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まるでゲーミングチェアのような包み込まれる形状が運転に適している! スポーツ走行をしない人にもオススメのバケットシートとは

MōTA / 2022年2月8日 10時30分

日産 新型ノート オーラ NISMO(ニスモ) RECARO製スポーツシート [Photo:NISSAN]

シートにはさまざまな種類が存在する。運転中、長く座っていることを考えるとクルマを購入する際にしっかりとチェックしておきたいポイントの一つだろう。 そこで、今回はシートの中でもちょっと特殊なバケットシートについて紹介しよう。ハードなスポーツ走行やサーキット走行をする人向けと思っている人も多いかもしれないが、日常運転でもおすすめできる理由があった。

日産 新型ノート オーラ NISMO(ニスモ) RECARO製スポーツシート [Photo:NISSAN]

バケットシートは身体を包み込む形状で疲労軽減にも役立つ!

まるでレーシングカーのような形状のバケットシート。最近では似たような形状のゲーミングチェアも登場してきており、知名度が上がってきているのではないかと思う。

ゲーミングチェア

バケットシートとは縁を高くして、そこに身体が沈み込むように座る形状のシートだ。肩や腰、腿などを深く包み込むようにしてホールド性を高めたものを指す。

バケットシート

例えば、スポーツ走行時に身体に強い横Gがかかっても力むことなく姿勢をキープできるため、しっかりと運転操作を行うことができる。また、クルマの挙動が掴みやすいこと、衝突時にも身体を保護しやすい点などから、先に述べたレーシングカーなどで使用されてきた。

さらに、しっかりと身体がサポートできている場合は長時間のドライブでの疲労を軽減できる効果もある。

長時間のドライブでの疲労軽減にもつながる

フルバケットシートはレース志向だが、セミバケットシートは実用性にも優れている

そんなバケットシートにも2種類がある。フルバケットシートとセミバケットシートだ。

まずはフルバケットシートから。フルバケットシートは背もたれが固定式で、ホールド性に優れているものの、実用面では純正シートより劣るかなりレース志向のものだ。高さの調整はできないため、フルバケットシートを購入する際にはしっかりと身体に適したものを選びたい。

フルバケットシートはホールド性に優れる

セミバケットシートはフルバケットシートよりも左右のへりの張り出しが少なく、背もたれが可動するタイプだ。フルバケットシートよりもホールド性には劣るが、乗り降りも比較的しやすく、実用性ではこちらの方が優れている。かつては新車に装備されていることも多く、ホンダ シビック タイプRや日産 フェアレディZ、スバル インプレッサなどの一部に専用で用意されていた。

純正シートとして採用されることもある

バケットシートは車検に適合しているかが重要!

そんなバケットシートだが、注意すべき点もある。

車検に適合するものを選ぶことだ。まず保安基準適合を証明する書類が確認できなければ、車検を通すことができない。保安基準適合の証明は、シートとシートレールと呼ばれるシートを前後にスライドさせる機構が合わせて受けているものであるため、セットで揃えなければいけない点に注意したい。

また、背面がむき出しになっている場合、後部座席のあるクルマであれば、シートバックプロテクターと呼ばれるオプションパーツなどを装着し、後部座席の乗員を保護できるようにしておかなければならない。

社外品を装備する際には注意が必要だ

さらに、2ドア車で後席があり、乗車定員が4〜5名のクルマは、前席の片側がリクライニング可能なシートとし、後席からすぐに降りられるようにしなければならない。つまり。運転席と助手席の両方がリクライニングしないフルバケットシートの場合は車検に通らないこととなる。

スポーツ走行をしない人にもオススメ!

シートを交換するという行為は一般的ではないかもしれないが、純正のシートがどうも身体にしっくり来ないというような人にもセミバケットシートはおすすめだ。

日本ではレカロやブリッド、スパルコといった有名な大手メーカーもあり、それぞれにこだわりの商品ラインアップを展開している。身体に合ったシートを見つけて、快適なドライブを楽しんで欲しい。

【筆者:篠田 英里夏(MOTA編集部)】

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