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トヨタ 新型ノアと新型ヴォクシーは内装も進化した! 空間は拡大、シートアレンジもカンタンに

MōTA / 2022年1月21日 16時0分

トヨタ 新型ノア/ヴォクシー「トヨタ 新型ノア Z(ハイブリッド・2WD・7人乗り)」[ボディカラー:スティールブロンドメタリック/2022年1月13日フルモデルチェンジ] [Photo:島村栄二]

トヨタの主力ミニバン「ノア/ヴォクシー」が2022年1月13日に8年ぶりのフルモデルチェンジを果たした。前回はノアとヴォクシーの違い、ノーマルボディとエアロボディの違いなどを解説したが、今回は新型の内装にスポットを当てる。ミニバンにとって最も重要視される室内空間やシートアレンジ、そして荷室の使い勝手、これらはいずれも大きく改善されている! 新型ノア/ヴォクシーの注目ポイントを順にご紹介していこう。

トヨタ 新型ノア/ヴォクシー「トヨタ 新型ノア Z(ハイブリッド・2WD・7人乗り)」[ボディカラー:スティールブロンドメタリック/2022年1月13日フルモデルチェンジ] [Photo:島村栄二]

>車幅がワイド化し室内空間も拡大! 内装の質感も向上した

新型ノア/ヴォクシーは、室内空間もワイドな3ナンバーサイズを生かした造りで、車内の上側は、左右それぞれ外側へ35mm拡大している。車内の開放感が増した。

運転席に座ると、インパネ周辺の質感が高い。特に上級グレードのノアS-Z&Z、ヴォクシーS-Zのインパネを見ると、助手席の前側などには合成皮革が巻かれてステッチ(縫い目)も入る。

開発者は「今回のフルモデルチェンジでは、内装の上質感で定評のあったエスクァイアを廃止したが、その考え方はヴォクシーとノアの上級グレードに継承されている」と述べた。

3列シートそれぞれの広さや座り心地をチェック!

前方視界は良好、車幅感覚もつかみやすい

運転席からはボンネットが少し見えて、ボディの先端や車幅も分かりやすい。フロントピラー(柱)とウィンドウは約20mm後退して、斜め前も見やすくなった。

全車が3列シートを装着しており、先代型にあった5人乗り仕様(3列目のサードシートを廃止し荷室を拡大したモデル)は今のところ用意されていない。

3列各席の座り心地をチェック!

1列目の座り心地は良好だ。サイズに余裕があり、体重を支える背もたれの下側や座面の後方をしっかりと造り込んだ。

7人乗り仕様の2列目席はオットマン付きのキャプテンシートとなる, 8人乗り仕様のセカンドシートはベンチタイプ(3名乗車)でセンターアームレストが備わる

7人乗り仕様の2列目席はオットマン付きのキャプテンシートとなる, 8人乗り仕様のセカンドシートはベンチタイプ(3名乗車)でセンターアームレストが備わる

2列目は座面の前側が大きめに持ち上がり、腰の収まりが良い。注意したいのはハイブリッドで、1列目の下側に駆動用リチウムイオン電池を搭載したから、シート位置を前端にスライドした2列目に座ると乗員の足先が入りにくい。ノーマルエンジンのほうが快適だ。

キャプテンシート(7人乗り仕様)は左右各席にアームレストを備える,サードシートを跳ね上げるとここまで後ろにスライドすることも可能だ

キャプテンシート(7人乗り仕様)は左右各席にアームレストを備える,サードシートを跳ね上げるとここまで後ろにスライドすることも可能だ

上級グレードのS-ZとZ(2WD)に快適便利パッケージをオプション装着すると、電動バックドアなどと併せて、2列目シートにオットマンも装着される。乗員の膝から先が支えられ、快適性が向上する。

3列目は座面の奥行寸法が少し短いが、座り心地に不満はない。

身長170cmの筆者が3列それぞれの広さをチェック!

身長170cmの大人6名が乗車した場合、2列目に座る乗員の膝先空間を握りコブシ2つ分に調節すると、3列目に座る乗員の膝先空間は握りコブシ2つ弱になる。

ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2850mmで先代型と同じだが、プラットフォームの刷新により、1列目から3列目までの間隔は先代型に比べて20mm縮まった。それでも多人数乗車は可能だ。

※写真は身長180cmの編集部Tが座り、シートスライドを最前端より少し後ろにずらした状態, 3列目シートでも頭上は余裕たっぷり。セカンドシートを少し前に出せば足元空間も確保される

※写真は身長180cmの編集部Tが座り、シートスライドを最前端より少し後ろにずらした状態, 3列目シートでも頭上は余裕たっぷり。セカンドシートを少し前に出せば足元空間も確保される

3列シートの跳ね上げやテールゲート(バックドア)の開閉方法を改善し、荷室の使い勝手が大きく改善された

サードシートの跳ね上げが簡単に操作出来るようになった

3列目はレバーを引くと自動的に左右へ跳ね上がり、サイドウィンドウ側へ押し込むとロックして固定される。

先代型も自動で跳ね上がったが、ベルトで固定する必要があった。新型はこの手間を省いている。

路面から荷室床面までの高さは500mmで、この数値は先代型と同等だが、5ドアハッチバックやSUVに比べると床が低い。自転車なども積みやすい。

バックドアにストッパーを設け途中で停止出来る工夫も

フリーストップバックドア(非・電動テールゲート車

バックドアにも工夫を凝らし、任意の位置で止められるようにした。

ノア/ヴォクシーのようなミニバンで縦列駐車や屋内駐車場に停めている時、車両後方の空間が足りず、大きなバックドアを完全に開けることが出来ないシーンが多々ある。

[資料:TOYOTA提供]

これまでも電動テールゲート仕様で開閉位置を任意設定出来る車種はあったが、今回の新型ノア/ヴォクシーでは、手動開閉のタイプに工夫を凝らした。

テールゲートを開けた際に手で押さえるとその位置で止まるよう、ストッパー(開度調整機構)を仕込んだのだ。任意の位置で止められると、狭い場所でも荷物を出し入れしやすい。些細なことだが、使い勝手は大きく向上する。

販売店で新型ノア/ヴォクシーをチェックするなら内装の改善ポイントを見逃すな!

このように新型ノア/ヴォクシーでは、内装や室内の使い勝手においても数々の改善や工夫がみられる。販売店で展示車・試乗車を見る際にはこれらのポイントをしっかりチェックしておきたい。

次回は新型ノア/ヴォクシーのメカニズムを徹底解説!

トヨタ 新型ノア/ヴォクシーの解説、次回は進化したパワートレインの動力性能やカタログ燃費、そして先進運転支援機能など、新型ノア/ヴォクシーのメカニズムについて紹介しよう。こちらもお楽しみに。

[筆者:渡辺 陽一郎/撮影:島村 栄二・TOYOTA]

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