カプチーノからS2000、ランエボまで! 復活したら売れそうな絶版スポーツカー3選
MōTA / 2022年3月20日 11時30分
すでに生産終了したモデルでも、未だ高い人気を誇る車種が存在する。そこで今回は、絶版モデルとなってしまったものの、同様のコンセプトの車両が再び登場すれば人気が出そうなスポーツカー3台を紹介する。
スズキ カプチーノ(1991年〜1998年)
最初に紹介するのは、1989年の第28回 東京モーターショーでコンセプトモデルが出展され、その後1991年より販売が開始されたスズキ カプチーノ。「小さなカップに入ったちょっとクセのあるオシャレな飲み物」という、まさにコーヒーのカプチーノから車名が与えられている同モデルは、ロングノーズ・ショートデッキのボディスタイルで、全長3295mm×全幅1395mm×全高1185mm、車両重量700kgと非常に軽量コンパクトな軽スポーツカーだ。
ルーフは4分割構造になっていて、クローズ、Tバールーフ、タルガトップ、フルオープンの4スタイルを楽しむことが可能。当時のライバルであるホンダ ビートやマツダ AZ-1がミッドシップ(MR)だったのに対し、カプチーノはフロントエンジン・後輪駆動のFR方式を採用し、ハイパワーなエンジンもフロントミッドシップに縦置き搭載するこだわりっぶり。理想的な51:49の前後重量配分を実現していた。現行車種では、ホンダ S660の生産終了に伴いダイハツ コペンのみともはや絶滅の危機に瀕している軽スポーツカー。そんな今だからこそ、あえて復活したら人気が出そうな1台だ。
ホンダ S2000(1999年〜2009年)
続いて紹介するのは、ホンダらしい超高回転型NAエンジンに後輪駆動、そしてオープンボディと、夢のようなポイントをふんだんに盛り込み往年の「ホンダのエス」の血統を受け継ぐモデルとして1999年に登場したS2000。S2000は当時、400万近い価格にもかかわらず実用性はほぼ皆無の車種でありながら、日本国内で2万台、世界で11万台ほどの台数が販売された人気モデル。この実績を見るだけでも、S2000には多くのファンが存在していたことを裏付ける結果と言えるだろう。
そんなS2000だが残念ながら2009年で販売を終了し、その血筋を受け継いでいたS660も生産を終了。今でも多くの自動車媒体などで「新型S2000」の噂が上っては消えていくなど、やはりS2000の後継車種を求める声は少なくない。しかし、残念ながら現状でリアルにS2000が復活するという情報は聞こえておらず、その結果中古車市場でのS2000の相場は上がる一方。高年式低走行の個体だと700万~800万円というプライスタグがつけられたものまで存在しているほどなのだ。
とはいえ、現状でホンダはFRレイアウトのプラットホームを持っていないし、超高回転型NAエンジンもエミッションなどの問題で難しいというのが現実的なところ。ハイブリッドやEV(電気自動車)仕様となって後継のモデルが復活を期待したくなる車種であることは間違いないだろう。
三菱 ランサーエボリューション(1992年〜2016年)
最後に紹介するのは、三菱が世界に誇ったモデル、ランサーエボリューションだ。普通の4ドアセダン(見た目はそれほど普通ではないかもしれないが)にもかかわらず、場合によってはスーパーカーをもカモる実力を持った“ジャパニーズハイパフォーマンスカー”として、海外でも高い人気を誇っているスバル WRX(インプレッサ)と三菱 ランサーエボリューション(以下ランエボ)。どちらの車種もお互いをライバルとして切磋琢磨をし、互いにポテンシャルを高めていったという背景があるのはご存知の通り。
しかし、ランエボは2015年の「ファイナルエディション」を最後に販売を終了。そもそも三菱としてはすでに日本国内のラインナップにセダンを持っておらず、新型アウトランダーPHEVやエクリプス クロスといったクロスオーバーSUVに特化したメーカーへと歩を進めている感もあるので、現状は厳しいというのが偽らざるところだろう。しかしライバルのスバルファンを含め、ランエボの復活を心待ちにしているユーザーは決して少なくないはずだ。ここまで3台のモデルを紹介してきた。トヨタ 新型GR86やスバル 新型BRZ、日産 新型フェアレディZなど、一部ではスポーツカーが再び賑わいを見せようとしている。ここに挙げたモデルを含め、スポーツカーの復活に期待したいところだ。
[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]
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