「SUVは燃費が悪い」はもはや時代遅れ! 燃費の優れた人気SUV3選
MōTA / 2022年3月8日 11時30分
大型で燃費的には不利といわれるSUVだが、技術の革新によって優秀な燃費性能を持つモデルも登場してきている。一方でSUVを選ぶ際には走行性能や機能性も無視できない。そんなSUVとして、魅力的な性能を兼ね備えたイチオシモデルを紹介する。
ダイハツ ロッキーハイブリッド 28.0km/L(WLTCモード/ハイブリッド)
1台目に紹介するダイハツ ロッキーは、2021年11月に実施された改良でe-SMART HYBRID(イースマートハイブリッド)を搭載した「Premium G HEV」と「X HEV」グレードを追加している。HEVとはHybrid Electric Vehicleの略で、e-SMART HYBRIDの最大の特徴はエンジンを発電にのみ使用し、モーターで駆動するシリーズハイブリッドということ。効率よく発電するためには大排気量ハイパワーエンジンではなく、小型軽量で高効率なエンジンが必要だ。小型軽量なエンジンといえばダイハツの得意分野。軽自動車をはじめ、コンパクトカーを作ってきたダイハツの技術によってクラストップレベルの燃費を実現している。
また、モーターの出力も十分に確保されているのでモーターならではの鋭い加速が味わえるとともに、アクセルペダルの操作だけでスムーズに加減速を行えるのもシリーズハイブリッドならではの特徴だ。トヨタ カローラ クロス 26.2km/L(WLTCモード/ハイブリッド)
つづいて、トヨタ カローラ クロスは、トヨタ伝統のカローラシリーズ初となるSUVモデルだ。手頃な価格にもかかわらず、本格的で堂々としたボディデザインとサイズ、上質なインテリアを備えている。 また、広いシートやラゲッジスペース、多彩なシートアレンジなどSUVとしての性能も十分。さらに手を使わず開閉できるハンズフリーパワーバックドアやAC100ボルト電源など、先進の快適装備も備えている。日常使いからアウトドアまで、あらゆる場面で最高の相棒となってくれる車だ。ハイブリッドモデルで26.2km/L(WLTCモード)という低燃費を実現。その秘密は、モーターの高出力化や摩擦の低減、潤滑油の改善などが行われた高効率のハイブリッドシステムによる。さらに燃費の良さだけではなくシステム全体で122psという最高出力も見逃せない。1.8Lエンジンと高出力モーターの組み合わせによって、大柄なボディでも余裕をもって自在に操れる。
マツダ CX-8 15.8km/L(WLTCモード/ディーゼル)
最後に紹介するマツダ CX-8は、3列シートを持つクロスオーバーSUVだ。大型でありながら洗練されたボディデザインと上質なインテリアが特徴で、街なかの風景にも違和感なく溶け込む。ディーゼルモデルでは2.2L直列4気筒ターボのSKYACTIV-Dエンジンを搭載。最高出力200ps、最大トルク450Nmという高出力エンジンによって大柄なボディでもスムーズな走りを楽しめる。
気になるWLTCモード燃費は15.8km/L。数字だけを見ると他車に見劣りするように思えるが、1,800kgを超える車重を、最大トルク450Nmのエンジンで走らせていることを考えると十分低燃費だ。また、軽油を使用するディーゼルエンジンであることにも注目してほしい。軽油の価格はガソリンより、1リッターあたり20円程度安い(2022年3月時点)ので、見かけの燃費の差はさらに縮まる。大柄なボディをエンジンパワーだけで走らせる爽快感は、ハイブリッド車では味わえない。今回は、比較的燃費では不利とされているSUVの中でも燃費の優れた人気の3車種をピックアップ。いずれも技術の進歩によって燃費性能がアップし、魅力的なクルマに仕上がっている。購入検討する際には、参考にしてほしい。
[筆者:増田 真吾/撮影:茂呂 幸正・小林 岳夫・TOYOTA・MAZDA]
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