新型でも人気が高まりそうなヴォクシー! 2グレードに共通する先進運転支援やシートの格納方法など魅力たっぷりの1台に仕上がっていた!
MōTA / 2022年2月4日 17時0分
新型となるトヨタ ノア&ヴォクシーの4代目が満を持して登場した。ノアとヴォクシーの両車が揃っていることは当然ながら、ノアは標準車とエアロ仕様が用意されているのに対して、ヴォクシーはエアロ仕様のみの展開となったことが、まずは新しい。 また、2021年度の乗用車販売台数で見るとヴォクシーが9位の7万85台、ノアが16位の2万5229台と、ヴォクシーのほうが3倍近く売れているのも事実。 しかも、新型のノアとヴォクシーを比較してみると、クルマの印象を大きく左右する顔つきが、ノアはどちらかと言えば先代の延長線上にあるのに対して、ヴォクシーは先代とは別物のより精悍で迫力あるものになっている。 つまり、新型らしさがより強いのは、ヴォクシーということになる。そこで、先代同様、より人気が高くなるであろう新型ヴォクシーのグレード選びについて解説したい。
ヴォクシーのグレードは2パターンしかない
まずはグレード共通の装備について紹介しよう。もちろん、全車が全幅1730mmの3ナンバー車となっている点も新型ならではだ。
とはいえ、新型ヴォクシーはエアログレードのみの構成で、グレードは上級のS-Z、基本のS-Gの2グレードしかない(先代はZS/V/Xの3グレードがあった)。
もちろん、両グレードにはハイブリッド、ガソリン(10速シーケンシャルシフトマチック搭載!!)、2WD/および大きく進化した4WDが用意され、S-Zはメインの7人乗りのみ、S-Gは7/8人乗りが選べるから、厳密には相当数の組み合わせになる。ライバルに負けていた先進運転支援機能を一気に追加!
ところで、今回の新型のハイライトとなるのが、先代から一気に進化した先進運転支援機能。最新、最先端のトヨタセーフティセンスが搭載され、電子パーキングブレーキとオートブレーキホールド機能とともに、ついに渋滞追従機能付き全車速域対応のレーダークルーズコントロール(ACC)が、レーントレーシングアシストなどとともに標準装備されたことである。
これまでプロパイロット搭載の日産 セレナ、ACC付きのホンダ ステップワゴンに大きく後れを取っていた部分が解消、どころか一気に先に行ったことになる。しかも、レーダークルーズコントロール不使用時でもカメラでカーブを認識して減速させるカーブ減速支援機能のほか、アドバンストドライブ(渋滞支援/全車にオプション)によっては、高速道路、自動車専用道路の同一車線内で、レーダークルーズコントロールとレーントレーシングアシストが作動している0-40km/hの速度域で、なんとハンズオフドライブまで可能になるのだから、先進運転支援機能の進化は、トヨタ最新、著しすぎるほどなのである(スマートフォンによる遠隔自動パーキング機能!!=アドバンストパークまで用意されている)。
2列目シートのロングスライドを可能にしたパッケージングも魅力!
パッケージングも新しくなった。
とくに7人乗り2列目キャプテンシートの超ロングスライドが、先代は中寄スライドする必要があったところ(リアホイールハウスに引っかかったため)、新型ではシートサイド外側のリクライナー機構を内側に寄せたことで、中寄スライドすることなく、745mm(ベンチシートは705mm)もの超ロングスライドを可能にしている。
おかげで超ロングスライド時でもシート間に185mm(メーカー値)もの空間が確保され、センターテーブルが使え、カップホルダーに手が届きやすいなどのメリットをもたらしている。バックドアにもからくり付き! 全開にしなくても荷物の出し入れが可能だ
さらに、7/8人乗りを問わず、3列目席格納によるラゲッジスペース拡大の操作方法についても進化。先代も3列目席を畳んで跳ね上げるところまではワンタッチだったのだが、新型では先代のように最終的にベルトで固定する必要なし。跳ね上げから固定までワンタッチ行ってくれる便利さが備わったのである(復帰は2アクション)。
また、大きく重いバックドアには、世界初のからくりを使ったフリーストップドアを採用。任意の位置で固定でき、全開することなく荷物を出し入れできるようになったのだから、便利さは飛躍的に向上していると言っていい(日産 セレナはガラスハッチだけ開くデュアルバックドア、先代ホンダ ステップワゴンはわくわくゲートのサブドアを用意し、車体後部にスペースがないところでも荷物の出し入れを容易にしていた)。 と、以上のところまではS-Z、S-Gグレードで共通する、新型の大きな魅力と言っていい。次回はいよいよ、S-Z、S-Gグレードの違いに触れていこう。
【筆者:青山 尚暉】
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