軽トラにもスマホ連携のディスプレイオーディオやスマートキーが備わる時代! ダイハツが「ハイゼットトラック」に大規模なマイナーチェンジを実施
MōTA / 2022年1月5日 18時0分
ダイハツは、軽トラックTOPシェアを誇る「ハイゼットトラック」をマイナーチェンジし、2021年12月20日(月)より発売を開始した。新型は、装備面を大幅に充実させ、スマートフォンと連携するディスプレイオーディオやスマートキー、進化した先進運転支援機能などを搭載。2ペダルモデルには、FR(後輪駆動)の商用車プラットフォームで初のCVT(自動無段変速機)を採用し、燃費性能も大幅に向上させた。大幅に進化を遂げた新型ハイゼットトラックの詳細について、軽トラックの保有歴もある自動車ライターの永田 恵一氏がレポートする。
現在軽トラックを生産するメーカーはダイハツとスズキの2社のみ! TOPシェアはダイハツ ハイゼットトラックだ
現在軽トラックはホンダ以外、軽商用バンは国内の全乗用車メーカーがOEMを含め販売している。本家となる車種は、軽トラックがダイハツ ハイゼットトラックとスズキ キャリイ。軽商用バンはダイハツ ハイゼットカーゴ、スズキ エブリイ、ホンダ N-VAN。かつてに比べれば規模は縮小しているが、それぞれの単一車種での販売トップは、ハイゼットトラックとハイゼットカーゴで、共にダイハツブランドが優勢である。
という背景の中、2021年12月20日(月)にハイゼットトラックはマイナーチェンジ、ハイゼットカーゴとその乗用ワゴンだったアトレーが17年振りにフルモデルチェンジされた。
ここではハイゼットトラックのマイナーチェンジの内容について、軽トラックとしては孤高の存在だったスバル自社製時代のサンバーのオーナーだった筆者が紹介していく。
デビューから7年で実施された大規模なマイナーチェンジは見た目以上に中身が進化していた!
エクステリアでは、上級グレードのエクストラに付くメッキグリルの変更が目立つ程度。
軽トラックも装備内容が充実するのは歓迎ながら、エクストラは標準ボディの5速MT+2WDで113万3000円と、価格アップも心配になる。12月20日に都内で行われた発表説明会にて、新型ハイゼット/アトレーシリーズの開発担当者に聞くと「エクストラはハイゼットトラック全体の40%を想定している」とのことだった。
実用オンリーな使い方に加え、快適性や利便性も重視するユーザーに向け、軽トラの装備や機能の充実が図られている
現行型のハイゼットトラック ジャンボは、マイナーチェンジ前のモデルではハイゼットトラックの約20%を占める柱に成長していたこともあり、マイナーチェンジ後は、ジャンボが占める割合の向上を見込んでいるという。
なお、マイナーチェンジ後のハイゼットトラックも、荷台は広さなど変わっていないが、LEDの作業灯がエクストラに標準装備となった。スタンダードには、LEDヘッドライトとフォグランプなどとのセットとなるLEDパックという形でメーカーオプション設定される。
FR(後輪駆動)軽トラックのプラットフォームで初のCVT(自動無段変速機)を採用! 先進運転支援機能もさらに進化
2ペダル車がCVTとなったのは、2022年度から商用車にも課せられるCAFE(Corporate Average Fuel Efficiency:企業別平均燃費規制)クリアのための燃費向上という理由が大きい。カタログに載るWLTCモード総合燃費は、2ペダルの2WD同士でマイナーチェンジ前の13.2km/Lから16.5km/Lと大幅に向上した。
また、シームレスかつ変速幅の広いCVT化で、加速力と巡行中のエンジン回転数低下により、走行時の静粛性も大きく向上しているに違いない。
なお、軽トラックも年々2ペダル率が高まっており、マイナーチェンジ後のハイゼットトラックではCVTの比率を60%と想定しているそうだ。
CVT車には電子制御の3モード式4WDシステムを新採用
新設されたCVT車には、2WD、4WDオート、4WDロックの3モードを持つ電子制御タイプが採用された。いっぽうで5速MT(マニュアルトランスミッション)車は、従来通り切り替え式のパートタイム4WDとなっている。
先進運転支援機能“スマアシ”も乗用車同等の最新バージョンに
新型ハイゼットトラックの衝突回避支援ブレーキは夜間の歩行者にも対応。運転支援システムも、軽トラック初となる車線逸脱抑制機能や、MTにも前後誤発進抑制機能が備わるなど、充実した内容となっている。
ユーザーが望む「かゆいところ」に手が届いた充実の進化を遂げた新型ハイゼットトラック
標準ボディ+標準ルーフには、農業での使用を想定した4枚リーフスプリング、リアのデフロック機構などが付く農用スペシャル、パワートレインは、全グレードに2WDと4WD、MTとCVTが設定される。
現行型のダイハツ ハイゼットトラックは、マイナーチェンジ前からオレンジをはじめとした明るいボディカラーも選べるカラーパックなどのパッケージオプションもセールスポイントだった。マイナーチェンジ後の新型モデルも、前述のディスプレイオーディオなども含め豊富なラインナップが揃う。またダンプや冷凍車など、多様な用途に応じた特装車も数多い。
新型ハイゼットトラックは、特にエクストラのパッケージオプションを含めた充実した装備内容など、全体的にかゆいところに手が届く、ソツのない商品力の高い軽トラックに進化している。今後も、軽トラック業界をリードしていきそうだ。
[筆者:永田 恵一/撮影:茂呂 幸正・ダイハツ工業]
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