S660モデューロXと純正アクセサリーで走りの質を体感! すでに販売終了してアクセサリーパーツも手に入らないものも
MōTA / 2022年4月8日 17時0分
軽オープンスポーツカーとして人気を誇るホンダ S660。 惜しまれながらも2022年3月で生産終了となったモデルだが、ホンダアクセスが手がけるアクセサリーやコンプリートカーのモデューロXの走りはどう違うのだろうか。
走る楽しさは十分感じられるがヒール&トゥがやりにくいのが難点
ホンダ S660モデューロXとS660純正アクセサリー装着車の2台を連ねて一般道をドライブする。
乗り込んでみると、まずはタイプRか! と思わせるモデューロXとアクセサリー装着車どちらにも備わるチタン製シフトノブの冷たい感触がマニュアルシフトであることを理解する。
また実際に運転してみると、シフト操作時の変速フィールもエンジンレスポンスもすべてがジャストミートするので嬉しい。だがダウンシフト時にヒール&トゥがやりづらい。アクセル・ブレーキペダルの高さと左右の距離の問題なのか? 左右の距離については標準車と変わっていないので、ここは純正アクセサリーで改善できるよう一考をお願いする。姿勢変化を抑えながらスッキリしたコーナリングが楽しめる!
標準車からすると両車とも違いはサスペンションで、姿勢をフラットに保ち一体感がある。バネレートは前後とも10%高く、それにショックアブソーバーを合わせる効果。タイヤの接地性を高める狙いは従来からのモデューロXらしい。まずはストロークさせてその動きを減衰させる。引き締まっていながら、いなしのある乗り味が堪能できるのだ。
モデューロXのショックアブソーバーは5段階の減衰調整が可能。アクセサリー装着車はその5段目と同じ減衰で固定されている。そこで、モデューロXとアクセサリー装着車では違いはないのか? と言うとある。サスペンションがストロークする初期の動きと微少の領域でも全体的に「ニュッ」と高質感があるのはモデューロXの方。標準車との違いは明確で、アクセサリー装着車の固定式ショックも姿勢変化を抑えながらコーナリングそのものをスッキリさせる。
ここに形状変更したフロントバンパーとリアのアクティブスポイラーがマッチする。フェイスのデザイン変更は高速でのリフト量が減ったため、リアに合わせるためにガーニーフラップで前後バランスを調整する。
また、ホイールの形状違いによるたわみ、部分的な硬さ、強度の違いもしっかりと感じる。走行中、クルマは全体的にたわむもの。それにホイールのたわみがマッチすると、乗り味がしっとりする形状がある。そこを掴んだモデューロXのホイールは各モデルにマッチしたホイール特性を送り出すという。 新型車開発と並行して純正アクセサリーを開発するのがホンダアクセスの生業だ。その開発中により高いパフォーマンスの商品も生まれる訳で、それがこだわりの一台である「モデューロX」に発展進化するのだと、今回改めて理解した。 しかしモデューロXはもちろん、アクセサリーもすでに生産は終了しているため、手に入らないパーツも多く存在する。詳しくはディーラーなどに問い合わせてほしい。S660の生産終了に合わせてコンプリートカーのネオクラシックレーサーのラジコンカーが登場
そしてS660の生産終了を悲しむユーザーなどから多くの要望を受けて、S660のコンプリートカーのネオクラシックレーサーの販売が決まった!
ただし京商製1/27スケールのBEV、ミニッツシリーズというラジコンカーにAWD仕様で加わる。2022年4月29日(金)、価格(税込)2万5300円で発売予定だ。
もちろん送信器(アクセルとハンドルが付く操縦装置)がセットされて乾電池でも充電式バッテリーでも走行可能なレディセットだ。
今回、発売前にネオクラシックレーサーのラジコンカーを操作する機会も得た。久しぶりにプロポ(送信器)を握りアクセルとステアリングで操作する。サイズの割に異様に速いのがミニッツの特性で、カーペットのグリップ力だと超クイックに走り回る。オプションのジャイロが搭載されていたが、古い人間にそんなモノは必要ないとOFF!
全開加速中に路面やタイヤの変化でスッと挙動が変化するが、その瞬間に対応できる反射神経がもはや無いことを実感した。
つまりジャイロによるサポートは有効である。滑った時の自動カウンターステアまでジャイロは行なうが、その滑り幅は任意に決められるので、メカフェチにもたまらないだろう。キュートなネオクラシックレーサーがいつでもそばにあることの幸せを感じた。S660ファンにはぜひとも手に入れてほしい。
【筆者:桂 伸一】外部リンク
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