【新型アウトランダーPHEVのベースグレードとエクリプスクロスPHEVの最上級グレード比較】価格差約11万円も、内装の使い勝手や先進安全装備を考えれば新型アウトランダーPHEVがオススメ
MōTA / 2021年12月8日 19時0分
じつに8年ぶりのフルモデルチェンジとなった三菱 新型アウトランダーPHEV。新型のトピックは、電気だけでの航続可能距離が87km(WLTCモード)に伸びた点。そして全車にナビとフル液晶メーターが備わった点が挙げられます。それでいて価格は462万円1100円〜と頑張れば手が届くプライスなのです。 だが、三菱にはもう一台PHEVモデルが存在する。そう、エクリプスクロスPHEVです。じつはこの2台、グレードによっては価格が非常に近い。そこで今回は新型アウトランダーPHEVとエクリプスクロスPHEVの比較を敢行。一体どんな違いがあるのでしょうか!?
三菱のプラグインハイブリッドSUV対決
先進の電動化技術が搭載されたSUVが欲しいと考えているパパ、ママ。それなら三菱のプラグインハイブリッド、新型アウトランダーPHEVとエクリプスクロスPHEVは有力候補ですよね。この記事では、使い勝手や装備、購入後の維持費予想も含めて徹底比較します。
価格差約11万円! 新型アウトランダーPHEVのベースグレードとエクリプスクロスPHEVの最上級モデル比較
新型アウトランダーPHEVはベースグレードでも十分な装備
三菱 新型アウトランダーPHEVは、2021年11月28日に発表されたばかりのプラグインハイブリッドEV。新世代プラットフォームを採用して、ボディやシャーシ、パワートレーンなどすべてが刷新されており、1回の充電で87km(WLTCモード)のEV走行が可能です。ボデイサイズは全長4710mm×全幅1860mm×全高1740〜1745mmで、今回から2列シート5人乗りに加えて、3列シート7人乗り仕様が設定されたことも大きなトピック。駆動方式は全車4WDとなっています。
今回取り上げるグレードは、エントリーグレードで5人乗りとなる「M」462万1100円。外観は前後のスキッドプレートやサイドドアガーニッシュがブラックで引き締まり、アダプティブLEDヘッドライトで先進感がアップ。18インチのアルミホイールも装着しています。
インテリアはブラックとライトグレーのファブリックが用意され、ファミリーでリラックスできる空間となっています。
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エクリプスクロスPHEVはひとまわり小さなボディ! 装備内容はさすが最上級グレードといった内容
一方でエクリプスクロスPHEVは、2020年末のマイナーチェンジのタイミングで登場したプラグインハイブリッドEV。基本コンポーネンツは先代のアウトランダーPHEVと共用で、1回の充電で57.3km(WLTCモード)のEV走行が可能です。ボディサイズは全長4545mm×全幅1805mm×全高1685mmと、アウトランダーPHEVよりひとまわりコンパクト。2列シート5人乗りのみ、全車4WDとなっています。
今回取り上げるグレードは、トップグレードとなる「P」451万円。外観はクロスブラック/カラードのスキッドプレートやサイドドアガーニッシュが付き、LEDヘッドライトとLEDフォグランプで精悍な印象に。18インチアルミホイールは切削光輝仕上げで上質感もバッチリです。インテリアはスエード調×合成皮革のコンビ素材で、天井色もブラックとなっています。
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【内装比較】どちらもナビが標準装備だが、モニターサイズは新型アウトランダーPHEVに軍配! USBの数はどちらも2つ完備
フル液晶メーターも標準装備! 新型アウトランダーPHEVの内装はとにかく高級な仕上がり
ではまず、室内の使い勝手や装備を比較してみましょう。新型アウトランダーPHEVは、室内長1920mm、室内幅1520mm、室内高1240mmとたっぷりのゆとりある空間。運転席まわりに12.3インチの大きなフル液晶ドライバーディスプレイが備わり、本革巻きステアリングはヒーター付き、シフトノブも本革巻きで高級な雰囲気。7つの走行モードが選べるダイヤル式のドライブモードセレクターも装備されています。エアコンは、上級グレードでは3ゾーン独立温度コントロール式ですが、このグレードでは左右独立温度コントロール式フルオートエアコンとなります。運転席、助手席ともマニュアルシートとなりますが、シートヒーターは標準装備です。9インチのスマホ連携ナビが標準装備で、タイプA&CのUSBポートも備わります。
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対するエクリプスクロスの内装は基本的な機能が備わっている印象
対するエクリプスクロスPHEVは、室内長1890mm、室内幅1490mm、室内高1240mmと、天井の高さはアウトランダーPHEVと変わらない空間。運転席のマルチインフォメーションディスプレイは8インチとなっており、ヘッドアップディスプレイが標準装備です。ステアリングは本革巻きのヒーター付きで、ジョイスティックタイプのセレクターレバーになっています。エアコンは左右独立温度コントロール式で、運転席はパワーシート。助手席はマニュアルシートが標準で、パワーシートはオプション設定があります。もちろんシートヒーターも標準装備。スマホ連携ナビが標準装備で、タイプAのUSBが2個付いています。
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【後席&収納比較】どちらも1500WのAC電源が標準装備! シートアレンジの多彩さは新型アウトランダーPHEVの勝ち
新型アウトランダーPHEVの後席は4:2:4分割のバックフォールディング機構で、リクライニングが可能。ドリンクホルダー2個付きのセンターアームレストがあってリラックスして座れます。上級グレードに装備されるリヤシートヒーター、ロールサンシェードがないのは残念なところですね。収納はサングラスホルダー、コンソールボックス、足もとのコンソールサイドニーパッドなど、十分なスペース。スマホなどを収納できるモバイルポケット付きのシートバックポケットも左右に付いています。アクセサリーソケットが1個と、100VのAC電源(1500W)がラゲッジに装備されています。アウトドアなど出かけた先で家電が使えて便利な上、災害時の備えとしても安心です。
エクリプスクロスPHEVの後席は6:4分割可倒式でリクライニングが可能。ドリンクホルダー2個付きのセンターアームレストもあり、後席にもオプションでシートヒーターが設定されています。ロールサンシェードの設定はありません。収納はアームレスト&サングラストレイ付きの大型フロアコンソールボックス、スマートフォントレイ、グローブボックスと豊富です。アウトランダーPHEVと同様、アクセサリーソケットが1個と、100VのAC電源(1500W)がラゲッジに装備されています。
【ラゲッジ比較】広さや使い勝手は断然新型アウトランダーPHEV!
