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カウンタックにミウラ、フェラーリ356、デトマソ パンテーラなど大人も子供も憧れた「スーパーカーを語る上で外せない」4台をご紹介

MōTA / 2022年4月20日 17時0分

AUTOMOBILE COUNCIL 2022(オートモビルカウンシル) AUTOMOBILE COUNCIL 2022(オートモビルカウンシル)

千葉県・幕張メッセで開催されたヘリテージカーイベントの「オートモビルカウンシル2022」。2016年から開催され、今年7回目となる。 今回はオートモビルカウンシルに出展された「誰もが憧れたスーパーカー」を4台紹介したい。

AUTOMOBILE COUNCIL 2022(オートモビルカウンシル) AUTOMOBILE COUNCIL 2022(オートモビルカウンシル)

ランボルギーニ カウンタック LP400

レーシングカー譲りの進化したミッドシップレイアウト、当時最新鋭のマルチシリンダーを採用したパワフルなエンジンや優美なボディ。スピードに対する率直な要求、美しいものへの憧れ、時代の扉を切り開く先進性という3拍子揃ったスーパーカーに憧れるのは子供も大人も等しく同じだろう。

ランボルギーニ カウンタック LP400

ランボルギーニ カウンタック LP400はザ・スーパーカーと呼べるほど有名なモデルの一つだ。空力性能を高める装備を持たないデザインはピュアそのもの。斬新なウェッジシェイプのモノフォルムは他のミッドシップエンジンスポーツカーにも大きな影響を及ぼした。

ランボルギーニ カウンタック LP400

現在ランボルギーニのフラッグシップと言えるアヴェンタドールでさえ、同じフォームランゲージの延長線上にある。いかに時代を問わないデザインであるかが分かるエピソードだ。

次に紹介するランボルギーニ ミウラがV12エンジンを横置きしたのに対してカウンタック LP400は縦置きを選択。LP(Longitudinale Posteriore)はその搭載方法、400は4.0リッターの排気量を表している。

ランボルギーニ ミウラ P400

ランボルギーニ ミウラ P400はランボルギーニ初のミッドエンジンとして誕生した。トリプルチョーク・ウェバーを4連装した4.0リッターV12エンジンをコックピット背後に横置き。ギアボックスはその下に一体化して配置されている。

これは設計者であるジャンパオロ・ダラーラが理想とした重量物を可能な限り車体中心において運動性能を高めることを突き詰めた設計だった。

ランボルギーニ ミウラ P400

ウェッジシェイプ以前の美しい曲線と流線形の融合は1966年のデビューでありながら1970年代のようなデザイン性で、こちらもまた時代を問わない美しさが宿っている。

ランボルギーニ ミウラ P400

フェラーリ 356GTB4 Berlinetta Boxer(ベルリネッタ・ボクサー)

フェラーリ 356GTB4 ベルリネッタ・ボクサーは、当時のF1マシンと同様の180度V12 4カムエンジンが発揮する380馬力の大パワー、公称時速302kmを誇るモデルだ。

フェラーリ 356GTB4 ベルリネッタ・ボクサー

ミウラがエンジンを横置きしたのに対して、356GTB4 ベルリネッタ・ボクサーは4.4リッターエンジンをセオリー通り縦置きとした。エンジン全高が抑えられる180度V型の利点を活かし、5速MTをクランクケース下に一体化する基本構造としてはミウラと356GTB4 ベルリネッタ・ボクサーは似ている。

フェラーリ 356GTB4 ベルリネッタ・ボクサー

356GTB4 ベルリネッタ・ボクサーとミウラ、カウンタックの3強は、エキゾチックスポーツカーの性能を飛躍的にたかめ、スーパーカーブームを牽引していったと言えるだろう。

De Tomaso Pantera(デ・トマソ・パンテーラ)

最後に紹介するのはデ・トマソ・パンテーラ。コックピット背後に搭載されるエンジンはアメリカンV8だが、パンテーラもスーパーカーを語る上で外せない存在だ。

デ・トマソ・パンテーラ

映画「フォードVSフェラーリ」でも描かれている通り、1960年代半ばのフォードは保守的なイメージを払拭することに注力していた。フォードGT40でル・マン制覇を飾るが、生産車ではフェラーリに敵わなかった。

そこで登場するのがデ・トマソ・パンテーラだ。5.8リッタープッシュロッドV8ミッドエンジンに2シーターボディで、安価に量産することを盛り込んだ仕様とした。

デ・トマソ・パンテーラ

その結果、販売価格はライバルの約半分に抑えることができ、台数が出にくいスーパーカーというカテゴリーの中では異例のヒット作となった。1971年の販売開始から生産を終了した1993年まで、23年間生き続けたスーパーカーはデ・トマソ・パンテーラのみだ。

【筆者:篠田 英里夏(MOTA編集部)】

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