ホンダ 新型ステップワゴンは“オラオラ”してない! 強敵ノア/ヴォクシーに勝負を挑む鍵はスッキリデザインにあり
MōTA / 2022年1月9日 19時0分
ホンダが2022年1月7日(金)、6代目となる新型「ステップワゴン」シリーズを発表した。正式な発表・発売は2022年春。フルモデルチェンジした新型ステップワゴンは「スパーダ」と「エアー」という2つのタイプがあることや、内外装デザインの公開に留まっており、スペック・仕様や価格などはまだ明らかにされていない。 そこで今回、国内外の新車事情に詳しいカーライフジャーナリストの渡辺 陽一郎氏が独自取材。新型ステップワゴンの詳細を前後編で明らかにする! まずは新型概要と外観デザイン、ボディサイズなどをご紹介していこう。
2022年1月7日に先行発表された新型ステップワゴン! 正式発売・発売は2022年春頃の見込みだ
首都圏のある販売店では、新型ステップワゴンについて以下のように説明した。
「新型ステップワゴンの情報は、少しずつ開示される。2021年12月にはティザーキャンペーンが開始され、2022年1月7日には、もう少し詳しい内容が明らかになった。これから2月に入ると予約受注が始まり、4~5月に納車を伴った発売となる」
そこで、1月7日時点でホンダから公式に発表された情報や取材メモに加え、独自ルートにより得た極秘情報なども交えながら、ホンダ 新型ステップワゴンについてガイドしたい。
今回はまず、グレードラインナップの概要や外観デザインを中心にご紹介していこう。
「エアー」「スパーダ」「スパーダ プレミアムライン」の3タイプで展開
パワートレインは現行型を継承し1.5リッターターボとハイブリッド「e:HEV」を用意
まず新型ステップワゴンのパワーユニットやプラットフォームは、基本的に現行型ステップワゴンと共通だ。背の高い空間効率の優れたミニバンというキャラクターももちろん継続される。
パワーユニットは、直列4気筒 1.5リッターガソリン直噴ターボエンジンと、2リッターをベースにしたハイブリッド「e:HEV(イーエイチイーブイ)」が引き続き用意される。
新型ステップワゴンは3つのグレードで構成
新型ステップワゴン エアーは、従来の標準ボディに相当するグレード。ホンダの開発者は「空気のように馴染みやすい存在だからAIR(エアー)と名付けた」という。
視界スッキリ! 外観もスッキリ! 控えめ系デザインが新鮮な新型ステップワゴンは全車3ナンバー化
ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は従来と同じ2890mmだが、ボディは少し拡大される。
従来型の全幅は、スパーダを含めて5ナンバー枠に収まる1695mmだったが、新型は1750mm前後に広がる。全長は従来型のスパーダと同じ4760mmに近い(5ナンバーの全長枠は4700mm以内)。つまり新型ステップワゴンは、全車が3ナンバー車になる。
シンプルな外観は視界の大幅な改善にも貢献
フロントピラー(柱)とウィンドウを従来型に比べて70mm後退させ、ボンネットを長く見せると同時に、斜め前側の視界を向上させている。
インパネの上面を平らに仕上げた効果もあり、正面の視界も良くなった。ミニバンでは珍しく、ボンネットが少し視野に入るので、ボディの前端や車幅も分かりやすい。
ボディサイドは水平基調になり、運転席側はサイドウィンドウの下端を約50mm持ち上げた。そのために側方視界は少し悪化したが、外観はスッキリとシンプルになっている。
現行型のウリだった「わくわくゲート」は廃止! 理由は『人気がなかったから…』
3列目シートの左側を畳むと、乗員が横開きドアから乗り降りすることもできたが、新型ではこのわくわくゲートが廃止される。
開発者に聞いたところ「わくわくゲートは人気の装備にならなかった」という。
その代わりグレードに応じて、リアゲートの電動開閉機能を装着する。電動リアゲートはヴェゼルなどにも採用され、開発者は「人気の装備になっている」という。
次回は新型ステップワゴンの「内装」「燃費」「安全機能」をご紹介!
次回後編では、ミニバンで最も重要となる「内装」の使い勝手やシートの座り心地、そして「燃費」「安全機能」などをご紹介する予定だ。
[筆者:渡辺 陽一郎/撮影:島村 栄二・Honda]
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