ホンダ シビックが誕生から50周年! 初代〜4代目を振り返る【歴代シビック振り返り・上編】
MōTA / 2022年3月28日 16時0分
1972年に初代が登場して以来、2022年で50周年を迎えたホンダを代表する「シビック」。1997年にデビューした「タイプR」シリーズを含め高い人気を誇っているモデル。ここではその長い歴史の中から、初代〜4代目までを振り返る。
初代シビック(1972年)
狭い道でも扱いやすく、楽に車庫入れができるなど、気軽に乗れる世界戦略車として作られた初代シビック。初代シビックには、FF・横置きエンジン、ハッチバックスタイル、ストラット方式四輪独立懸架サスペンションなどの様々な先進技術が導入された。
発売当初、パワートレインには1.2リッターエンジンに4速MTのみの設定だったが、その後ラインナップが拡大。ボディタイプも3ドアハッチバックや5ドアハッチバックなどが展開されたほか、「ホンダマチック」と称する無段変速機構のオートマチック車も追加された。
さらに、1973年には排ガス規制「マスキー法」に対応した排出ガス浄化技術を組み込んだ「CVCCエンジン」を搭載した1.5リッター車を発売した。
1974年にはアメリカへ1.5リッターモデルの輸出を開始。海外でも低公害でかつ燃費の良いモデルとして認められ、米環境保護庁が当時おこなった燃費テストでも、初代シビックの輸出仕様車は1974年度〜1977年度まで4年連続で首位を記録。CVCCエンジンが認められたことは、ホンダの本格的な北米進出の足がかりとなった。
2代目(1979年):スーパーシビック
2代目シビックは、1979年に登場。2代目では発売以来7年ぶりに経済性、居住性、走り、作りなどを一段と向上させつつ、初代の成功もあり、基本はキープコンセプト。また、2代目では、シビックシリーズ初の愛称となる「スーパーシビック」の名が付けられた。バリエーションも、1.3リッターと、1.5リッターの計11車種18タイプと充実。1980年には、より高い燃焼効率を引き出すCVCC-IIエンジンを開発。燃料経済性の大幅向上と排出ガスレベルの低減、出力とトルクの向上を同時に実現した。
1980年8月には、シビックの生産累計台数は200万台を突破。翌年には、ステーションワゴンタイプのシビックカントリー、オーバードライブ付ホンダマチック機構搭載車、FF・ノッチバックスタイルのシビック4ドアセダンなどを次々と発表。より一層幅広いニーズに応えられるラインナップとし、1982年5月にはシビック生産累計は300万台に到達した。
3代目(1983年):ワンダーシビック
FFリーダーカーとして確固たる地位を確立したシビックは、1983年9月に3代目へフルモデルチェンジ。個性明快をキーワードにワンダーシビックとして登場した。「マン・マキシマム、メカ・ミニマム(人間のためのスペースを最大限に、メカニズム・スペースを最小限に)」というM・M思想の基本コンセプトをもとに開発されたこのワンダーシビックは、年々多様化するマーケットニーズを背景に、そのラインナップも拡大。
走り重視の3ドアハッチバック、広さと空力性能を両立させた4ドアセダン、スーパーユーティリティスペースを備えたシャトル5ドアと、3・4・5ドアのバリエーションを確立した。
1984年には1.6リッターモデルも追加されレースにも用いられるように。シビックのスポーティなイメージはこのあたりから始まった。また、ホンダで初となる日本カー・オブ・ザ・イヤーも受賞。1987年7月には、生産累計が500万台を突破した。
4代目(1987年):グランドシビック
4代目シビックは1987年9月に登場。グランドシビックの愛称がつけられた。「ヒューマン・フィッティング・テクノロジー」の考えのもと、人間の感性を軸にした、性能としての爽快感を重視して開発を進め、スタイリングはロー&ワイドプロポーション、インテリアは、ゆるやかな曲面で包み込むフルソフトラップラウンドにより圧迫感のない室内空間を実現。
エンジンバリエーションには、1.3リッターから1.6リッターの高効率を追求したハイパー16バルブエンジンを5種類用意。
さらに1989年9月には、画期的な可変バルブタイミング機構を持つ、高性能DOHC VTECエンジンを搭載した「シビックSiR」も登場し、より一層充実したラインナップとなった。
ここまで初代シビックから4代目シビックを振り返ってきた。次回は5代目のスポーツシビックから8代目シビックを振り返る。そちらもお楽しみに!
[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]
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