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新型ノア&ヴォクシーは「街中でのうっかり」に安心な機能が盛りだくさん! 都内での試乗で感じた3つのポイント

MōTA / 2022年2月20日 16時0分

トヨタ ノア&ヴォクシー

2022年1月13日に発売されたトヨタ 新型ノア&ヴォクシー。新装備や技術についてはすでに報じられている通りだが、今回都内を試乗する機会を得た中で感じた新型ノア&ヴォクシーの進化ポイントを紹介したい。

トヨタ ノア&ヴォクシー

安心降車アシストは前席でも有効だ!

まずは不注意の抑制という面で効果的な安心降車アシストだ。

試乗では道路の安全なところで停車し、乗り換える機会も多い。実際に少し交通量の多い道で運転席から出るためドアを開けようとした時に、ドアミラー内のインジケーターが光るのと同時に警告音が鳴った。

後方をしっかりと確認してから降りるのは当然のことだが、少し離れた場所からでも警告音がするため、通過を待ってから降りることができた。

後方から車両が接近すると光るインジケーター

車両などの検知はリアに用意されるブラインドスポットモニターのレーダーを活用している。

ブラインドスポットモニター

この安心降車アシストは後席のスライドドアのドアオープンを制御する機能もついており、こちらばかりがフォーカスされがちだ。

スライドドアはドアオープン抑制機能もついている

確かに乗員の安全という面ではスライドドアを途中で止めて降車を抑制するのも大切なことではあるが、仮にフロントドアと車両等がぶつかってしまうとフロントドアを丸ごと交換しなければならない。

その修理費は大体10万円からと、かなりの金額となる。うっかりミスで多額な修理費を払わずに済むという点では非常にありがたい機能と言えるだろう。

フロントドアの交換には高額な修理費がかかる

プロアクティブドライビングアシストは日常でも安心な使いやすい機能だ

次に紹介したいのが、一般道を走行しているときにも使えるプロアクティブドライビングアシスト。特に感動したのが、前走車を検知し、その際にアクセルオフしていると自動で減速してくれる機能がついていることだ。

アダプティブクルーズコントロールも用意されるが、こちらは高速道路での使用となる

その減速加減も絶妙で、不快でないのが良い。長時間の運転などで疲れているときなどにうっかり追突事故を起こしてしまうといったリスクを軽減する非常にありがたい機能だと感じた。

先進安全機能は力加減が問題となりがちだが、新型ノア&ヴォクシーは絶妙だ

後席も狭くない! 背もたれの裏側をくぼませて膝周りスペースを確保

最後に紹介したいのが、後席に狭さを感じさせない工夫だ。

新型ノア&ヴォクシーは、シートの背もたれの裏側をくぼませることで膝周りにゆとりを持たせている。

旧型に比べて新型は安全性への配慮から運転席は20mm少し後方にずれている。しかし、ラゲッジルームの広さは旧型と変わっていないため、横並びで比較すると乗員スペースが後ろに押し出されるような形になっているのだ。

運転席は20mm後方にずれている

それでも車内で窮屈感を減らす工夫の一つが背もたれのくぼみというわけだ。このくぼみのおかげで膝周りは2列目、3列目ともにゆとりがあり、窮屈感はまったくなかった。

3列目シートも狭くは感じない

また、ガソリンモデルは1列目シートの下側にも空間を設けており、2列目シートの乗員の足回りのスペースにも考慮している。

ガソリンモデルはフロントシート下にスペースを確保する

7人乗りモデルで745mmものスライドが可能な2列目シートだが、多人数で乗車する際にはそのロングスライドの恩恵が受けられないため、足元のスペースが確保されている方がありがたいだろう。

あらゆる人が運転するクルマだからこそ最先端の安全性を取り入れた

上記二つの新技術については、開発担当者が言うように「運転が苦手な人でも乗るクルマから」導入するのが望ましい。こうした機能はトヨタでは新型ノア&ヴォクシーから、レクサスではNXからと、いずれも最上級モデルであるアルファード&ヴェルファイア、LXでないところを見ても「なるべく多くの人に最先端の安全機能を届けたい」というトヨタの思いが感じられるだろう。

【筆者:篠田 英里夏(MOTA編集部)】

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