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新型フェアレディZの発売を前に、シリーズ最高性能で長きに渡り日産のスポーツカーの顔役を担ったZ34型「370Z」を振り返る

MōTA / 2022年2月8日 17時0分

日産 フェアレディZ Version ST ボディカラー:カーマインレッド

2022年1月に待望の日本仕様が公開された日産 新型フェアレディZ。2022年6月下旬からの順次販売予定を前に、今回は前回の5代目フェアレディZ(Z33型)に続き、従来型のZ34型「370Z」を写真と共に振り返る。

日産 新型フェアレディZ Proto Spec

ロングノーズスタイルが強調されスポーツカーらしいスタイルを醸し出すZ34型「370Z」

フェアレディZ(Z34型)

従来型となる6代目フェアレディZ(Z34型)は2008年12月にデビュー。

Z34は先代Z33型(2002年~2008年)のFMプラットフォームを流用したが、フルモデルチェンジの際にホイールベースを100mm短縮。ボディサイズは、全長4260mm×全幅1845mm×全高1315mm、ホイールベース2550mmで、最低地上高120mm。

外観は歴代モデル同様、ロングノーズスタイルが強調され、ボリューミーなフェンダーと相まって、スポーツカーらしいスタイルを醸し出す。

フェアレディZロードスター, フェアレディZロードスター

フェアレディZロードスター, フェアレディZロードスター

ボディバリエーションは先代の5代目同様にクーペとロードスターを用意。ロードスターではねじり剛性のアップと同時に、軽量化も行なっている。

ロードスターは、Z34の登場から1年後の2009年に追加設定されたものの、残念ながら2014年にはひと足お先にモデル廃止となっている。新型フェアレディZにもオープンモデルの追加登場を期待したいところだ。

従来型Z34型のフロントマスクには、新型フェアレディZにも見て取れる四角い開口部の形状が備わる。新型フェアレディZでは、初代モデルを起源とした歴代モデルのデザインを引き継ぎつつ現代風に解釈していることがわかる。

最終的には336馬力を発揮するまでにパワーアップ

搭載されるエンジンは、先代Z33型後期から搭載されたVQ35HR型3.5リッターノンターボエンジンをベースに排気量を拡大。3.7リッター化したVQ37VHR型とした。

従来型後期モデルでは最高出力247kW(336PS)/7,000rpm、最大トルク365N・m(37.2kg・m)/5,000rpmと、なかなかのハイスペックな仕様となり、走りのレベルを全体的に高めている。

フェアレディZらしい古典的なフォルムへと原点回帰したインテリア

ホイールベースを短縮し、ロングノーズ・ショートデッキの「フェアレディZらしい古典的なフォルム」へと原点回帰したZ34型。インテリアにおいてもその傾向はみられる。

インパネ周りでは、伝統の3連メーターが先代Z33型に比べ、センターコンソール上のさらに目立つ位置に配置されており、ドライバーがコックピットに収まると最も見やすい場所に鎮座している。丸型メーターも伝統的な印象だ。

そのほか、Z34フェアレディZのトランスミッションには6速MTと7速ATが用意された。中でも6速MTには、シフトダウン時に回転数を自動的に合わせる初の「シンクロレブコントロール機能」が追加され話題を呼んだ。

およそ15年近く販売された従来型のフェアレディZ(Z34型)。長きに渡り日産のスポーツカーの顔役を担ってきたが、型式こそ同じながら大幅な刷新が行われた新型フェアレディZがいよいよ今年6月に発売を控える。はやる気持ちを抑え、その正式デビューを待ちたい。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

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