歴代カローラシリーズ珍ラインナップ3選!かつてはミニバンにハイトワゴン、4ドアクーペが存在した
MōTA / 2022年4月10日 15時0分
2021年9月に発売開始し、現在も高い人気を誇るトヨタ カローラシリーズ初のクロスオーバーSUV「新型カローラ クロス」。今回はそんなカローラシリーズの長い歴史の中から、過去に存在していた珍しいモデルを振り返る。
4ドアハードトップのエレガント過ぎるカローラ「カローラセレス」
まず最初に紹介するのは、1992年にデビューしたトヨタ カローラセレス。セダンでありながら、全高の低いハードトップスタイルがスタイリッシュだとして当時人気となった4ドアハードトップは、1980年代後半にカリーナEDがブームの火付け役だった。そんなカリーナEDも代を重ねるごとに大型化が顕著になり、3ナンバーサイズの3代目カリーナEDが登場する前年に、その穴を埋めるべくリリースされたのがこのカローラセレスだ。
7代目カローラがベースとなったカローラセレスだが、エクステリアはカリーナED風の横長のヘッドライトとなり、内装もカローラとは異なるインストルメントパネルなどが採用されていた。またカローラに設定されていた1.3Lエンジンは用意されず、カローラよりもやや上級なポジションとなっていたが、すでに4ドアハードトップブームは下火となってきており、ベースとなったカローラがフルモデルチェンジを実施してもモデルチェンジされることがなく、1999年で絶版となった。
シエンタの先輩格、超コンパクトミニバンの「カローラスパシオ」
続いて紹介するのは、1997年1月にカローラシリーズ初の3列シートミニバンとして登場したカローラスパシオ。8代目のカローラがベースとなったスパシオは、ホイールベースこそカローラと共通となっていたが、全高を高めて室内空間を稼いでいた。
デビュー当初は2×3列シートの6人乗りとなる「2-2-2」仕様のほか、4人乗りの「2-0-2」仕様も設定。これは文字の並びからも分かるように3列シートの2列目シートを省いて4人乗りとしたもので、後部座席はリムジン並みの広大な足元スペースを実現していた。
ただ、この2-0-2仕様は使い勝手が悪かったのか、のちに3列目シートを廃した5人乗り「2-3」仕様も追加されている。
2001年には2代目へとフルモデルチェンジを果たすが、2代目は全車3列目シート車となる。ただ、3列目シートはエマージェンシー用といった状態で、3列目シートを畳んだ状態のトールワゴンとして使用されることを想定していたようだ。結局、よりコンパクトな3列目シート車のシエンタが登場したことでカローラスパシオの役目は終了したと判断され、2007年をもって生産を終了している。
ルーミーよりも早かったハイトワゴンのカローラ「カローラルミオン」
最後に紹介するのは、2007年に登場したハイトワゴンのカローラルミオン。カローラスパシオをハイトワゴン的に使用していたユーザーの受け皿という役割も持っていた。カローラルミオンは海外向けのカローラのプラットフォームがベースとなっており、カローラシリーズとしては初めての3ナンバーサイズ(全幅)となっている。ホイールが5穴仕様となっているのもその影響だった。
なおこのカローラルミオン、北米市場では若者向けに立ち上げられたサイオンブランド(現在は消滅)からxBとして販売されており、北米市場ではbBの後継車種という位置づけとなっていた。またオーストラリアではルークスという名前で販売されていたが、当然ながら日産 ルークスとは無関係である。
そんなカローラルミオンではあるが、カローラであるにもかかわらず3ナンバーサイズであることと、カローラスパシオの後継というポジションを担っていながらも全高が大きく下げられていることなどもあって販売面では苦戦。bBのようにカスタマイズのベースとしても期待されていたが、車両価格がやや高めだったことも災いし、2015年をもって終売となり、後継車種も登場しなかった。
ここまでカローラシリーズの長い歴史の中から、過去に存在していた珍しいモデルを振り返ってきた。直近では、カローラのハイパフォーマンスモデル「GRカローラ」が北米で発表されるなど、現在も様々な展開を繰り広げるカローラシリーズ。今後もその動向から目が離せない。
[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
日産「コンパクトミニバン」なぜ存在しない? “5ナンバーサイズ”の「シエンタ」「フリード」めちゃ売れてるのに… 「ちょうど良い小型モデル」ラインナップしない理由は?
くるまのニュース / 2024年11月10日 18時10分
-
全長3.7mで「7人乗れる」! トヨタ「シエンタ」より小さい「国産3列ミニバン」が凄い! ほぼ「軽サイズ」で“街乗り最強”の「超小型モデル」とは!
くるまのニュース / 2024年11月8日 6時40分
-
“全長3.9m”で「7人」乗れる! 日産「コンパクトミニバン」がスゴイ! カクカクボディ&「MT」モード付きも! フラットで“車中泊もイケそう”な「キュービック」とは?
くるまのニュース / 2024年11月5日 10時30分
-
“新車149万円”のトヨタ「最安級ミニバン」! 全長4.1mの“小型ボディ”に7人乗れる「3列シート」搭載! 走りも楽しめる斬新「超コンパクト・ミニバン」とは!
くるまのニュース / 2024年10月30日 10時40分
-
「シエンタとフリードで迷っています。皆さんどちらを買いますか?」質問に回答殺到!「安全性能なら」「5人乗りなら」両方乗り比べした人も どんな「視点」が重要?
くるまのニュース / 2024年10月27日 18時10分
ランキング
-
1とんでもない通帳残高に妻、絶句。家族のために生きてきた65歳元会社員が老後破産まっしぐら…遅くに授かった「ひとり娘」溺愛の果て
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月21日 8時45分
-
2余命1年で入院「病院食」のレベルの高さに驚いた 限られた予算で豊富なメニューをそろえる創意工夫
東洋経済オンライン / 2024年11月23日 9時40分
-
3「洗濯離婚」や「エアコン離婚」が起きる納得の理由 熟年離婚の引き金となるのは「ささいなこと」
東洋経済オンライン / 2024年11月22日 16時0分
-
4ファミマの「発熱・保温インナー」はヒートテックより優秀? コンビニマニアが比較してみた
Fav-Log by ITmedia / 2024年11月21日 19時55分
-
5小泉孝太郎がやっている「納豆の最高においしい食べ方」 タレ半分、“あるもの”をたっぷり
Sirabee / 2024年11月22日 16時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください