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なぜ普及しない!? あると便利な「ガラスハッチ」を備えたモデル3選

MōTA / 2022年1月29日 17時0分

日産 新型セレナ e-POWERハイウェイスターV

バックドア、それはSUVやミニバン、ハッチバック、ステーションワゴンなどのクルマが備える荷室部分のドアのこと。一部横開きタイプや観音開きタイプもあるが、その多くは後方に跳ね上げるタイプのものが多い。大型の荷物も積み込めたり、雨のときなどでも屋根代わりとなって便利な跳ね上げ式ながら、後方のスペースが狭い場所での開閉には苦労を伴う。 そんなバックドアのガラス部分のみが独立して開く「ガラスハッチ」という存在がある。ひと昔前は、多くのモデルで採用されていたが、最近のモデルではあまり採用されていない。大きなバックドアを開けることなく、荷物の出し入れが容易に行える点が大きな魅力。今では希少な存在だが、今回はそんなガラスハッチを備えるモデル3選をお届けする。

日産 新型セレナ e-POWERハイウェイスターV

ファミリーカーの定番! 日産 5代目セレナ

日産 セレナ

2016年にフルモデルチェンジして登場した5代目セレナ(C27型)は、広い室内と運転がしやすい日産の人気ミニバンモデル。

車に触れることなく開閉可能な「ハンズフリースライドドア」や、バリエーション豊かなシートアレンジを実現する「2列目超ロングスライドシート」を備え、使い勝手の良さが大きなセールスポイント。そしてセレナには、名称こそガラスハッチとは呼ばないものの、2通りの開き方ができる「デュアルバックドア」と名付けられたバックドアが採用されている。

セレナに限らず、ミニバンは全高が高いことからバックドア自体の長さがある。そのため、狭い駐車場でバックドアの開閉ができない場面も少なくない。セレナでは「デュアルバックドア」が採用されており、リアガラス部分だけが開くため、後ろのスペースが限られていてもラゲッジルームへアクセスが可能。

長さがあるバックドアならではの悩みを解決するガラスハッチは、ちょっとした荷物を載せるときに便利な装備となっている。

悪路も走れて利便性もバツグン! トヨタ 4代目ランドクルーザープラド

トヨタ ランドクルーザー プラド

2台目に紹介するのはトヨタ ランドクルーザープラド。4代目となる現行モデルは2009年より発売を開始している。ランドクルーザープラド(150系)は、ランドクルーザーから受け継いだ走破性や信頼性に加え、オンロード/オフロード問わず快適な走行を実現。また、使い勝手を追求し、「いつでもどこへでも行ける安心感と快適性」を備えたSUVとして開発された。

ランドクルーザープラド(150系)には、バックドアを開けることなく荷物の出し入れを可能とする「バックドアガラスハッチ」が備わる。こちらもセレナ同様、後ろに壁がある駐車場など狭い場所でもラゲッジルームの荷物を出し入れすることが可能だ。また、リアガラスの範囲も広いため、買い物袋などの手荷物を楽に収納できる。

アメリカ育ちの本格オフローダー! トヨタ FJクルーザー

トヨタ FJクルーザー

3台目は、トヨタ FJクルーザー。2006年から北米で先行販売していたFJクルーザーは、丸型のヘッドライトやレトロなスタイリング、ポップなカラーリングが日本でも話題となり、2010年、当初予定のなかった日本国内での販売を開始した。その後、2018年1月末まで販売が行われた。

目を引くフロントグリルの「TOYOTA」ロゴや角の無いデザイン、さらに、観音開きのサイドドアなど個性的なスタイリングのSUVとなっている。また、オフロード性能も抜かりがなく、高剛性ボディと四輪駆動システムにより高い悪路走破性も兼ね備えている。

観音開きドアが目をひくFJクルーザーは、横開きのバックドアと縦開きのガラスハッチを備えているのも特徴のひとつ。横開きのバックドアは、狭い空間での開閉が得意ではなく、そこで縦開きのガラスハッチを備えることで横開きバックドアの苦手分野を補完。狭い場所でも開口部を十分に確保できるガラスハッチにより、ラゲッジルームへのアクセスを容易にしているのだ。

省スペースでも容易にラゲッジルームへアクセス出来る「ガラスハッチ」。今では中々稀少なアイテムとなってしまったが、一度使うと病みつきになる便利さ。これが備わっているからそのクルマを選ぶという人もいるほど。今後も絶滅することなく、願わくば再び日の目を見る日がくることに期待したいところだ。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

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