続いてラゲッジの広さや使い勝手を比較します。新型アウトランダーPHEVは、5人乗車時の容量が469Lと先代からさらに大きく広がりました。荷室の最大幅は1305mmあり、フロアも低く抑えられているので積み下ろしがスムーズに感じます。背もたれが4:2:4分割なので、4人乗っても長尺物が積み込めるのが便利。ただ中央部分だけを折り畳むことはできず、フラットにする際の使い勝手としては6:4分割となります。
エクリプスクロスPHEVは、5人乗車時の容量が359Lとやや小さめ。同じエクリプスクロスのガソリンモデルよりも少ない容量となっています。荷室の最大幅は約1260mmと、こちらもガソリンモデルの約1330mmよりタイト。開口部のゲート部分がかなり傾斜しているので、箱型の大きな荷物を積むときはちょっと注意が必要な印象です。後席は6:4分割で簡単に倒してスペースを広げることができます。【先進安全装備比較】どちらも十分な機能を完備するも、新型アウトランダーPHEVはより安心安全の内容
では先進の安全装備を比較してみましょう。新型アウトランダーPHEVは歩行者や自転車運転者も検知する衝突被害軽減ブレーキシステムをはじめ、踏み間違い衝突防止アシストや、ふらつき警報といった9つの安心機能がそろう「e-アシスト」が全車標準装備。
前後のパーキングセンサーやサイド&カーテンエアバッグ、マルチアラウンドモニターといった機能や、高速道路でアクセル、ブレーキ、ステアリングを全車速で制御して追従してくれるレーダークルーズコントロール(ACC)「マイパイロット」も全車標準装備と、かなり手厚い内容です。さらに上級グレードにはコネクテッド機能のMITSUBISHI CONNECTも装備されるのですが、このグレードではオプション設定となっています。
一方のエクリプスクロスPHEVは、「e-アシスト」が標準装備なのですが、その内容が6つの機能にとどまっています。衝突被害軽減ブレーキシステム、誤発進抑制機能(前進&後退時)、オートマチックハイビームといった機能が備わり、ふらつき警報や標識認識システムなどが付かないという内容です。ただ、マイパイロットやサイド&カーテンエアバッグ、前後のパーキングセンサーは標準装備となっており、安心感としては他社のSUVと比較しても十分ではないかという印象です。
【維持費比較】税金や燃料代はほぼ互角! 使い勝手で選ぶべき
それでは最後に維持費の予想を比較します。新型アウトランダーPHEVは、年に一度かかる自動車税が1万1000円。車検時にかかる重量税は免税です。ガソリン代は、外部からの充電を繰り返し、EVのみで走る場合には電気代しかかかりませんが、ここではハイブリッドのみの状態で走ったと仮定して計算します。燃費が16.6km/L(WLTCモード)でレギュラーガソリン使用なので、全国平均価格162.9円(12月6日現在)とすると、500km走行するのに約4906円かかります。対するエクリプスクロスPHEVは、自動車税が1万1000円、重量税は免税です。ガソリン代は、同じくハイブリッドのみで走行した場合、燃費が16.4km/L(WLTCモード)なので、500km走行するのに約4966円かかります。維持費予想はほぼ互角と言えそうですね。
ということで、アウトランダーPHEVはやはり広々とした室内や、大容量ラゲッジがファミリーに便利そうな印象。先進の運転支援装備も新しいだけの進化をしていると感じます。エクリプスクロスPHEVは、トップグレードなので室内の快適装備が豪華でしたね。皆さんのファミリーにはどちらがぴったりか、ぜひじっくり選んでみてくださいね。
【筆者:まるも 亜希子】
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