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あの時買っておけばよかった! 中古取引価格が高騰している90年代国産車3選

MōTA / 2022年3月23日 17時0分

ワンオーナー車で昨年マツダに寄贈された赤い初代ロードスター/マツダブース【オートモービルカウンシル2019】

いわゆる「プレミア価格」がついて価格が高騰し、中には新車時よりも高値で取引されるモデルも存在するなど、注目を集めることもしばしばある中古車市場。今回は、プレミア価格が付いた90年代国産車3選をお届けする。

ワンオーナー車で昨年マツダに寄贈された赤い初代ロードスター/マツダブース【オートモービルカウンシル2019】

ホンダ 初代シビックタイプR(EK9)

最初に紹介するのは、ホンダ 初代シビックタイプR(EK9)。

NSX、インテグラに続く、ホンダのタイプRシリーズ第3弾として1997年に登場した初代シビックタイプRは、シビックとしては6代目のモデルに追加で設定されたモデル。

軽量化と同時に剛性アップも施された3ドアハッチバックのボディに締め上げられたサスペンション、1.6リッターのまま185PSまでハイチューンされたB16Bエンジンの組み合わせは、ツルシの状態でもサーキットアタックを可能なポテンシャルを誇っていた。

それでいて価格は200万円を切る199.8万円(登場時)と比較的安価で、中古市場でも手ごろな価格だった時代にはヤンチャなユーザーにがっつりカスタマイズされたり、走り倒された個体も少なくなく、気づけば程度の良いものは希少な部類に。

現在では安いものでも150万円を切ることは稀で、高いものでは500万円近くという驚愕のプライスタグがつけられている。

日産 フィガロ

初代マーチをベースとした日産のパイクカーシリーズ第3弾として1991年に販売されたフィガロ。販売台数は限定2万台で、3回の抽選によって購入者を決定する方法が取られた。

サイドの部分を残したままルーフからリアウィンドウ部までが開閉可能な手動オープントップをもち、内装も白の本革シートがおごられるプレミアムでエレガントなコンパクトクーペに仕上がっており、価格も187万円とパイクカーシリーズの中では高価となっていた。最近では某バラエティ番組でお笑い芸人が使用しており再びスポットライトを浴びている。

台数限定の車両ということで中古車も比較的高値をキープしていたが、それまでも人気があったイギリスのほか、25年ルールで輸入が可能となったアメリカなどの諸外国にも輸出されるようになって相場が上昇。程度の良いものでは150万円前後、中には300万円を超えるものもあるようだ。

マツダ ユーノス ロードスター

すでに過去の遺物となりかけていた、ライトウェイトオープン2シーターというジャンルに再び活気を取り戻させたという点では、非常に大きな役割を果たしたと言っても過言ではない初代ロードスター。日本はもとより、海外でも人気が高く、現在でも世界各地でオーナーズクラブなどが活発に活動をしている。

実用車であるファミリアのエンジンがベースということもあり、決して速いクルマではないが、人馬一体の操作感などは現行モデルにも受け継がれており、今なお多くのファンを獲得し続ける名車と言えるだろう。

日本では12万台近くが販売された初代モデルは、長らく手ごろな価格で購入できる入門的スポーツカーというポジションだったが、2017年末からマツダがレストアサービスをスタートし、部品の再供給もアナウンスされると相場が上昇。現在は限定モデルではないものでも、走行距離が少ないものなどは200万円オーバーというものも珍しくない状態となっている。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

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