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昔のスポーツカーはヤンチャすぎた!? ちょっとカスタムするだけで300馬力超を発揮するモンスターエンジン搭載車3選

MōTA / 2022年4月13日 17時0分

物語終盤、これまでのブライアン(ポール・ウォーカー)を振り返りながら登場するA80スープラ

1989年~2004年まで行われていた280馬力の自主規制。国産スポーツカーは、簡単に300馬力を超えるエンジンを搭載したモデルが多く存在していたが、馬力に対する自主規制は、1980年代の国産各社による馬力競争を受けて始まったものだ。

物語終盤、これまでのブライアン(ポール・ウォーカー)を振り返りながら登場するA80スープラ

日産の名機「RB26」を初めて搭載したR32スカイライン GT-R

当時の国産スポーツカーは、吸排気系などによって出力を絞っていたため、マフラーやエアクリーナーを交換するだけで300馬力を超えることも珍しくなかった。今回は、国産スポーツカー3台を紹介しよう。

1989年に販売が開始された日産 R32スカイラインGT-Rは、専用設計の「RB26DETT型」エンジンに、四輪駆動の「ATTESA E-TS」、四輪操舵システム「Super HICAS」を組み合わせて登場した。

日産 R32スカイライン GT-R

R32スカイラインGT-Rのデビュー当時、Z32フェアレディZ、インフィニティQ45とともに、300馬力超トリオとして販売される予定だったが、280馬力の自主規制により出力が抑えられて販売された。

日産 R32スカイラインGT-Rに搭載される「RB26DETT型」エンジンは、レースに勝つ目的も担っていた。

RB26DETT型

そのため、一般的な市販車に搭載されるエンジンよりも、はるかに高い強度を持つ。少し手を加えるだけで300馬力を突破し、冷却系や燃料系などを強化すれば、450馬力程度を発生させることも可能。更にチューニングをすれば、1000馬力オーバーにすることもできるという圧倒的なパワーが魅力だった。

ワイルド・スピードでも活躍!トヨタ 80スープラ

1993年にデビューしたトヨタ 80スープラは、4代目となり丸みを帯びたスタイリングが特徴的なスポーツカーだ。剛性の高いボディに「2JZ型」エンジンを搭載し、国内向け乗用車として初めて6速MTが組み合わされた。映画「ワイルド・スピード」にも登場したことで、日本のみならず、アメリカでも絶大な人気を誇るスポーツカーだ。

トヨタ 80スープラ

トヨタ 80スープラに搭載された「2JZ型」エンジンは、頑丈なエンジンブロックを持っていることが特徴。バリエーションは、225馬力を発生させる自然吸気の2JZ-GE型と、280馬力を発生させるツインターボの2JZ-GTE型の2種類がある。特に、ツインターボの2JZ-GTE型は、チューニングをすることで1000馬力を超えるモンスターエンジンに変貌するというもので、多くのクルマ好きをトリコにした。

アメリカでは320馬力で販売されていた三菱 GTO

1990年にデビューした三菱 GTOは、北米での販売を視野に入れたGTカーだ。流麗なスタイルと「コークボトルライン」と呼ばれる絞り込まれたサイドのボディ造形が特徴的だった。

日本車として初めてアルミ製4ポット異径対向ピストンのブレーキキャリパーや、可変リアスポイラーおよびアクティブエアロシステムなどが装備されたことでも話題になったモデルでもある。

三菱 GTO

三菱 GTOに搭載されるエンジンは、3.0リッター V型6気筒 6G72型で、自然吸気とツインターボの2種類をラインアップしていた。中でもツインターボエンジンは、日本仕様が280馬力、北米仕様が320馬力で販売された。

手を加えない状態であっても300馬力を超える性能を有し、チューニングすることで500馬力を超える出力を発生させることも可能。さらに、低回転から分厚いトルクを発生する特性で、楽にロングドライブすることもできるタフなエンジンだった。

【筆者:篠田 英里夏(MOTA編集部)】

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