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【アルファード人気グレードとCX-8の最上級グレード比較】価格差約18万円も、先進安全装備とUSBポートの数は断然CX-8! 多人数乗車の頻度が高いならアルファードだ

MōTA / 2021年12月27日 19時0分

マツダ CX-8vs トヨタ アルファード

3列シートを備えるモデルがファミリー層を中心に人気を集めています。かつてはミニバンがほとんどでしたが、昨今の世界的ブームに乗ってSUVも選択肢に入れるユーザーも少なくないのです。そこで今回はマツダ CX-8の最上級グレードとトヨタ アルファードの人気グレードと徹底比較を敢行。一見するとまったく異なるカテゴリのモデルながら、この2台を検討している人も多いようです。一体どんな違いがあるのでしょうか!?

マツダ CX-8vs トヨタ アルファード

3列シートSUVとミニバン比較

ファミリーカーとしてスライドドアは欲しいけど、アクティブなレジャーにも使えるSUVも捨てがたい、と悩んでいるパパ・ママは意外と多いですよね。3列シートがマストなら、マツダ CX-8とトヨタ アルファードを比べてみてはどうでしょう。この記事では使い勝手や装備から、購入後の維持費予想も含めて徹底比較します。

価格差約18万円! CX-8の最上級グレードとアルファード人気モデル比較

CX-8の最上級グレードは内外装に特別な装備満載

まずマツダ CX-8は、全長が4900mm、全幅は1840mmのクロスオーバーSUV。3列シートで、2列目にキャプテンシートを備えた6人乗りと、ベンチシートとなる7人乗りが用意されています。パワートレーンは2.5リッターの自然吸気とターボ、2.2リッターのディーゼルターボを設定。すべて6速ATとなっています。

今回取り上げるグレードは、2.2リッターディーゼル搭載のトップグレードとなる「XD エクスクルーシブモード」459万8000円(7人乗り)。6人乗りを選ぶと、16万5000円アップの476万3000円(2WD)になります。

外観はガンメタリックのブロックメッシュグリル、高輝度塗装の19インチアルミホイールで高級感たっぷり。ルーフレールも標準装備されています。室内はしっとりと上質なブラウンか、華やかなピュアホワイトレザーが選べるインテリアで、洗練された空間。BOSEサウンドシステムが搭載されているので、音質にこだわる人にも嬉しい仕様となっています。

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アルファードの人気グレードS "C"パッケージは上級グレード並の豪華仕様

一方でトヨタ アルファードは、今や芸能界や財界などの多くのVIPも愛用するラグジュアリーミニバンです。全長4945mm、全幅1850mmとややCX-8より大きいサイズで、2.5リッターのハイブリッドとガソリンの2.5リッター/3.5リッターがあり、3列シートの7人乗りと8人乗りを設定。ガソリンは2WDと4WD、ハイブリッドは4WDのみとなっています。

今回取り上げるグレードは、2.5リッターガソリンで2WD/7人乗りの「S”Cパッケージ”」468万1600円。外観は専用エアロパーツや18インチアルミホイールで存在感があります。

3.5リッターの「SC」と同じく切削光輝+ブラック塗装のアルミホイールなので、プレミアム感もアップ。インテリアはドアトリムやシートが合成皮革で、メタルウッドの加飾などもあしらわれて華やかな印象です。

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【内装比較】どちらも前席はパワーシートを完備! モニターサイズは僅差でCX-8の勝ち

後席だけで4つのUSBポートを完備! 後席にもシートヒーターを搭載するなど快適仕様

CX-8の最上級グレードの内装色は3種類ラインアップされている。他のモデルとは異なり全シートにキルティング加工が施されている。モニターサイズは10.25インチとなり、CDやDVDといった物理ディスクの再生には対応していない

それでは室内の使い勝手や装備から比較していきましょう。CX-8は10.25インチのセンターディスプレイ、7インチでTFTカラーのマルチスピードメーターが標準装備で、最近のマツダ車はどれも上質感がアップしていますが、やはりとてもモダンな雰囲気です。

運転席は10wayパワーシート、助手席は6wayパワーシートで、どちらもシートヒーターと夏場に嬉しいベンチレーションがついています。2列目はセンターアームレストにUSBが2個あり、カップホルダーや小物入れなど便利装備も充実。2列目左右席にもシートヒーターがあるのが嬉しいですね。USBは3列目シートにも2個備わります。

