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先行受注がスタートした新型ステップワゴンに「価格設定で損をしている」と販売店からの嘆き声が早くも噴出中!?

MōTA / 2022年2月27日 18時0分

ホンダ 新型ステップワゴン AIR(エアー) [Photo:島村 栄二]

ホンダの新型ミニバン「ステップワゴン」が、ライバル「トヨタ 新型ノア/ヴォクシー」発売目前の2022年1月に先行発表された。ディーラーでは早くも先行予約が始まっている模様。販売現場の様子をレポートする!

ホンダ 新型ステップワゴン「STEP WGN AIR(ステップワゴン エアー)」[2022年1月7日初公開・2022年春発売予定] [Photo:島村 栄二]

ディーラーではどんな声が挙がっている!? 突撃聞き込み調査を実施!

ホンダ 新型ステップワゴン AIR(エアー)

2022年1月7日(金)、初公開されたホンダ 新型「ステップワゴン」。シンプルかつクリーンなルックスとなったことで、好意的な声も多く聞かれる1台となっているが、5月と言われている発売に先駆けて、2月頭から店頭での受注がスタートしている。

現在、半導体の影響や新型コロナウイルスの影響もあり、全体的に新車の納期がかかっていることもあってか、当初はあまり積極的な予約の受注は行わず、既納先や見込み客を中心としたアプローチを先行させ、得意先を待たせないような配慮がなされている模様だ。

果たして、新型ステップワゴンが気になっている実際のユーザーの反応はどうなのか。複数のホンダディーラー(Honda Cars店)で聞き取り調査を実施した。

すでに契約しているユーザーはステップワゴン指名買いが多い

ホンダ ステップワゴンといえばライバル車種としてトヨタの「ノア/ヴォクシー」や「日産 セレナ」が存在している。特にノア/ヴォクシーは今年1月に4代目へとフルモデルチェンジを果たしており、ステップワゴンが異例の早期ティザーを実施したのも新型ノア/ヴォクシーを牽制する狙いがあったとも言われているほどだ。

しかし、現在すでに契約を済ませているユーザーについてはステップワゴン一択でやってきている人が多く、意外にもライバル車と悩んでいる人は少ないとのこと。

とはいえこれは先行受注特有の現象であり、この時期に注文を入れるのは熱心なホンダファンやホンダのセールスマンと深い繋がりがあるいわゆる「ホンダびいき」のユーザーが中心となっており、今後はライバル車種と天秤にかけるユーザーが増えると考えられているようだ。

スタートプライスは300万円弱から! やや割高に見える価格設定で損をしている!?

「ステップワゴン AIR(エアー)」, 「ステップワゴン SPADA(スパーダ)」

「ステップワゴン AIR(エアー)」, 「ステップワゴン SPADA(スパーダ)」

MOTA編集部の独自調査による新型ステップワゴンの販売価格は「ステップワゴン AIR(エアー)」が299万8600円から338万2500円。「ステップワゴン SPADA(スパーダ)」が325万7100円から384万6700円となる見込み。

(価格は全て消費税込み、以下同)

トヨタ 新型ノア,トヨタ 新型ヴォクシー

トヨタ 新型ノア,トヨタ 新型ヴォクシー

販売店からは『スタート価格が安く見える新型ノア(267万円~)の方が、新型ステップワゴン(299万8600円~)よりも有利になるかもしれない』(都内のホンダカーズA店販売スタッフ)という懸念の声が早くも上がっていた。

もっとも新型ノアも、実際の見積もりにおいては新型ステップワゴンと同等の装備にすることでほとんど価格差はなくなるのだが、そもそも初期の検討段階で、検討のステージに立てないことを危惧していると危機感を募らせる。

横並びのグレード展開を強調する新型ステップワゴン! 初期の商談では「AIR」が半数近くを占めるが…

初期受注で注目度が高いのはプレーンなデザインの「AIR」だという

新型ステップワゴンでは開発陣から『現行型の標準仕様が下級グレード(ベースグレード)で、SPADA(スパーダ)が上級仕様、という枠組みを取り払って、ユーザーが欲しいものを選んでもらえるようにした』とアナウンスがされていた。

それだけに、商談に来るユーザーの半数ほどはプレーンなルックスの『ステップワゴン AIR(エアー)に興味を持ってやってくる』(前出A店販売スタッフ)という。

先代ステップワゴンではほぼ9割のユーザーがSPADAを選んでいたことを考えれば、新型の戦略はとりあえず成功しているといえそうだ。

横並びではなかった!? AIRとSPADAの間に明確な装備差が存在する

ステップワゴン AIRのセカンドシート,オットマンが選べるのはステップワゴン SPADAのみ

ステップワゴン AIRのセカンドシート,オットマンが選べるのはステップワゴン SPADAのみ

しかし、いざフタを開けてみるとパワートレインこそ「AIR」でもガソリン(1.5リッターターボ)とe:HEV(2リッターハイブリッド)のどちらでも選べるようになっているが、パワーリアゲートやブラインドスポットインフォメーション、前席シートヒーター、7人乗り仕様のオットマンなど、SPADAに備わる上級装備がAIRには備わっていないことが判明している。

しかもオプション設定すらないため、これらの装備が欲しいというユーザーは結局SPADAを選ばざるを得ない状況。

『せっかくプレーンな見た目に好感を持ってもらえたんですけどね……』(首都圏近郊のホンダカーズB店販売スタッフ)となんとも残念そうに語るセールスマンの姿が印象的であった。

「わくわくゲート」廃止はそれほど問題視はされていない模様

販売店スタッフは「“わくわくゲート”よりもむしろAIRにパワーリアゲート未設定な点のほうが痛手だ」と話す

また先代に設定され、実際に使ったことがあるユーザーからは好評だった「わくわくゲート」に関しては、新型に備わらないことを残念がる声はあるものの、無いから買わないというほどではないといい『トヨタさんに同じような装備がなくて良かったです』(首都圏近郊のホンダカーズC店販売スタッフ)というのが本音のようだ。

新型ステップワゴンの気になる納期はどのくらい!? 早期の納車を望むなら正式発表前の発注がマスト

まだ受注がスタートして間もないこともあって、このタイミングで注文を入れればスムーズに行けば発表直後~7月くらいには納車できそうとのこと。

ただ、本カタログを見てからとか、試乗してみてから、となると5月以降の注文となるため、そのタイミングでは年内納車はおろか、1年近く待つことになるかもしれないという状況のようだ。

2022年2月23日時点では半導体や新型コロナウイルスの影響もまだまだ未知数であるため、ある程度余裕を持っての発言かもしれないが、いずれにしても早期納車を望むなら早めの注文がマストとなるだろう。

[筆者:MOTA編集部/撮影:島村 栄二]

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