トヨタ ランクル300やスバル WRX S4など最後のエンジン車にしたいモデル多数! 2021年を新車5台で振り返る
MōTA / 2021年12月28日 11時30分
新型コロナウイルスの影響により、半導体不足が続いて思うように新車を生産できない状況が続いた2021年。しかし年の瀬を迎え、トヨタの大々的な電気自動車戦略も発表されるなど、2022年に向けて明るい兆しも見えてきた。 今回はジャーナリストの永田恵一さんに、2021年に乗って先代モデルより性能が高まったと感じたモデルをランキング形式で5台紹介してもらった。
電気自動車など未来への明るい兆しを見せた2021年
まだ予断は許さない状況ながら、秋になってからは新型コロナウィルス禍も沈静化し、2022年に向けて明るい兆しも見えてきた2021年が終わろうとしている。という時期なのもあり、ここではあくまで筆者個人の2021年ベストカー5台をランキング形式で挙げてみた。
なお、筆者はアウトランダーやコルベットなどまだ触れていないクルマもあり、こういったクルマは良し悪しではなくランキングに入れていないことを最初にお断りする。
5位 20km/L以上の燃費の良さ! フォルクスワーゲン ゴルフ8
フォルクスワーゲン ゴルフ8はダッシュボードの質感をはじめとした見える部分のクオリティが今一つな点など、世界のミドルクラスカーのベンチマークとなるゴルフに対する期待に届いていない部分もある。
しかし、乗ればゴルフらしさ&エンジン車らしい爽快な走りは期待以上だったのに加え、特に1リッター3気筒ターボ搭載車は20km/L以上が簡単に出る燃費のよさには大変感心した。それだけにゴルフのイメージに対し高い価格とDSGの信頼性&耐久性に不安が否めない点が非常に惜しい。4位 燃費は日本車以上で価格も掘り出し物! キャデラック XT4
アメリカ車に対しては未だフワフワとした乗り味、ガサツな造り、燃費が悪いといったネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれない。しかし、目立たないモデルながらプレミアムミドルSUVのキャデラックXT4は乗ってみると、乗り味はヨーロッパ車のようにシッカリとしていながら、アメリカ車らしい大らかさを両立したもので好ましい。
加えて各部のクオリティはキャデラックに対する期待相応の高さを持ち、燃費も同じ2リッターターボを搭載する日本車以上、価格もこのジャンルの相場を考えると掘り出し物だった。それだけにこのジャンルを検討中で、左ハンドルしかない点を受け入れられる人にはぜひ候補に入れて欲しい存在だ。3位 ハンドリングもしっかりしていて輸入車とも勝負できるレベル! スバル WRX S4
プロトタイプをサーキットで試乗した経験しかないが、まずスバルらしいハイパワーターボ車の復活を喜びたい。
乗った印象は動力性能から見ていくとエンジンのスペックこそ先代モデルに劣るが、排気量アップにより大排気量NAエンジンのような性格で先代モデル以上の速さを持ち、走行モードによってはDCTのような歯切れの良さを持ち、瞬時に変速するCVTにも感心した。
ハンドリングも現行レヴォーグから想像できる通りのガッシリとした人の体で例えるなら体幹の強さを感じるもので、輸入車とも勝負できる仕上がりだ。それでいて2ペダル+アイサイトのスポーツモデルというユーザー層の間口の広いクルマなのは先代モデル同様で、価格は先代モデルよりは上がったものの、それでもライバルとなるメルセデスAMG A35 4マチックセダンが692万円するのを考えればリーズナブルな400万円台中盤から後半という全体的な商品力の高さも大きな魅力だ。
2位 最後のエンジン車として選ぶには相応しい! トヨタ ランドクルーザー300
「納車まで何年掛かるか分からない」という点も話題となっているランドクルーザー300だが、やはり世界有数の本格クロカンSUVという点は非常に魅力的だ。特にディーゼルエンジン車はいかにも大排気量ディーゼルらしいワイルドなフィーリングを持ち、乗っていてしばしば笑みがこぼれてしまうほどだった。
加えて燃費も良好なので軽油の安さも考慮すると燃料代もリーズナブルなので、最後のエンジン車として選ぶにも相応しい1台だ。それだけにランドクルーザー300は高価なクルマなのに加え、ボディサイズや盗難など気を使うことも大いにせよ、欲しいなら自分のものにすることを大いに勧める。
1位 排気量が拡大していながら価格は据え置き価格!トヨタ GR86&スバル BRZ
2代目モデルとなったGR86&BRZは初代モデルの正常進化というフルモデルチェンジだったため、新鮮さやインパクトの薄さを感じる人もいるかもしれない。
しかし、排気量が2リッターから2.4リッターに拡大した点と正常進化により、スポーツカーとしての車格の向上と「速すぎる」と感じるほどの速さを得ながら、ドリフト走行の際などのコントロール性も大幅な向上。 それでいてルーフのアルミ化など価格が上がりそうな要素もありながらほぼ据え置き価格なのに加え、2代目モデルの登場により初代モデルからの乗り換えが進めば、初代モデルの中古車が増えスポーツカーが買いやすくなるという好循環も始まりそうだ。そんな2代目モデルだっただけに、初代86前期C型オーナーだった筆者は急遽2代目BRZへの乗り換えを決断。即自分のものとし大満足しているのもあり、GR86&BRZを今年のナンバー1とした。
2022年も電気自動車など魅力ある新型車が登場しそうだ!
2020年あたりから日本車は新型車の台数が減っている感もあるが、その分濃度の濃い一球入魂のモデルも増えており、2022年もトヨタ bZ4Xと日産 アリアをはじめとした電気自動車や輸入車を含め、魅力ある新型車が多数登場することを期待したい。
【筆者:永田 恵一】外部リンク
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