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【あなたの車中泊カー】仕事と趣味を支えるDIY満載の日産 NV350キャラバン!【見せてください! #2】

MōTA / 2022年3月21日 15時0分

実際に車中泊を楽しんでいる方を突撃し、どんなクルマにどんなアイテムを揃えているのかを紹介する企画の2回目は、東京都在住のpapaさんの日産 NV350キャラバン。家族が快適に楽しめるDIYギミックが満載の一台を見せてもらった。

平日の仕事と休日の車中泊をこれ一台で!

“いっちゃんファミリー”のpapaさん(左)とmamaさん(右)は、小学生の息子さん2人を持つご夫婦

平日はこちらの日産 NV350キャラバン(2020年式)に仕事用の荷物を満載にして走り回り、休日は家族を乗せて車中泊旅に繰り出す。そんな毎日を送っているのがこのクルマのオーナーである"いっちゃんファミリー"のご主人、papaさんだ。

papaさん。NV350キャラバンを仕事に遊びに使い倒す一家の大黒柱

「仕事でクルマを使うので、前はトラックを持ってたこともありますが、キャラバンを購入したのは1年半ほど前です。普段は自作した棚に仕事の荷物を積んでいるんですが、スノボに行くときにはそのまま棚の荷物をスノボの道具と入れ替えて車中泊しています。夏の車中泊時は棚を取ってしまって、キャンプ道具などが積みやすい“夏仕様”にしています」。

それにしても、このクラスで車中泊カーというと、やはり最初に頭に浮かぶのはハイエースだが……。

「もちろん検討はしましたが、キャラバンのほうが乗っている人が少ない。そこが良かったんです。あと、ハイエースは高額なイメージもありました。ほかにも、ガソリンタンク位置の問題で、雪道にはキャラバンのほうが強いという噂を聞いたことがあったんです。スノボしに雪山行くんで、じゃあキャラバンを試してみようかなって思ったんです」。

次男のいっちゃんはこの冬、スノボでキッカー(人工ジャンプ台)に挑戦したという

そんなpapaさんのNV350キャラバン最大の特徴は、なんと言っても自作の棚にある。まるで専用オプションのように、きっちり収まった棚が美しい。

「キャラバンには"トランスポーター"という車中泊向けの仕様があるんですけど、けっこう値段するんで、それだったら自分で作ってみようかなって思ったんです。仕事が建築関係なんで廃材はいくらでもあるし、材料費は全然かかっていません。ただし、仕事で600kgくらいになる材料を積むこともあるんで、強度にだけは注意しましたね。車中泊に使うだけなら、板にクッションを貼ったりいくらでも快適にできるんですが、仕事でも使うのでそこはバランスを取っています」。

仕事と趣味の最大公約数。そんなNV350キャラバンをチェック!

外観

外装は至ってシンプル。足元こそアルミホイールだが、ほかは完全にノーマル

内装

後ろから室内を見ただけで、使い勝手の良さが伝わるシンプルなレイアウト

自作アイテム:スライド式収納スペース

底面をレールで引き出せるベッド下の収納スペース。重量物を載せても片手でスムーズに引き出せる

棚を奥までしっかり活用できるほか、最奥部にあるエアコンの吹出し口を使った衣類乾燥もできるそう

スノーボードのような長尺物も難なく収まる。濡れたまましまえるように、防水加工された板を使用

重量物を載せられるように強度の高い板で棚を組んである。パネル板の合いっぷりが気持ちいい

板の下は使いやすいよう区分けされており、空きスペースは小物入れとして使える

自作アイテム:木製コンソールボックス

papaさんお手製の木製コンソールボックス。天然素材を使うと室内が一気にルーミーになるのが面白い

樹脂製の純正品と比べると、その質感、存在感は雲泥の差! おもちゃ箱みたいで楽しい

mamaさんの仕事で出た端材を利用し、フタをクッション性のあるものに

ボックス下部はインスタントコーヒーやヤカンなど、飲み物関連のアイテムを入れている

スティックタイプのインスタント飲料を入れたケースの側面には、棚に固定するためのマグネットを貼ってある

上記のインスタント飲料ケースはボックス下部の左側が定位置。棚の内側に貼ったマグネット(写真中央の四角いもの)とケースのマグネットでしっかり固定する

愛犬にこちゃんの席はボックス後方の一番高い位置にある。座り心地はいかが?

自作アイテム:2列目に置いた天板付き収納ボックス

畳んだ2列目の足元とヘッドレストの間にぴったり収まる樹脂製ボックス。炊事道具が収納されている

多段構成になっており、使い捨てのカトラリーや紙皿などの細々したものもこちらに

深さのある最下段(床面の凹凸に合わせてうまくハマるよう自作)には、水などを収納

箱のフタとしてはもちろん、ちょっとしたテーブルになるよう木製の天板が置かれる

その他のDIY

金属のパイプとゴムひもを組み合わせた天井収納。就寝時にスマホやマスクを引っ掛ける

リアゲートには端材で作ったハンガーパイプを取り付け。重いバックドアでもラクに開閉できる

愛用品

マキタのUSBアダプタ(上のベージュ部分)とバッテリー(下の黒いもの)を組み合わせ、モバイルバッテリーとして活用

LEDライト類もマキタをチョイス。なお、スノーピークとのコラボシリーズを真似て、ベージュに塗装

棚板の上にエアマットを設置。山頂の気圧に合わせ、通常は空気を少なめにしている。でないと山頂で破裂しそうになるそうだ

車中泊派はもちろん、そうでなくても、あると便利なシートバックポケット

東京で使うことはまずないが、雪山に行くなら必須のアイススクレーパー

車中泊で目指せ東北! そして北海道!

SNSを利用し、車中泊旅の様子や車内のDIYポイントなどを紹介しているmamaさん

車中泊歴は2年ほどだという、いっちゃんファミリー。そのわずか2年の間に、東京以西、mamaさんのご実家がある九州までほぼ全県を車中泊で巡っているというから驚きだ。

「実家が福岡なので、帰省の際には車中泊しながら帰ってるんです。これまで四国方面を通って帰ったことはあったので、2021年の年末は東京から三重、滋賀、京都、島根、鳥取、広島、山口あたりをうろうろしながら福岡まで行きました」(mamaさん)

「まだ北は福島までしか上ってないから、今後は北に向かってあちこち回りながら、最終的には北海道まで行ってみたいですね」(papaさん)

じつはこの撮影後も雪山までの下道ドライブを堪能されたそう

とはいえ、家族みんなで車中泊旅ができる時期は、長いようで短い。もちろん、いっちゃんファミリーのpapaさん、mamaさんもそれは承知のこと。このNV350キャラバンでたくさん家族の思い出を紡いでほしいと願うばかりだ。

[筆者:日越 翔太/撮影:日越 翔太]

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