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日本カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022が決定! 選考委員はどのクルマを評価した!?

MōTA / 2021年12月20日 17時0分

日産 ノート(ノートオーラ)[日本カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022 10ベストカー取材会(2021年11月24日/会場:千葉県・袖ケ浦フォレストレースウェイ)] [Photo:日本カー・オブ・ザ・イヤー]

今年2021年で第42回目となる日本カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022が、2020年12月10日(金)に発表された。2020年11月1日から2021年10月31日までに日本国内で発表された全29モデルのノミネート車の中からイヤーカーとして選ばれたのは、日産のノートだった。自動車評論家、ジャーナリスト、有識者からなる60名の選考委員の最終選考によって決まったノート。選考委員はどのような理由で投票に臨んだのか、直接聞いてみた!

2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した「日産 ノート/ノート オーラ/ノート オーラ NISMO ノート AUTECH CROSSOVER」 [Photo:日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会]

そもそも日本カー・オブ・ザ・イヤーはどうやって決まるの!?

第42回 日本カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022に選ばれた「日産 ノート」

日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)は、日本を代表するクルマの賞典。その歴史は古く創設は1980(昭和55)年で、今回が第42回目となる。

賞典選考の流れについてもおさらいしてみると、まず第一次(ノミネート)選考では、ノミネート車の中から、最終選考に値すると判断した10台を60名の選考委員が投票。上位10台がCOTY最終選考の候補車10ベストカーとなる。そして第二次(最終)選考で、各選考委員が25点の持ち点を10ベストカーのうち5台に配点。その中でも最高評価の1台には10点を与え投票する。こうして決まるのが日本カー・オブ・ザ・イヤー(本賞)となる。

選考委員それぞれで最高点を投じた車種も異なる! みなさんの選考理由をピックアップ!

昨年同様、オンラインでの開催となった2021年12月10日の最終選考会。例年なら、会場に集まる選考委員の方々への直撃インタビューが出来たのだが、今年2021年もそれがかなわなかった。

今回は選考委員のうち5名から、メールや電話インタビューなどで投票理由などをお伺いした。

自動車ジャーナリスト 今井 優杏さんのコメント

自動車ジャーナリスト 今井 優杏さん

私が10点を投じたのは、トヨタ GR86/スバル BRZです。

最近のトヨタの商品は本当に目を見張るものがあり、新車はどれもハズレがないことに驚きます。86が「GR86」になって、さらに「GR」としての進化を果たしていること、スバルBRZもよりラグジュアリーにキャラを確立させたこと、その進化幅に感動しました。2社協業の成熟も感じ、クルマづくりにも一石を投じたと改めて思います。

■2021年、日本車は実力で輸入車を凌駕できた

第42回 日本カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022を受賞した「日産 ノートオーラ」

日本車ってすごいじゃん! を感じた一年でした。長年日本車は輸入車のお尻を追いかけ、それによって技術革新をすすめてきたところがあると思いますが、今年、特にコンパクトカーに関しては質感・走りなど、完全に輸入車を実力で凌駕できた部分があるんじゃないかと思うんですね。日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した日産 ノートオーラの走りは本当に良かったですし。なので、今後の輸入車の反撃も楽しみです。

今井 優杏さんの投票結果, ウナ丼さんの投票結果

今井 優杏さんの投票結果, ウナ丼さんの投票結果

ウナ丼こと、ユーチューバー系モータージャーナリスト、宇並 哲也さんのコメント

自動車ユーチューバー ウナ丼さん

日本が生んだスーパースターのトヨタ ランドクルーザーに10点を投票しました。

信頼性のため油圧パワステ残すもADAS見据えてEPSを追加で二重アシストにしたり、同じ理由でオイルパンが45度傾けても油切れを起こさなかったりと、裏方の努力が半端じゃないです。開発マッドネスものが大好きな私にぶっ刺さりました。

■来年の自動車業界も明るい!

トヨタ ランドクルーザー

日産 ノートをはじめとしたほぼすべてのノミネート車が新プラットフォーム(PF)の上に成り立っていた今回のCOTY。新PF車って軒並み乗り心地が爆裂良くなってるので「どれもこれも優勝じゃい!」という感想になり、選ぶのは大変困りました。

逆に言うと今後出てくるクルマは全部ホームランだと想像できるわけで、来年以降も自動車業界は明るいし楽しみだなあ~。

モータージャーナリスト 竹岡 圭さんのコメント

モータージャーナリスト 竹岡 圭さん

私が選んだ10点は、三菱 アウトランダーです。

オンロードからオフロード、さらには生き残れるか? を問われるような道に至るまで、あくまでドライバーを主役として、ドライビングを純粋に楽しませてくれる、世界に誇る高性能の4WD技術による走りの性能と、ガソリン満タンなら約12日間分の家庭用の電力を供給できるという、移動式蓄電池としての性能を併せ持つ、類い稀なる存在のクルマ。

