中古取引価格が絶賛高騰中な国産スポーツカー3選! 手が届くうちに買っておくのが得策!?
MōTA / 2022年2月1日 8時0分
昨年2021年には新型トヨタ GR86/スバル BRZが、2022年には日産 新型フェアレディZの登場が控えるなど、一部でスポーツカーブームの再燃を感じる昨今。近年では過去のスポーツカーたちが驚きの高値で取引される現象も発生している。今回はそんなプレミアム化している国産スポーツカー3選をお届けする。
シャープなハンドリングを備えたピュアスポーツカー「マツダ RX-7(FD3S型)」
最初に紹介するのは、1991年10月にフルモデルチェンジしFD3S型となったマツダ RX-7。先代(FC3S型)から引き続きリアハッチを持つ3ドアファストバックのパッケージングを継承してはいるものの、エクステリアやインテリアの造形は、流れるような美しい造形へと変化。
RX-7のアイコンでもあるリトラクタブルヘッドライトは生産が終了する2003年まで貫かれ、日本車として最後のリトラクタブルヘッドライトを装着したモデルにもなった。
景気が良かったバブル期に開発・設計がされていたことから、贅沢なメカニズムや装備が与えられているのも3代目 FD3S型 RX-7の特徴。四輪ダブルウィッシュボーンサスペンション、ドライバーが主体のコックピットなど、走りへの情熱を感じられるメカニズムは多数あるが、やはりFD3S型 RX-7の魅力は、ツインターボ化されたロータリーエンジンだろう。654ccの排気量を持つローターを2機直列に配置された13B-REW型ツインターボロータリーエンジンは、デビュー時点で255馬力を発生、後期型のMT仕様では280馬力までパワーが引き上げられた。
RX-7 FD3S型は、軽量なハンドリングマシンであることを追求して開発。その結果、市販車としては他に類を見ない程、研ぎ澄まされたシャープなハンドリングを備えたピュアスポーツカーとして、約12年という長期間に渡って製造され続けた。
当時の販売価格はおよそ290万~420万円ほどだったが、現在の中古車市場では100台近くのモデルが出品されており、車両本体価格は288万8000円~約1050万円といった高値で取引されている。
ワイスピの影響もあり人気が再燃した「トヨタ スープラ(A80型)」
2台目は、“80スープラ”として親しまれる1993年に登場したトヨタ 4代目スープラ。80スープラはトヨタスポーツカーのフラッグシップとして開発され、基本性能に徹底してこだわり、ドイツ・ニュルブルクリンクで鍛えられたモデル。
当時市販車では数少ない6速MTを採用。米国ではNA(220馬力)とツインターボ(320馬力)の2種が発売され、0-100km/hはそれぞれ6.8秒、4.6秒をマークした。モータースポーツの世界でも活躍し、全日本GT選手権/スーパーGTでは4度のチャンピオンに輝いている。
また、映画「ワイルド・スピード」によって米国を中心に爆発的人気を獲得してから、アメリカでは今も非常に高い人気の1台。そのため、右ハンドル仕様のスープラをわざわざ日本から輸入して乗る、究極の日本車ファンも少なからず存在している。「25年ルール」(製造から25年経過した車は右ハンドル車でも米国内の走行が可能)の適用により、1993年製造のA80であれば、2018年から、米国内での走行も解禁となっている。新車販売当時の価格290万円~480万円ほどだったが、現在の中古車市場では50台近くのモデルが出品されており、車両本体価格はおよそ350万円~約1180万円といった高値で取引されている。
ホンダが本気でFRレイアウトで造った「S2000」
最後に紹介するのは、本田技研工業創立50周年記念として1998年に発表され、翌1999年4月に発売されたホンダ S2000。同社としては、S800以来29年ぶりに復活した「FRレイアウト」の2シーターオープンスポーツということで当時話題を集めた。なにしろ、ホンダの長い歴史の中でFRレイアウトを採用しているは、初代SシリーズとこのS2000だけという、大変貴重な1台だからだ。 50周年記念、また久々の「FRレイアウト」ということで、シャシーやドライブトレーンも専用開発。採用された「ハイXボーンフレーム」は、オープンボディでありながらクローズドボディに匹敵する高い剛性を実現している。さらに、250馬力を8300rpmで発生する新開発2L直4DOHC VTECエンジン(F20C型)は、9000rpmまで回る官能的とも呼べるもので、高剛性を実現したボディと相まってその走りはホンダファンを驚喜させた。
当時の販売価格は400万円弱だったが、現在の中古車市場では280台近くのモデルが出品されており、車両本体価格は176万円~1100万円といった高値で取引されている。
今や新車販売時以上のプライスが付けられていてもおかしくない人気モデルたち。気になるモデルがあれば、手が届くうちに買っておくのが得策かもしれない!?
[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]
※記事中の中古車価格は2022年1月時点のMOTA調べ
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