オーディオはディスプレイオーディオと地デジチューナー、BOSEも標準装備で、ワイヤレス充電もつきます。至れり尽くせりのとても贅沢な室内となっています。

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アルファードの魅力は助手席と2列目シートにあり! オットマンも備わる豪華仕様

アルファードには9インチのディスプレイオーディオが備わる。こちらもCDなどの物理ディスクの再生には対応していないが、別途セットオプションを選択すれば再生は可能となる

アルファードの「S”Cパッケージ”」は基本的に「S」398万5000円の装備がベースとなっているのですが、価格差が69万6600円もある理由として、主に快適装備や安全装備がその上の3.5リッターモデル「SC」527万7600円に準じた充実度となっていることが挙げられます。

運転席まわりで言えば、運転席8wayパワーシートが付くのは2.5リッターではこのグレードのみ。助手席4wayパワーシート、助手席パワーオットマン、運転席と助手席の快適温熱シート+ベンチレーションシートもついて、夏も冬も快適に過ごせます。

ガラスがUVカット機能+IRカットガラスになっていたり、雨滴感知式のオートワイパー、ステアリングヒーター、フロントドアアームレストも標準装備。フルオートエアコンが排気ガス検知内気外気自動切替システム付きになり、「ナノイー」もフロントとリヤに装備されるのも嬉しいですね。オーディオは9インチのディスプレイオーディオが標準装備。USBも付属されています。

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【シートアレンジ比較】2列目シートの快適性はアルファードに軍配も後席USBポートの数はCX-8の圧勝

3列目シートの使用頻度が高いなら6人乗りモデルがオススメ!

CX-8の7人乗りモデルはアームレスト内にシートヒータースイッチとUSBポートが備わる

CX-8のシートアレンジは、2列目が6:4分割でスライド、リクライニング、ワンタッチウォークイン機構付き。3列目は5:5分割で折り畳み式となっています。3列目に座る場合も、簡素な作りではなく快適性が高いですが、頭上のスペースは大柄な人にはタイトかもしれません。小柄な人や子どもが座るには十分といった印象。

また、このグレードは6人乗りを選択しても中央にコンソールボックスが装備されるのですが、もし頻繁に3列目シートを使うのであれば、他グレードの6人乗りを選択すると、2列目と3列目の移動が車内でできるセンターウォークスルーが使えて便利です。

3列目の快適性もアルファードに軍配!

アルファードは助手席と2列目シートにオットマンが備わるのが最大の特徴。2列目シートに至っては大型ヘッドレストも装備されるなど充実の内容となっている

シートアレンジに関しては、アルファードは2列目シートが5タイプあり、「S”Cパッケージ”」は2番目に豪華となるエグゼクティブパワーシート。ロングスライド、パワーリクライニング、パワーオットマンで角度調整付き大型ヘッドレスト、カップホルダーとポケット付きのアームレストがあり、リラックスして座れるのはもちろん、眠る時も頭をラクな姿勢でもたせかけられて快適。後席サンシェードも付いています。

3列目はベンチシートタイプで、スライドとリクライニングが可能。5:5分割でサイドに跳ね上げて格納することができます。シートアレンジは2列目のロングスライドで、子どものお世話をする際に余裕のスペースが生まれるほか、2列目から3列目のウォークスルーもOK。大きな荷物を積みたい時は、2列目と3列目の背もたれをほぼフラットにできますが、2列目のアームレスト部分は倒れず、シート間の隙間もできますので、完全にフラットにはなりません。細長い長尺物は積めますが、大人サイズの自転車の積載などは厳しいかもしれませんね。

【ラゲッジ比較】高さのある荷物を載せるなら断然アルファード! CX-8は長尺物であればラクラク積載

3列目シート使用時でもCX-8はA型ベビーカー積載可能! シートアレンジ操作も手軽

CX-8の3列目シートは床下収納となり、シートアレンジも片手で操作できるほど手軽な仕組み。ラゲッジ側から2列目シートを倒す際はレバーを引くことで簡単に倒すことが可能

