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洗車作業効率が飛躍的に向上する便利アイテム「水切りワイパー」

MōTA / 2022年2月27日 19時0分

5年ほど使用した水切りワイパー。これも消耗品であるためそろそろ新しいものを購入しようと考えていたところだが、撮影に間に合わなかった。とはいえ、見た目こそへたっているが水切り性能は十分。

洗車の際、仕上げ時に拭き残しを極力減らして、ボディ表面の水を排除するのが大きなポイント。ボディの水分を拭き取る洗車グッズとしては、プラセームやマイクロファイバークロスが一般的だが、それらを凌駕する便利アイテム、水切りワイパーを紹介する。

5年ほど使用した水切りワイパー。これも消耗品であるためそろそろ新しいものを購入しようと考えていたところだが、撮影に間に合わなかった。とはいえ、見た目こそへたっているが水切り性能は十分。

セルフメンテは洗車だけの時代に突入!?

先日会話をしたカーディーラーマンから「今の車は自分でメンテナンスできる部分は無いと言えます。何か触るとコンピュータがエラーを出すこともあるので触らないでほしいと考えているほどです。自分でできることは洗車くらいですよ」と言われたことがあった。EV化が進んでゆくと、さらにセルフメンテナンスは難しくなるだろう。

左からプラセーム、マイクロファイバークロス、水切りワイパー。これらの使い勝手を比べてみることにした。なおプラセームは大判サイズ、マイクロファイバークロスは大手メーカーの新品を使用。

洗車を快適に楽しむとっておきアイテム

できるメンテナンスはなるべく自分の手でやりたいと考えていることもあり少々悲しい気持ちにもなるのだが、許された洗車だけでも気分良く楽しみたいもの。そこで今回は愛用しているおすすめ洗車グッズ「水切りワイパー」を紹介する。

頻繁に洗車を行っていても、車体をよく見るといつもホコリが付着している。路面に凍結防止剤や融雪剤が使用されている時期は、特に塗装面を痛めやすいので、放置しないで洗い流しておきたい。

まずは高圧洗浄機などを使用して、表面に付着したホコリを取り除く作業から。あまり水圧を高めると、ホコリによって塗装面を傷つけてしまうので注意。ほどほどの水圧でまんべんなく車体表面の不純物を流す。

スポンジはゴシゴシと力を入れてこするような使い方をすると塗装面に傷がつくので、車体との隙間に泡の層を作り、撫でるような使い方を心掛けている。, 普段洗車で使っているカーシャンプーを切らしており、今回の撮影のためにホームセンターで購入してきたもの。この製品は初めてなので、使い心地が気になる。道具選びも洗車の楽しみのひとつだ。

スポンジはゴシゴシと力を入れてこするような使い方をすると塗装面に傷がつくので、車体との隙間に泡の層を作り、撫でるような使い方を心掛けている。, 普段洗車で使っているカーシャンプーを切らしており、今回の撮影のためにホームセンターで購入してきたもの。この製品は初めてなので、使い心地が気になる。道具選びも洗車の楽しみのひとつだ。

完全に水を排除した仕上げが目標

いくらきれいに車体を洗ったところで、水が残っていたら仕上がりが悪いうえに、イオンデポジット(水滴に含まれる不純物が乾いて残ったもの)やウォータースポット(イオンデポジットが塗装面まで浸食した状態、または水滴を介して陽ざしが塗装を焼く現象)ができる原因にもなりうる。

しかし実際に洗車をしてみると意外なほど、完璧に拭き上げるのは難しいことだと分かるだろう。最近ではマイクロファイバークロスが広く知れ渡り、洗車にも使われる場面を多く見られるようになったが、カーディテイリングのプロフェッショナルによれば、量販店などで売られているものの多くは一部を除き高い性能は見込めないとの話を聞いたことがある。

そのような中、洗車時車体の水を排除するために昔から愛用しているものが水切りワイパーだ。ゴム製のブレードをガラスやボディに押し当てて水を切るものなのだが、驚くほど一気に水を排除することができるのである。

水切りワイパーは、その名が示すように、拭くのではなく、水を切るもの。車体表面の水を瞬く間に排除できる。もちろん絞る必要もないため、作業効率が高く、短時間で水を取り除くことができるのだ。

乾いた状態のマイクロファイバークロスの吸水能力は素晴らしい。しかし当たり前だが水を含むと拭き取る性能が下がる。だから乾拭き仕上げ用のマイクロファイバークロスも用意しておきたいところだ。, しっかりと絞ったあと、広げた状態で拭き取る面にのせ、端を持って手前に引き寄せる。これが吸水能力を最大限に活用しつつ、塗装面に傷がつきにくいとされるプラセームの正しい使い方。

乾いた状態のマイクロファイバークロスの吸水能力は素晴らしい。しかし当たり前だが水を含むと拭き取る性能が下がる。だから乾拭き仕上げ用のマイクロファイバークロスも用意しておきたいところだ。, しっかりと絞ったあと、広げた状態で拭き取る面にのせ、端を持って手前に引き寄せる。これが吸水能力を最大限に活用しつつ、塗装面に傷がつきにくいとされるプラセームの正しい使い方。

三種類のアイテムを比較テスト

今回はプラセーム(吸水に優れた人工セーム革の呼称で「プラスセーヌ」が代表格。プラスセームやプレミアムセームなどとも呼ばれる)、マイクロファイバークロス(極細糸で編み吸水性を向上させた合成繊維)、水切りワイパーの3種でどれが効率的に水を排除することができるかのテストを行ってみた。

プラセームはしっかりと絞り、大きく広げて使うことで、かなり水を吸収するが、拭き残しがみられた。

マイクロファイバークロスは乾燥時の吸水性能には目を見張るものがあるが、水を含んだあとは拭き上げ性能が劣ってしまう。その両者を抑え断トツの水分排除能力を誇ったのが水切りワイパーだ。

プラセームやマイクロファイバークロスの吸水能力は確かにすごいが、表面から離れる最後の部分に水が残ってしまう印象。拭き上げるたびに溜まった水を絞らなくてはならず、水切りワイパーと比べ作業効率はいまひとつ劣る印象。

プラセームやマイクロファイバークロスで拭いた箇所を触ると、目にはほとんど見えないものの、指先に水がついた。, 水切りワイパーを使用した箇所を触ってみると、まったく水が残っていないことが分かる。

プラセームやマイクロファイバークロスで拭いた箇所を触ると、目にはほとんど見えないものの、指先に水がついた。, 水切りワイパーを使用した箇所を触ってみると、まったく水が残っていないことが分かる。

作業効率を考えて適材適所を探る

水を「吸収」するのではなく「切り落とす」ということが大きな違いなのだ。絞る作業もないため作業効率がよくスピーディに車の水を取り去ることができる。とはいえ、ブレードの入らない隅の部分には多少の水が残るので、プラセームやマイクロファイバークロスを上手く併用して完璧な水分排除を目指したい。

先端が「T」の字になっていることが分かる。車体の凹凸に沿うために厚いゴムの部分がしなり、先端のブレードが水を切る構造だ。ワイパーのように先端が尖っているものも使用したことがあるが、こちらのT字タイプの方が使いやすい。

極論は素手で洗うことが、傷をつけずにしかも表面のトラブルを発見しやすいために、最良の手段かもしれないと考えている。これが本当の「手洗い洗車」だ。

【筆者:小松 男/撮影:小松 男】

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