スバル初となるSUVタイプの電気自動車ソルテラはスバルファンをも満足させる中身に仕上がっていた!
MōTA / 2022年1月15日 11時0分
スバルが2022年の年央までに日本、アメリカとカナダ、欧州、中国などのマーケットへ導入を開始すると発表したBEV(電気自動車)「ソルテラ」。 スバルといえば、WRXやBRZなどのスポーツカーやフォレスター、アウトバックといったSUVユーザーも多く、走行性能に特化したイメージがありますが、EVモデルとなるソルテラにもスバルらしさが存分に盛り込まれています。 自身もスバル レヴォーグを所有するモータージャーナリストの井元貴幸さんに解説してもらいました。
スバルは古くから電気自動車に注力していた
スバルは今から20年以上も前に、自社開発のサンバーEVを発売しているほか、2009年には高性能リチウムイオンバッテリーを搭載したプラグインステラを販売するなど、古くからEV(電気自動車)も積極的に開発をしていました。
昨年発表されたソルテラは、予定では今年発売というリリースですが、トヨタとの共同開発車でありながら、AWDモデルの設定や、現行SUVモデルにも搭載されている「X-MODE」と呼ばれる4輪駆動制御機構をソルテラ用にアレンジして搭載するなど、スバルらしさも存分に期待できるモデルです。
多くのスバルファンは水平対向エンジンを核にした気持ちの良いドライブフィールに魅了されるユーザーが多い中、名機EJ20ターボエンジンの圧倒的なパワー感や味わい深さはスバル WRX STIの中古市場価格が現在も高騰しているのを見れば、その根強さもうなずけます。スバルのSUVユーザーから支持を得そう
果たして、こうしたスバルファンはBEVのソルテラをどう見るのか? という部分がポイントになりますが、まずは人気の高いSUVスタイルとしたことで、主力のフォレスターやXV、アウトバックなどのユーザーから支持を得るのでは? と思えます。
実際BEVであれば、AC100Vのアウトレットを搭載することもカンタンであり、アウトドアシーンで役立つギアとしてもソルテラに期待できる部分です。また、前述のAWDモデルの設定などによりウインタースポーツユーザーの多いスバルオーナーからも注目のモデルとなるでしょう。
71.4kWhのバッテリーにより航続距離450kmを誇る点も、いわゆる「距離ガバ」と呼ばれる筆者を含めた過走行スバルファンも、おっ! と思える特徴です。
デメリットは充電インフラが整備されていない点にある
問題点はソルテラに限らずBEVすべてにいえる部分ですが、充電インフラの問題。
駐車場付きの戸建て住宅に住んでいる人はまだしも、集合住宅や月極駐車場を利用している人にとっては、保管中に充電できない問題や、外出先で充電できても充電中はその場から動けない点はネガとなるでしょう。
この辺りは早急なインフラ整備に期待したいところ。
とはいえ、こうした制約を受けない人にとっては、魅力的なモデルであることは間違いないといえるでしょう。自宅に充電設備を設置できる人、かつ近所の買い物などがメインで、週末には郊外へドライブやキャンプ、アウトドアスポーツを楽しむ人にとってはピッタリです。
EVの圧倒的なトルクはスバルファンも満足できそうだ
さて、SUVモデル以外のスバルファンにとってのEVはというと、絶対に内燃機関でなければ! という人はさておき、AWD仕様のソルテラのツインモータードライブトレーンは、最高出力108馬力のモーター2基を搭載。システム全体で217馬力、0-100km/h加速は7.7秒というスペックを誇ります。
217馬力という数値自体は、従来のスバル車のターボモデルから比べると控えめではありますが、EVならではの圧倒的なトルク特性は内燃機関車ではまず味わうことのできない圧倒的なもの。加速時のフィーリングはEJ20ターボが炸裂したときのように、病みつきになってしまう人が多いのではないでしょうか。
元々SIドライブといった1つのエンジンで2~3種類のドライブフィールを得ることができたスバル車ですから、EVであればその制御を変えることで様々なモード設定にも期待できます。2022年の東京オートサロンのSUBARU/STIブースでは、カーボンニュートラル時代に向けたモータースポーツのケーススタディモデルとして「STI E-RA CONCEPT」を出展。
スポーツモデルにも積極的なEV展開をも予感させます。まずは今年発売予定のソルテラの仕上がりに期待しつつ、今後のEVモデルラインアップがどうなっていくのか、スバルからますます目が離せません!
【筆者:井元 貴幸】外部リンク
- 【新旧比較】注目されるスバルBRZの内装は日常使いでも利便性が向上! 注目はメーターパネルとエアコン機能だ
- 軽バン進化の陰に「N-BOX」人気あり!? ダイハツが軽商用バン「ハイゼットカーゴ/アトレー」を17年ぶりにフルモデルチェンジで豪華装備も満載に!
- スバル XVは価格・装備を考えると未だコスパ最強のモデルだった! そして新型XVに期待したいのはプラグインハイブリッドだ
- 軽トラにもスマホ連携のディスプレイオーディオやスマートキーが備わる時代! ダイハツが「ハイゼットトラック」に大規模なマイナーチェンジを実施
- 【フォレスターとCX-5のアウトドアグレード比較】価格差約15万円も、内装の機能や使い勝手を考えればCX-5がオススメ!
この記事に関連するニュース
-
スバル“新”「フォレスター」登場! 上質なブラック内装&精悍グレーがカッコいい! 特別な「最上級モデル」に反響
くるまのニュース / 2024年4月19日 10時10分
-
スバル フォレスター Advance、アクティブにより使いやすく…利便性と安全性が向上[詳細画像]
レスポンス / 2024年4月14日 14時45分
-
スバルの「4ドアスポーツセダン」どんな人が買ってる? 「セダン縮小」でも“熱心なファン”多い!? めちゃ“上質志向”な「WRX S4」 支持するユーザー像とは
くるまのニュース / 2024年4月11日 16時10分
-
スバルが“新”「スポーツSUV」発表! 上質ブラック内装×精悍ブルー採用! 特別な「フォレスター」385万円
くるまのニュース / 2024年4月11日 11時0分
-
水平対向エンジンを搭載し、負けられない戦いに挑んだスバル「インプレッサWRX-STi」とは
バイクのニュース / 2024年4月10日 13時10分
ランキング
-
1日本郵便と西濃が共同輸送 長距離対象、24年問題に対応
共同通信 / 2024年5月6日 17時34分
-
2GWが明けたら次の祝日は7月の海の日…産業医が教える「年間幸福度」を最大に引き上げる有給の賢い取り方
プレジデントオンライン / 2024年5月7日 7時15分
-
3ドンキの“固すぎる”Tシャツがじわじわ売れている 開発者が生地の厚みにこだわったワケ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月6日 8時0分
-
4思わずクリック「フィッシング詐欺」メールの巧妙 専門家も見極め困難、2要素認証と「意識」が大切
東洋経済オンライン / 2024年5月7日 9時0分
-
5「ようやく再出発」ダイハツ本社工場で生産再開 国内の全工場が稼働に 停止から約4か月半…従業員「やっぱり長かった」
MBSニュース / 2024年5月7日 9時20分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください