【新型シビック e:HEVとメガーヌ インテンス比較】デザインやドライブフィールも異なるキャラクターだが、どちらも「爽快な走り」が魅力だ!
MōTA / 2022年4月15日 17時0分
ホンダ 新型シビックといえば、つい先日も「タイプR」の開発車両が鈴鹿サーキットでラップタイムを更新したことが報じられたばかり。ニュルブルクリンクについても現在ルノー メガーヌR.S.が最速となっているが、そのうち王者奪還に向けて挑むはずだ。
デザインは新型シビックの方がシンプルだが、4ドアクーペのような見た目だ
お互い量産FF車最速の座をかけてしのぎをけずるホンダ シビック タイプRとルノー メガーヌ R.S.はなにかと比べられることが多いわけだが、ちょっと目線を変えて、タイプRとR.S.ではなく、普通のシビックとメガーヌだとどうなのかというのも気になるところ。
新型シビックは2021年夏にフルモデルチェンジしたかと思えば、メガーヌもマイナーチェンジを実施した。ともに4気筒の直噴ターボエンジンを搭載し、排気量はシビックが1.5リッター、メガーヌが1.3リッター。それならこの2台を比べてもよいところだが、このほど新型シビックに新たにハイブリッドが加わったので、やはり新しいほうが気になるのは人の性。そこで、お互いの「普通」の「最新版」を比べてみることにした。
価格が500万円級のタイプRとR.S.に対し、こちらはずっとお手頃なのでとっつきやすいところもよい。2022年4月の価格改定でメガーヌのR.S.は一気に上がったが、インテンスの値上げは微々たるものですんだのはひとまずよかった。
新型シビック e:HEVはスポーティな走りが楽しめる
ドライブフィールもそれぞれのキャラクターの違いは明確だ。思えば新型シビックの1.5リッター直4ターボも悪くなかったが、力感はあるものの回転落ちの遅さや回転フィールがガサツなろことや音質がもう一歩で、ちょっと残念だったのと比べると、今回出たe:HEVのほうがはるかにスポーティで感心した。
エンジン音からして実に軽やかで、吹け上がりも「爽快」だ。エコ志向のモデルかと思いきや、そういうわけではなく、もちろんエコ性能を重視しながらも、かなりスポーティな性格が与えられている。
スポーツモードを選ぶとアクセルレスポンスがより俊敏になり、音量も大きめになって、より走りを楽しむことができる。
一方のメガーヌは、2022年4月現在では「インテンス」のモノグレード展開。ルノー、日産、三菱のアライアンスとダイムラーにより共同開発された1.3リッター直4直噴ターボエンジンにDCTが組み合わされる。電動化の要素は特になく、いわゆる典型的なダウンサイジングターボだ。
新型シビックとメガーヌはどちらも「爽快」をキーワードにしている
ハンドリングの違いも興味深い。新型シビックは正確で一体感があり、バッテリーを後席下に搭載したこともあって前後の重量バランスもよい。ステアリング特性もニュートラルで、FFっぽくない。それに加えて応答性のよいパワートレインも、意のままのハンドリングに輪をかけている。アクセルワークで荷重をコントロールして積極的に曲がり具合を自在に操れて走れるのも楽しい。
今回のメガーヌ インテンスには4WS機構は搭載されていないのだが、それがなくてもなかなかハンドリングは俊敏で刺激的だ。ただし、正確性に富み、全体的に精度感の高い新型シビックに対し、メガーヌはどこかゆるやかな中に鋭い切れ味の秘めているというニュアンスの違いがある。
そういえば、新型シビックのグランドコンセプトが「爽快CIVIC」であることはよく耳にするが、メガーヌのプレスリリースにも「爽快」のキーワードがいくつも見受けられる。どちらも「爽快」を謳っているあたりもなかなか興味深い。
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