ホンダが電動化戦略の最新情報を発表! NSXの後継となる電動スポーツカーも登場予定だ
MōTA / 2022年4月17日 12時0分
2022年4月12日(火)、ホンダが「四輪電動ビジネス説明会」をメディア向けに開催した。現社長である三部敏宏氏が社長に就任した際から、2050年のカーボンニュートラルに向けて純粋なエンジン車を徐々に減らしていくことは発表済み。
2030年にはホンダのグローバル販売の4割が電気自動車になる
またグローバルで車種を整理するなど事業体質の強化にも勤しんでいる。そんなホンダの電動化戦略は、非常に複雑なスキームで進んでいる。
ご存知のように北米市場ではGMと共同開発を進めている領域もあるし、中国ではCATL社との連携を深めつつ、2か所にBEV専用工場を建設するという計画となっている。ソニーとのジョイントベンチャーによってコネクティッド領域まで含めた共同開発を進める計画があることも先日発表されたばかりだ。
さらにホンダのカバーする範囲は陸上だけではない。ホンダマリン(海)やホンダジェット(空)といった領域においてはカーボンニュートラル燃料の活用も考慮。CO2吸収ビジネスへの挑戦も続けている。
ともあれ今回の発表をまとめると、四輪部門においては2030年までにグローバルで30機種の電気自動車を展開、販売規模は200万台という目標が掲げられた。
日本向けには2024年発売予定の軽商用EVからスタート
そのスタートとなるのはGMの車台を用いた北米での新型BEV「プロローグ」や、2027年までに10機種のBEVを投入するという中国市場だが、日本においては2024年に軽自動車のBEVを発売することが明らかになった。
以前から「2024年、軽自動車、BEV」というキーワード的な情報は公表されていたが、今回の注目点は「100万円台で買える軽商用BEV」という、より具体的な情報が出てきたことだ。
一般のホンダファンからすると寂しく感じるかもしれないが、ホンダの中では電動化で先行している二輪部門でいえば郵便事業向けに電動スクーターを展開しているのは、ご存知の通り。そうした部分でのノウハウを活かせるのが軽商用BEVということだろう。郵便局で使う配達用の軽商用BEVのニーズにも食い込んでいこうという狙いがあるのかもしれない。
なお、この軽自動車EVで使われるアーキテクチャーは、小型BEVの基本プラットフォームとなるもので、日本やアジアなどコンパクトな電気自動車が求められる市場で展開していく予定だという。2020年代後半には、安価な小型BEVが登場することも期待できるというわけだ。
2020年代半ばに2台のスーパースポーツEVをローンチする!
もう一つ、日本でも買える電動車両として紹介されたのが「スペシャリティとフラッグシップ、2つのスポーツモデル」だ。
グローバルでホンダの電動化における象徴となるべく開発されている2台のスポーツカーのローンチスケジュールは、三部社長の発言によれば“2020年代半ば”。
一台はNSX後継といえるミッドシップスポーツカー的なシルエットで、もう一台はラグジュアリークーペといった雰囲気となっている。いずれにしても、海外では「ACURA(アキュラ)」ブランドで展開されると予想されるスーパースポーツだ。
こちらも詳細についての発表はなかったが、ホンダ不変のスポーツマインド、こだわり続けてきた「あやつる喜び」を電動化時代に継承するモデルとコンセプトが示されている。
はたして、どのようなメカニズムを採用しているのか想像するしかないが、今回の発表で燃料電池への言及があったことを考えると、どちらか一方は燃料電池車であるとも考えられそうだ。
【筆者:山本 晋也】
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ホンダ「新型スポーティコンパクト」26年に登場へ! まさかの「シティターボ」復活なるか!? 期待の「小型モデル」に反響
くるまのニュース / 2024年6月28日 6時40分
-
スバル「水平対向エンジン」継続を明言した意味 EVと並行してカーボンニュートラル燃料対応へ
東洋経済オンライン / 2024年6月22日 12時0分
-
ホンダが軽EV「N-VAN e:」を2024年10月に発売! どんなクルマ? ライバルは?
マイナビニュース / 2024年6月14日 8時0分
-
ホンダが日本でEV展開本格化、10月に軽商用投入
ロイター / 2024年6月13日 14時38分
-
ホンダ新型軽バン「N-VAN e:」発表! 乗用・商用設定で多需要に対応 200万円切る価格でEV普及目指すモデルに
くるまのニュース / 2024年6月13日 11時0分
ランキング
-
1小田急線「都会にある秘境駅」が利用者数の最下位から脱出!超巨大ターミナルから「わずか700m」
乗りものニュース / 2024年7月1日 14時42分
-
2ローソン、7月24日上場廃止 KDDIとポイント経済圏の拡大などを目指す
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月3日 17時46分
-
3メルカリの「単発バイトアプリ」利用者伸ばす世相 「何が利点なのか」利用者と店舗の声を聞いた
東洋経済オンライン / 2024年7月3日 13時30分
-
420年ぶりの新紙幣に期待と困惑 “完全キャッシュレス”に移行の店舗も
日テレNEWS NNN / 2024年7月2日 22時4分
-
5「新札ゲットできました」新紙幣求め銀行やATMに行列 導入の狙いは「偽造防止の強化」と「使いやすさ向上」 1万円札は渋沢栄一 5000円札は津田梅子 1000円札は北里柴三郎
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月3日 12時8分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)