有事の際はもちろんだけれど、アウトドアシーンなら往復路はもちろんのこと、現地でも頼もしい基地として使える、想像するだけで夢が広がる貴重で魅力的な一台だと思っています。

■日本車が健闘した1年だった

三菱 アウトランダーPHEV

日本車が健闘した1年だったように思います。コロナ禍や半導体問題などで、輸入車の導入が難しかったなんてこともあるのかもしれませんが、それでもそのブランドの基幹車種などはデビューしている中で、新しい価値観や、新しい技術を盛り込んだ日本車の活躍が光っていたように思います。

言うまでもなく自動車産業は日本の基幹産業です。日本人としては日本のユーザーのことをしっかり見ていて欲しい気持ちももちろんありますが、柔軟な姿勢で世界を見据えたチャレンジを続けて、世界レベルで、世界を引っ張るくらいの勝負していただきたいと思っています。

竹岡 圭さんの投票結果, 山本 シンヤさんの投票結果

竹岡 圭さんの投票結果, 山本 シンヤさんの投票結果

自動車研究家 山本 シンヤさんのコメント

自動車研究家の山本 シンヤさん

私が10点に選んだのは、トヨタ GR86/スバル BRZです。

今年のCOTYはエントリー数が少なかったものの、登場したニューモデルのレベルの高さに驚きました。その中でも日本車の成長は著しいもので、どのメーカーのモデルも「いいクルマの“何か”」を掴んだと思っています。

■電動化・電脳化の時代に現れたピュアスポーツカー

トヨタ GR86/スバル BRZ

僕は今回、電動化/電脳化時代にピュアなFRスポーツを次の時代に繋げた「GR86/スバルBRZ」を一番に評価しましたが、「日産 ノートシリーズ」の総合力の高さはイヤーカーに相応しいモデルとして納得。更に「三菱アウトランダーPHEV」の激変っぷりにも驚きました。

ちなみに10ベストカーに選ばれた時点で90点、最終選考会は残りの10点をどのように配分するかの話。つまり、どのクルマも甲乙つけがたい状態で選考している事も解っていただきたいです(切実)。

想像以上に接戦だった2021年の日本カー・オブ・ザ・イヤー

第42回 日本カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022 最終選考会の模様

こうして各選考委員それぞれの想いや選考理由により、多種多彩な投票が行われていたことがお分かり頂けただろうか。

なお各選考委員の選考結果などの詳細は、日本カー・オブ・ザ・イヤーの公式サイト(https://www.jcoty.org/)にも記載があるので、そちらも併せて参照して欲しい。

最後に、自動車ライターの嶋田 智之さんに今年の2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤーを総括していただこう。

嶋田 智之さんの投票結果,最終選考会の投票結果

嶋田 智之さんの投票結果,最終選考会の投票結果

自動車ライター 嶋田 智之さんのコメント

自動車ライター 嶋田 智之さん

この駄文をしたためてる時点では今回の2021-2022 日本カー・オブ・ザ・イヤーの結果をもちろん知らされていないわけだが、今年は例年以上の接戦だったんじゃないか? と思う。

僭越承知ながら僕はあちこちで「“走る楽しさ”というドライバーにとっての大きな宝物を重視」していることを公言させていただいているのだが、その点においても僕の中ではかなりの接戦で、最後の最後まで悩み続けることになった。

シボレー コルベット

最終的にはトヨタ GR86/スバル BRZに10点、シボレー コルベットに9点というかなり極端なかたちとさせていただいたが、いや、これは仕方ない。だって心の中では同点首位なのだ。どちらも運転席に座る人間をドライビングプレジャーの坩堝に放り込んで歓喜させることにかけては抜群といえる存在なのである。

■トヨタ GR86/スバル BRZに10点を投じた理由

トヨタ GR86/スバル BRZ

なぜGR86/BRZを上位に置いたかについては、300万円でこうした出来のいい本格スポーツカーを手に入れることができるのは日本だけだろう、という点を重んじることにしたから。若いうちにこうしたクルマに触れれば間違いなくその後の人生は変わっていくはずで、その敷居の高さを考えたのだ。

コルベットもイタリアのライバルたちの半額以下で、スペックはともかく、それらと同じような楽しさや気持ちよさを味わえる存在ではあるのだけれど。

他にも意外なクルマが望外に楽しかったり気持ちよかったりして、嶋田個人としては実に喜ばしく悩ましい2021年だった。

[まとめ:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会]

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