デリカD:5にセレナ、N-VANも! ポップアップルーフを備えた車中泊おすすめモデル3選
MōTA / 2022年3月21日 16時0分
近年人気急上昇中の車中泊カー。ミニバンや商用バン、軽バンなど様々なモデルで車中泊に向けたカスタムやアクセサリーが用意されているが、中でもおすすめなのはせり上がる屋根がテントにもなる「ポップアップルーフ」を備えたモデル。早速紹介していこう。
日産の正規販売ディーラーで展開されている「セレナP-SV」[日産ピーズフィールドクラフト]
ファミリーに人気のミニバンの1つ日産 セレナ。そんなセレナにポップアップルーフ仕様が存在する。こちらは日産の正規販売ディーラーが運営する日産ピーズフィールドクラフト(東京都)製造の「セレナ P-SV」だ。人気グレードのハイウェイスターも選ぶことが出来るのが嬉しいところ。
魅力は充実した先進安全機能。カメラとレーダーで昼間に加えて夜間も安心で安全なドライブをサポートする「エマージェンシーブレーキ」や駐車場での急加速を抑制し壁や歩行者との衝突回避をアシストする「踏み間違い衝突防止アシスト」、さらに2020年8月のマイナーチェンジでは、自車からは見えない前方の状況の変化を検知し玉突き事故の防止をサポートする「前方衝突予測警報」も追加された。さらに日産自慢の先進運転支援技術「プロパイロット」も備わり、ロングドライブも快適。これは簡素なライトバンベースのキャンピングカーでは得られない、最新ミニバンならではの満足度だろう。
ちなみに車名のP-SVは「ポップルーフ・スリーピングバージョン」の意味。就寝テントとしての利用はもちろんのこと、テントはメッシュのハーフオープン、さらにフルオープンにも可能。ポップアップルーフ内のサイズは、ベッド長2060mm、ベッド幅1100mm、室内最大高1150mm、室内最大長2250mm。子供であれば最大2人でもゆったり、大人も1人であればシングルベッドより大きなサイズのため、余裕をもって就寝が可能だ。少し狭いが、大人2人でも寝ることはできるとのこと。
ドライブ先で景色の良い駐車場に停め、天井の特等席で休憩…といった楽しみ方も出来るのだ。
三菱の正規販売ディーラーで展開されている「デリカD:5 D POP」[西尾張三菱自動車販売]
もともとアウトドア派憧れの強いアクティブミニバンに、ポップアップルーフが備わり魅力的なのが、三菱 デリカD:5 D POPだ。愛知県にある三菱の正規販売ディーラー、西尾張三菱自動車販売が「D POP(ディーポップ)」という名で製造・販売しており、全国のデリカD:5ファンから熱い注目を集めている。
ルーフ以外は基本的にノーマルのデリカD:5のまま。流しや調理台などの設備はオプションでも用意しておらず、8ナンバー(キャンピングカー)登録でもない。そのため、普段の買い物や通勤での利用も思いのままで、いざ週末となれば、旅先で急に思い立って車中泊も可能だ。
標準装備は、屋根のポップアップルーフ。耐寒仕様のテントだが、網戸状態の防虫ネットに変えれば夏でも通気が出来る優れもの。さらにネットは開くことも出来るから、シチュエーションに応じた使い方を楽しむことが出来そうだ。ポップアップルーフは、デリカD:5の環状構造によるリブボーンフレームを避けて開口部を設けられ、ボディ剛性には影響を与えない点も、正規ディーラーならではの仕様だ。
外出先で思い立ったらすぐに使えるのがデリカD:5 D POPの魅力だが、その特性をさらに拡げるオプションも豊富に用意されている。押さえておきたいマストアイテムは、D:POP オリジナル・フルフラットシートだ。サードシートの背もたれを使用してベッドにする「D-BED」と、サードシートを跳ね上げて組むことができる「D:BED II」の2種類が設定されている。
併せて、フロントシートの回転機構やダイネットテーブルのオプション追加もおすすめしたい。旅先のちょっとした休憩で車内が快適なリビングに早変わりする優れものだ。
全国の納車が可能となっており、気になる方は販売店まで問い合わせしてほしい。
キャンピングカービルダーが手がける「ホンダ N-VAN COMPO(コンポ)」[ホワイトハウス]
ホンダの遊べる軽商用車「N-VAN」(エヌバン)に、もっと遊べるポップアップルーフを載せてしまったのは、愛知県のキャンピングカービルダー「ホワイトハウス」。「N-VAN COMPO(コンポ)」と名付けられたN-VANキャンピングカーは、ベース車の低床フラットフロアという利点を最大限活用。通常ならおひとりさま用の軽キャンパーに、もう1名分のテントを追加している。ポップアップルーフは展開すると1800×1020mmのベッドスペースとなる。
もちろん、その下のラゲッジスペースには、大人1人なら余裕なフルフラットのベッドキットが用意されている。これならば大人2人でも快適にキャンプ旅が可能だ。また1人での車中泊の場合なら、荷室にバイクやサーフィンボードを積んだままポップアップルーフを展開するだけで寝る場所を確保することも可能に。アクティブな趣味を持っている人にも最適だ。
写真のようにサイドオーニングテントを加えれば、楽しい遊びのベース基地に早変わり。プライバシーもしっかりと確保できるように、全方位を覆う横幕を張れる仕様となっている。大きなミニバンや商用バンと違いスペースが限られる軽バンだが、これなら日差しや雨、視線なども気にせず、広々としたスペースで快適に食事などもを楽しむことができるだろう。
ここまで3台のポップアップルーフを備えたモデルを紹介してきた。どれもキャンプ・アウトドアなどの車中泊で活躍すること間違いなしのクルマたち。子供のころ憧れた秘密基地を実現したモデルを実際に検討してみてはいかがだろうか。
[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]
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