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国内にも導入してほしい! 日本にない日産車セダン3選

MōTA / 2022年3月31日 10時0分

日産 マキシマ

日本メーカーでありながら、国内で販売していないモデルが存在する。中でも日産では国内のラインナップが減少する中、魅力的なセダンが存在する。今回は、国内導入されれば面白いのにといった日産のセダン3台を紹介する。

日産 マキシマ

スポーティなフォルムが魅力のマキシマは“4ドアスポーツカー”

まず最初に紹介するのは、北米市場で人気を博している「マキシマ」。

現行型は2015年に登場。インフィニティブランドを除いた北米日産の最上位車種に相応しい性能と装備を持ち、VQ型 3.5リッター V6エンジンは300HPを誇る。

「4ドアのスポーツカー」を銘打ち、その名の通りの流れるようなルーフラインと優れたハンドリングが特徴のセダン。北米でライバル関係にあるトヨタ カムリが日本でも展開されており、マキシマも日本導入を願ってやまないモデルだ。

マキシマは、1981年に北米向け車種「ダットサン810マキシマ」として初代モデルが登場。910型ブルーバードのノーズを伸ばし、L24型 直6を搭載した。1984年には2代目に。日本でも「ブルーバード・マキシマ」として発売された。FFの採用、V6エンジン搭載がトピックだった。

1988年にはブルーバード派生版から脱却し、3ナンバーの専用ボディで3代目が登場。1994年には4代目へ移行し、日本のセフィーロ(2代目)と北米のマキシマ(3代目)が兄弟車に。その関係が3代続いた後、6代目以降現行型の8代目までは、マキシマはティアナとプラットフォームを共有する間柄になっている。

日本で販売終了したシルフィの新型は、中国でスポーティなモデルに

続いては日本では2021年に販売終了した「シルフィ」だ。同モデルは2019年4月に中国の上海国際モーターショー2019で新型モデルが発表され、シルフィとしては4代目を名乗ることになる。

見所はやはりエクステリア。Vモーショングリルを持つフロントマスクや、フローティングルーフ、ブーメラン型リアランプなどは昨今の日産デザインを踏襲する。ロー&ワイドなフォルムはスポーティで、それでいて居住性も高そう。またインテリアも高い質感が感じられる。

シルフィの始まりは、パルサー(の欧州版アルメーラ)をベースに高級感をアップさせ、ブルーバードの名を継いだ「ブルーバードシルフィ」として2000年に登場したモデルから。

日本では2021年に販売終了した3代目シルフィは2012年に登場、海外モデルにはスポーティバージョンが存在したり、マイナーチェンジでVモーショングリルを得たり、電気自動車版をラインナップするなど販売に力が注がれていたが、日本国内向けは特別仕様を追加した以外大きな変更もなく販売台数は低空飛行を続け終了。

4代目の新型モデルは今のところ国内に未導入。俄然日本投入に期待が高まる。その際は、すっかり落ち着いたイメージがついたシルフィではなく、今改めて聞くとむしろ新鮮で若々しい「ブルーバード」での展開などを提案したいところ。

なお、中国市場では他に「ラニア」という、直接的にブルーバードの市場を継ぐセダンも存在している。

サニーがカッコよく進化したヴァーサ

かつて日産を、いや日本を代表するファミリーカーだったサニー。残念ながら2004年にその名前を終わらせ、後をティーダのセダンである「ティーダ・ラティオ」が継いだ。そのティーダ・ラティオも2012年にフルモデルチェンジ。ティーダがノートに統合されたことで、車名が単なる「ラティオ」に、そして2代目ラティオ自体も、マーチベースのセダンとなった。

ティーダ・ラティオ&ラティオは北米で「ヴァーサ(VERSA)」を、中国やインドでは「サニー」を名乗るなど、ワールドワイドに販売が行われていたが、2019年4月には3代目が北米でデビュー。2020年モデルとして販売開始している。

3代目ラティオ(ヴァーサ)は、これまでの「実用性重視」のようなビッグキャビンの堅実なセダンスタイルから一転、上級モデルの「アルティマ」(かつてはブルーバード、現在はティアナの北米版)やマキシマのようなスポーティなフォルムを得ている。「キックアップCピラー」や「フローティングルーフ」はまさにマキシマの意匠を受け継いだもの。搭載するエンジンは最高出力122HPを発生する1.6リッター直列4気筒だ。

2代目ラティオの日本での販売は、2016年に終了しているため、現在の日産にはサニーセダンに相当する車種がいない。この状況からも、このクラスのセダンの登場に期待したいところだ。

ここまで3台の日本にない日産車セダン3種類を紹介してきた。どれもスポーティなエクステリアに質感高いインテリアが魅力のモデル。日本でのラインナップが減少している日産だけに是非とも導入を検討してほしいところだ。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

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