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街乗りオンリーならNA、遠出するならターボ! N-BOXの悩ましいグレード選びをランニングコストやリセールバリューから考えてみた

MōTA / 2022年1月24日 13時0分

ホンダ 新型N-BOX L コーディネートスタイル[2020年12月マイナーチェンジモデル]

軽自動車を買う際にNA(ノンターボ)とターボが設定されるモデルだと「どちらにするか?」はなかなか難しい選択だ。 ここでは日本一売れている軽自動車であるホンダ N-BOXを例に、5年5万km走行という長期的な期間で、総合的な出費を含め「どちらにするべきか?」を考えてみた。例に挙げるのはN-BOXでは標準的なLグレード同士で比較してみた。

スズキ ワゴンRスマイル 試乗会(ホンダ N-BOX)

N-BOX のLグレード(NA)は乗り出し185万円! ランニングコストはおよそ45万4000円かかる

まず、NAのLグレード(157万円9600円)にフロアマット、ETC、ベーシックなカーナビを加えた乗り出し価格が185万円となる。

次にNAとターボで違いが出そうなランニングコスト(クルマを走らせるために掛かるコスト)としてガソリン代とエンジンオイル交換代を計算してみよう。

NAのガソリン代はカタログに載るWLTCモード総合燃費が21.2km/Lなので、実用燃費をその90%となる19.0km/L、レギュラーガソリン1リッターを165円で計算すると5年5万km走行に掛かるガソリン代は43万4000円となる。

ガソリン代も高騰しており大きな負担になっている

オイル交換は、NAの場合では1年に1回もしくは1万km走行ごとに1回のペースなので、1回5000円×4回で2万円といった費用だろう。

5年5万km走行後の査定は残価設定ローンの最終回支払い額を参考にすると56万円(39%)なので、N-BOX LグレードのNAを5年5万km使った大雑把な収支決算は(乗り出し価格185万円+ガソリン代43万4000円+オイル交換代2万)-査定56万円で174万4000円となる。

残価設定ローンからおおよその査定額がわかる

ターボモデルはNAに比べて約20万円高いが装備も充実

対するターボのLグレードは車両本体価格177万8000円と約20万円高いが、サイド&カーテンエアバック、右スライドドアの自動開閉機能、革巻きハンドル+パドルシフトといった装備も加わるので、実質的なNAとの差額は14万円程度だ。

ターボはスライドドアの自動開閉機能などが加わる

NA同様に計算していくと乗り出し価格は207万円。5年5万km走行に掛かるガソリン代はWLTCモード総合燃費がNAと意外に変わらない20.2km/Lなので、実用燃費をその90%と仮定し、18.2km/Lで計算すると45万3000円である。

オイル交換は、ターボの場合では半年に1回もしくは5000km走行ごとに1回のペースなので、1回5000円×9回で4万5000円と想定する。

結果、5年5万km走行後の査定は63万円(39%)なので、N-BOX Lグレード ターボを5年5万km使った大雑把な収支決算は(乗り出し価格207万円+ガソリン代45万3000円+オイル交換代4万5000円)-査定63万円で193万8000円となる。

N-BOXのNAとターボを長い目で見た出費の差額は、車両価格や乗り出し価格の差額に近い19万4000円、装備の差を加味すると13万4000円となる。

N-BOXのターボエンジン

街乗りメインならNA、遠出が多いならターボ! 悩んでいるならターボが吉

この差額をどう見るかは「街乗りオンリーなら安いNA、高速道路やワインディングロードを走ることが多いなら動力性能に大幅な余裕が加わるターボ、迷っているなら差額分の価値はあるのでターボ」という選び方がいいだろう。

また、軽自動車には日産 デイズ、スズキ スペーシア、スズキ ハスラー、ダイハツ タフトなど、NAとターボの差額が10万円程度と小さいものも少なくない。こういったモデルでは絶対的な価格や使い方、クルマの性格もあるが、ターボを基本に考えた方がより長期間に渡って満足度の高いカーライフを送れるだろう。

【筆者:永田 恵一】

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