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マツダ CX-5の売れ筋はやはりディーゼル! 人気のパワートレーン、駆動方式と狙い目を解説

MōTA / 2022年1月10日 13時0分

マツダ CX-5 2021商品改良

2021年11月8日に改良が施されたマツダ CX-5。街中にも映えるクーペ風のSUVとして人気を博しているが、今回の改良ではアウトドアニーズに応えた「フィールドジャーニー」やスポーティなデザインに仕上げた「スポーツアピアランス」など個性的なグレードも用意してそれぞれキャラクターの個性を際立たせている。そんな2代目CX-5で人気のカラーやパワートレーンを紹介しながら、狙い目を考えてみよう。

マツダ CX-5 2021商品改良

マツダ CX-5といえばやっぱりディーゼル! パワートレーンは王道が人気だ

まずはパワートレーンから。

マツダ CX-5のパワートレーンは2.0/2.5リッターのガソリンモデルと、2.2リッターのディーゼルモデルが用意され、ディーゼルには6速MT車も用意されるなど豊富なラインアップが特徴的だ。

今回の改良ではエンジンに手は入れられていない

マツダ CX-5は初代からディーゼルモデルの人気が高く、「マツダといえばディーゼル」というイメージを強く持たせた旗艦車種でもある。

そんなディーゼルとガソリンの比率は2021年で67:33。やはりディーゼルの方が人気が高いようだ。

ディーゼル車は他社では選択肢が少なくなっていることもあり、ディーゼルを求めるユーザーがマツダ CX-5を選択する一つの理由になっていそうだ。

ディーゼル比率が高いマツダ CX-5

一方、ガソリンの割合は2リッターが23%、2.5リッターが10%だという。20S プロアクティブと25S Lパッケージでは価格差29万1500円と決して小さくはない。こちらは価格差やパワーをそれほど必要としていない街乗りメインのユーザーなどが2リッターを選択しているのだろう。

都市型SUVらしく2WDの人気が高いが4WDには一部グレードに新機能も設定

次に駆動方式だ。マツダ CX-5は多くのグレードに2WDと4WDの2種類が設定されているが、こちらは2021年で2WDが68%、4WDが32%だった。

洗練された都会的なデザインであることから、SUVといえどもアウトドアシーンでの使用はあまり想定されていないだろう。現在では上級グレードになるにつれて、4WDが選ばれる傾向にあるという。

都会の街並みに映えるデザイン

しかし、今回の改良によって「フィールドジャーニー」という新たな世界観が生まれ、走行モードセレクト「Mi-Drive」にはフィールドジャーニー専用の「オフロードモード」を用意している。

これは従来4WD車に用意されていた「オフロード・トラクション・アシスト」の発展版といえるもので、低速域におけるスタックからの脱出を想定していた“トラクションアシスト”に対し、オフロードモードでは高速域まで含めた4WDのトラクション向上、Gベクタリングコントロールのオフロード制御、駆動力を最大化するトラクションコントロール制御、急な登りの坂道発進では発進トルクを増やすためにアイドリング回転を上げる制御など中身には大きな違いがある。

フィールドジャーニーがアウトドアユーザーに受け入れられれば、4WDの比率もさらに高まりそうだ。

フィールドジャーニーのみに設定されたオフロードモード

マツダ車の乗り換えユーザーは定番色をあえて避ける傾向もみられる

では、次にどういったユーザーが乗り換えを検討しているのか紹介したい。

最も多いのは初代CX-5に乗っていたユーザーだ。乗り換えユーザーは半分程度で、他社では国産に限らず輸入車ユーザーからも選ばれる傾向にある。

また、乗り換えにあたって面白い結果となっているのがボディカラーだ。マツダといえばソウルレッドクリスタルメタリックが印象的だが、人気であることから駐車場などで自車を見分けるためにもあえて違う色を選ぶ人が増えているという。そのため、現在はスノーフレークホワイトパールマイカが人気色となっている。

人気色となりつつあるスノーフレークホワイトパールマイカ

一部改良ではアウトドアシーンにも映える新色のジルコンサンドメタリックも用意されており、今後人気色の動向も変わっていきそうだ。

新色のジルコンサンドメタリック

こだわりがなければ快適装備や運転支援機能もついたブラックトーンエディションがオススメだ

今回、キャラクターを明確に分けてグレード整理がなされたことで、マツダ CX-5の購入を検討する人も選びやすくなったのではないかと思う。

もちろん、新設定のフィールドジャーニーやスポーツアピアランスはそれぞれの世界観が気に入れば選択肢に入ってくるだろう。

フィールドジャーニーの走り

しかし特にこだわりがないという人には、例えば街乗りメインで予算300万円程度を想定すると、ブラックトーンエディションをオススメしたい。運転支援機能の一つである「クルージング&トラフィックサポート」やワイヤレス充電、ハンズフリー機能付きパワーリフトゲート、BOSEサウンドシステムなど車内の快適装備がついて304万1500円~とお買い得モデルになっている。

2020年の改良で追加されたブラックトーンエディション(画像は2020年仕様のもの)

パワートレーンは長距離運転が多いならディーゼル、街乗り走行が多いならガソリンなど使い方によって選ぶポイントとなる。ディーゼルモデルがおおよそ30万円ほど高いため、予算との勝負になりそうだ。

また、駆動方式の違いについても日常使いが多い人なら2WDで十分と思うかもしれないが、フィールドジャーニーに追加された「オフロードモード」は試してみて欲しい。スタックしそうな場面でも回転数を変化させ脱出しやすい状況にできるなどメリットが多数ある。

オフロードモードはスタックしそうな場面でも活躍

またマツダ CX-5は今回の一部改良で乗り心地がさらに改善され、道路の凹凸を吸収して柔らかい乗り味になっている。購入を検討している人にはぜひディーラーで試乗してみて違いを感じてほしい。

【筆者:篠田 英里夏(MOTA編集部)】

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