では、ラゲッジの比較です。CX-8は3列目シートを使用する際には、容量は239Lとコンパクトカーよりも狭いスペースとなってしまいます。荷室長は約50mm、荷室幅が最大約1,480mm、荷室高が約740mmというサイズ。ですが、A型ベビーカーはしっかり積めるくらいの空間があります。

BOSEサウンドシステム搭載の場合はやや削られてしまうものの、サブトランクも307mmの深さがあるので、買い物バッグ程度は入ります。そして3列目シートを前倒しすると、段差のないフラットなスペースが登場。3〜4人家族なら普段は3列目を倒してラゲッジとして使うことも多いので、これは使いやすそうです。

2列目シートを前倒しすると、やや隙間はあくものの、フルフラットの大きなスペースが生まれます。2/3列目とも片側だけを倒せば、スキーやサーフボードなど長尺物を積んでも4人乗車ができるのも便利なところですね。ハンズフリー機能付きパワーリフトゲートも装備されています。

アルファードの3列目シートの収納方法は跳ね上げ式を採用! 操作はCX-8に軍配

アルファードの3列目シートは左右跳ね上げ式となるために、シートアレンジはCX-8に比べると手軽とはいえない。だが、シートが大きいために長距離移動でも快適に過ごすことが可能

アルファードは、開口部の地上高が620mm程度とやや高め。荷室幅は最大約1410mm、荷室高は最大約1355mmと、やはり高さではCX-8を凌ぎます。ただ、3列目シート使用時の容量はスポーツカー並みにタイト。スライドを最前端にすると、旅行バッグくらいは置けるスペースが確保できます。

そして3列目シートは5:5分割で左右に跳ね上げ格納するタイプ。そのため、上部左右に出っ張りができ、大きな荷物を積む時には工夫が必要な場合もあります。

またフロアにシートレールの凹凸が残るところも気になるかもしれません。とはいえ、フロアが取り外せるため、背の高い荷物の積載もOKです。パワーバックドアも標準装備されています。

【先進安全装備比較】充実度合いは断然CX-8! アルファードはパノラミックビューモニターやブラインドスポットモニターがオプション設定

続いて先進安全装備を比較しましょう。CX-8は全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロールをはじめ、AT誤発進抑制制御(前進時・後退時)、ブラインド・スポット・モニタリング、360度ビューモニター+フロントパーキングセンサーなど、市街地から遠出までしっかり安心の先進装備が揃っています。

夜間でも賢く照らしてくれるアダプティブLEDヘッドライトや、レーン・キープ・アシストシステム、交通標識認識システムも標準装備となっています。こうした安全装備のグレードごとの差が小さく、ベースグレードでも満足度が高いのがマツダ車全般に言える特徴と言えるでしょう。

アルファードは「トヨタセーフティセンス」としてプリクラッシュセーフティや全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールなど6つの機能は全車標準装備ですが、そのほかのブラインドスポットモニターやリヤクロストラフィックオートブレーキなどの機能はオプションとなるグレードが多くなります。「S”Cパッケージ”」でもオプションとなりますので要注意。

ほかにも、買い物や送り迎えなど市街地で乗ることが多いなら、パノラミックビューモニターなどの駐車支援が欲しいところです。

【維持費比較】ディーゼルのCX-8が断然安い! ガソリン代も3000円弱の違い

では維持費の予想をしてみます。CX-8は年に一度かかる自動車税が年額4万5000円、購入時と1回目の車検時の重量税が免除されます。ガソリン代は軽油を使用しますので、全国平均価格140.2円(12月21日現在)で燃費が15.8km/L(WLTCモード)で計算すると、500km走行するのに約4437円かかります。

アルファードは自動車税が4万5000円、重量税が4万9200円。ガソリン代は、レギュラーガソリン使用で燃費がWLTCモードで10.6km/Lなので、ガソリン平均価格161.3円(12月21日現在)で計算すると、500km走行するのに約7608円かかります。

ということで、室内の快適装備や安全装備を優先するならCX-8、スライドドアやシートアレンジを重視するならアルファード、という印象を受けましたが、いかがでしたでしょうか。皆さんのファミリーにはどちらがぴったりか、ぜひじっくり検討してみてくださいね。

【筆者:まるも 亜希子】

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