先行受注がスタートした新型ステップワゴンに「価格設定で損をしている」と販売店からの嘆き声が早くも噴出中!?
MōTA / 2022年2月27日 18時0分
ホンダの新型ミニバン「ステップワゴン」が、ライバル「トヨタ 新型ノア/ヴォクシー」発売目前の2022年1月に先行発表された。ディーラーでは早くも先行予約が始まっている模様。販売現場の様子をレポートする!
ディーラーではどんな声が挙がっている!? 突撃聞き込み調査を実施!
現在、半導体の影響や新型コロナウイルスの影響もあり、全体的に新車の納期がかかっていることもあってか、当初はあまり積極的な予約の受注は行わず、既納先や見込み客を中心としたアプローチを先行させ、得意先を待たせないような配慮がなされている模様だ。
果たして、新型ステップワゴンが気になっている実際のユーザーの反応はどうなのか。複数のホンダディーラー(Honda Cars店)で聞き取り調査を実施した。
すでに契約しているユーザーはステップワゴン指名買いが多い
しかし、現在すでに契約を済ませているユーザーについてはステップワゴン一択でやってきている人が多く、意外にもライバル車と悩んでいる人は少ないとのこと。
とはいえこれは先行受注特有の現象であり、この時期に注文を入れるのは熱心なホンダファンやホンダのセールスマンと深い繋がりがあるいわゆる「ホンダびいき」のユーザーが中心となっており、今後はライバル車種と天秤にかけるユーザーが増えると考えられているようだ。
スタートプライスは300万円弱から! やや割高に見える価格設定で損をしている!?
(価格は全て消費税込み、以下同)
もっとも新型ノアも、実際の見積もりにおいては新型ステップワゴンと同等の装備にすることでほとんど価格差はなくなるのだが、そもそも初期の検討段階で、検討のステージに立てないことを危惧していると危機感を募らせる。
横並びのグレード展開を強調する新型ステップワゴン! 初期の商談では「AIR」が半数近くを占めるが…
それだけに、商談に来るユーザーの半数ほどはプレーンなルックスの『ステップワゴン AIR(エアー)に興味を持ってやってくる』(前出A店販売スタッフ)という。
先代ステップワゴンではほぼ9割のユーザーがSPADAを選んでいたことを考えれば、新型の戦略はとりあえず成功しているといえそうだ。
横並びではなかった!? AIRとSPADAの間に明確な装備差が存在する
しかもオプション設定すらないため、これらの装備が欲しいというユーザーは結局SPADAを選ばざるを得ない状況。
『せっかくプレーンな見た目に好感を持ってもらえたんですけどね……』(首都圏近郊のホンダカーズB店販売スタッフ)となんとも残念そうに語るセールスマンの姿が印象的であった。
「わくわくゲート」廃止はそれほど問題視はされていない模様
新型ステップワゴンの気になる納期はどのくらい!? 早期の納車を望むなら正式発表前の発注がマスト
ただ、本カタログを見てからとか、試乗してみてから、となると5月以降の注文となるため、そのタイミングでは年内納車はおろか、1年近く待つことになるかもしれないという状況のようだ。
2022年2月23日時点では半導体や新型コロナウイルスの影響もまだまだ未知数であるため、ある程度余裕を持っての発言かもしれないが、いずれにしても早期納車を望むなら早めの注文がマストとなるだろう。
[筆者:MOTA編集部/撮影:島村 栄二]
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