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日産の名車3選! S30Zやサメブル、ケンメリなど懐かしの旧車を振り返り

MōTA / 2022年2月6日 9時0分

日産 スカイライン 2000 GT-X(1972年)

いよいよ日本仕様が国内でも公開され、2022年6月下旬から販売予定の日産 新型フェアレディZ。同社のスポーツカーの顔として50年以上に及ぶ長い歴史を刻んできたモデルだが、日産には他にも多くの人々を魅了してきた名車が存在する。ここでは、そんな日産の名車3選をお届する。

日産 スカイライン 左:2000 GT-X(1972年) 右:1800 Sporty GL(1972年)

フェアレディZ50年の歴史はここから始まった「S30フェアレディZ」

初代フェアレディZ(S30)

まず最初に紹介するのは、2022年下旬に新型モデルの発売を予定しているフェアレディZの初代モデル「S30フェアレディZ」。

S30フェアレディZは、それまで通好みなオープンカーだったダットサンフェアレディから、居住性を高め、ゆったりとクルージング可能なGTカーへ劇的に変化を遂げ、1969年10月に登場した。

より低く、長く、ワイドなスタイリングは、優美さの中に獰猛さも醸し出し、今なお多くのファンを魅了するモデル。 性能も第一級で、特に前期に存在した2.4L・150psエンジン搭載の「240Z」は世界ラリーなど数々のモータースポーツシーンで活躍し、そのポテンシャルを証明した。

「Z-Car」の名で親しまれた初代「Z」は、当時の欧州スポーツカーと比べても遜色ないルックスと動力性能を持ち合わせていながら、各段に買いやすい価格設定で日本国内はもとより海外、特に北米市場で爆発的な人気を獲得。1978年までの8年間で世界販売52万台以上を記録した。世界の自動車史上、最も売れたスポーツカーとして知られ、同時に多くの熱烈なファンを生み出している。

「サメブル」の相性で親しまれた4代目ブルーバード(610型)

4代目ブルーバード(610型)

次に紹介するのが、1971年に登場した4代目ブルーバードU(610型)。ダットサンブルーバード510型の後継とし発売され、当時流行したゆったりとした曲線的スタイリングを採用し、アルファベットの「J」のようなサイドウィンドウラインが特徴的。

車格も上級移行したため、発売当初は510型ブルーバードも併売されていたという歴史を持つ。

1.6リッターが主力だった510型からはひと回り大きく、初期は4気筒OHC1.6リッターと1.8リッターの2種類のエンジンで展開し、その後1973年にはスカイラインGTと同じ6気筒・2リッターエンジン搭載の2000GT(G610型)も追加。ポンティアックのような独立したグリルを持ち、伸ばされたフロントフェンダー、先端に“サメのえら”のような造形を持つことから「サメブル」と呼ばれた。

しかし、直6モデルは本来大衆車だったブルーバードのイメージから離れすぎたこと、折しもオイルショックと排ガス規制対策による性能低下などの要因から、販売は低迷。そのため、サメブルは当時からレアな存在だった。

社会現象を引き起こしたケンメリ「4代目 C110型 スカイライン」

4代目 C110型 スカイライン

最後に紹介するのは、1972年に登場した4代目 C110型 スカイライン、通称ケンメリ。ケンとメリーがスカイラインに乗り日本各地を旅するシリーズCMは、社会現象を引き起こしブームとなった。

4代目 C110型 スカイラインは、4ドアセダン、2ドアハードトップ、ワゴン/バンをラインナップ。セダンとハードトップにはホイールベースを延長し6気筒エンジンを搭載したGT系が設定されていた。4ドアセダンは、4枚ドアのケンメリの略として「ヨンメリ」と呼ばれた。約4年間の販売期間中、およそ67万台を販売。これは歴代スカイラインの中でも最多となる。

加えて、4ドアセダンのGT系、2ドアハードトップの全グレードのテールライトが丸型4灯となったのはケンメリから。以後、スカイラインの象徴として10代目のR34スカイラインまで受け継がれ、R35 GT-Rにも継承されている。

2000GT-R(KPGC110型)

1973年には、ハードトップ2000GT-R(KPGC110型)がデビュー。2000cc S20型エンジンは、160馬力を発生させ、専用ラジエータグリル、前後オーバーフェンダー、リアスポイラーなどを装備、240km/hのメータースケールが特徴だ。諸説あるが、排出ガス規制の影響により生産台数はわずか197台で、そのうち195台のみ市販されたと言われている。

「S30Z」に「サメブル」、「ケンメリ」と、ここまで日産の名車を3台紹介してきた。2022年6月から販売予定の新型フェアレディZも、これらのように何十年後には名車と呼ばれているのか? これからの活躍に期待したいところだ。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

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