なくボディ剛性的に有利となる。また搭載されるエンジンは、軽のNAエンジンとしては高出力な58PSを発生させるKF-VE型で、710kgという軽量ボディと相まって意外にも痛快な走りを楽しめるのである。
といっても当然スポーツ走行を念頭に置いた車両ではないため、サーキット走行を行うにはいろいろ手を加える部分も出てくるが、安いものでは総額20万円ほどから見つけることができるだけに、差額で足回りとブレーキ、スポーツシート、タイヤホイールあたりを追加すれば立派な軽量FFスポーツカーに変身させることができるのである。消耗品コストも最小限で済むコンパクトスポーツモデルがオススメだ
このように総額100万円の予算で狙えるサーキット走行マシンをピックアップしてみたが、やはりサーキット走行をすればそれなりに各部が消耗してしまうので、あまり大排気量の車両や大径タイヤを装着する車種はオススメしにくいもの。また年式が古くなればトラブルの発生率やメンテナンスの必要性も高まるため、車両価格が安くても低年式のモデルも難しいというのが正直なところだ。そのため、ある程度新しく、消耗品のコストが抑えられるコンパクトカーが初めの一歩としてはベストではないだろうか。
[筆者:小鮒 康一/撮影:茂呂 幸正・島村 栄二・MOTA編集部・MAZDA・ダイハツ工業]
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