新型ノア/ヴォクシーの先進運転支援機能が最先端過ぎる! 渋滞走行時の手放し運転やスマホで自動駐車する機能まで搭載
MōTA / 2022年1月19日 15時0分
トヨタの主力Mクラスミニバン「ノア」「ヴォクシー」が2022年1月13日、フルモデルチェンジを実施した。新型ノア/ヴォクシーの見どころは多岐に渡るが、その中でも予防安全機能やADAS(先進運転支援機能)に的を絞って前後編でお伝えする。 後編では自動運転技術の第一歩となる、手放し運転可能な「アドバンスド ドライブ」や、スマホで自動駐車出来る「アドバンスド パーク」についてご紹介しよう。
自動運転化に向けた第一歩! 手放し運転可能な“アドバンスド ドライブ”
8年ぶりのフルモデルチェンジということもあり、特に安全運転支援機能の充実ぶりが目覚ましい新型ノア/ヴォクシー。前編では、リスクの先読みまでする「プロアクティブドライビングアシスト」や、緊急自動ブレーキ「プリクラッシュセーフティ」の機能アップなどについてレポートした。
そんな新型ノア/ヴォクシーは、高度運転支援機能「トヨタチームメイト」の新機能も初採用されている。一歩先の自動運転化を見据えた先進技術の数々をご紹介しよう。
手放し運転も可能! 高速道の渋滞時に運転支援を行う「アドバンスド ドライブ」
前編で紹介した「レーダークルーズコントロール」「レーントレーシングアシスト」を作動中の渋滞時(時速0キロから40キロ)に必要条件を満たすと、渋滞時の再発進や手放し運転などを自動で行ってくれるのが、渋滞時運転支援機能の“アドバンスド ドライブ”だ。必要条件を満たすためには、まず運転者の顔の位置、向き、目の開閉状態をドライバーモニターカメラで検知。運転者が周囲の状況を確認し、常に運転操作できる状態であるかをシステムが確認する。
アドバンスド ドライブ動作時、ドライバーの異常を感知し緊急停止するシステムも搭載
渋滞時運転支援機能の「アドバンスド ドライブ」動作時、運転者の異常を感知するシステムも搭載された。 ドライバーモニターカメラなどで運転者が通常の運転状態でないことを確認すると、まず音と表示と緩減速による警告で操作を促進する。それでも運転者の操作がなかった場合、次にハザード・ホーン・ストップランプで車外に異常を報知しながら自車線内に減速停車。自損・加害事故の回避や事故被害低減を支援する。
さらに停車後はドア解錠やヘルプネット自動接続による救命要請を実施。早期のドライバー救命・救護を行なう。
自動運転は車庫入れも変える! スマホで自動駐車出来ちゃう“アドバンスド パーク”を新採用
高度運転支援機能と聞くと、手放し運転に代表される高速道路走行時の運転アシストが真っ先に挙げられるが、そればかりではない。スイッチ操作で駐車操作をアシストする自動駐車機能「アドバンスド パーク」もさらに進化している。新型ノア/ヴォクシーで機能が拡大した「アドバンスド パーク」
単にバック駐車や縦列駐車をサポートするだけがアドバンスド パークの機能ではない。車庫入れ時の並列駐車において、これまでのバック駐車に加え、前向き駐車、バック出庫、前向き出庫が可能となったのだ。しかもステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトの全操作をクルマが自動で行ってくれる。
自動駐車機能「アドバンスド パーク」にスマホ操作のリモート機能が新追加!
さらにハイブリッド車についてはリモート機能も付く。スマートフォンの専用アプリ「Remote Park」を使い、遠隔で駐車、出庫の操作が可能となるのだ。狭い駐車場での出し入れに便利な機能である。スマホのリモート機能はハイブリッド車のみの設定、12万6500円~14万3000円
1998年に公開された映画「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」で主人公のジェームス・ボンド(ピアース・ブロスナン)は、エリクソンのケータイ端末を操り愛車のBMW 7シリーズを華麗に自動操縦。敵を翻弄する痛快なシーンがあった。そんなスパイの秘密道具みたいな機能が2022年のいま、現実に訪れたのだ。筆者もデモンストレーションを見たが、これまでの自動駐車システムで散見されたもたつきもなく、本当に上手いドライバーがスルっと車庫の出し入れをするようなスピーディさで実演されていたことに驚いた。
「リモート機能付き アドバンスド パーク」は「パーキングサポートブレーキ」とセットで12万6500円~14万3000円(消費税込み)のメーカーオプション。ハイブリッド車のみに設定される。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:島村 栄二・TOYOTA]
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