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激レア! メルセデス・ベンツ 319バスがオートモビルカウンシル2022に出展 購入も可能だ!

MōTA / 2022年4月24日 12時0分

AUTOMOBILE COUNCIL 2022(オートモビルカウンシル)メルセデス・ベンツ 319バス AUTOMOBILE COUNCIL 2022(オートモビルカウンシル)メルセデス・ベンツ 319バス

往年の名車たちが集ったオートモビルカウンシル2022の会場。その中でも一際大きな存在感を放っていたのが、シルバースターのブースに展示されていた1963年式のメルセデス・ベンツ 319バスだ。

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メルセデス・ベンツが1955年から販売していたクラス初の商用車が319バスだ

メルセデス・ベンツというと日本では高級車ブランドとしてよく知られているが、商用車も数多く手掛けており、商用バンから大型トラック、観光バスや路線バスといったモデルもラインナップしているのである。

1955年にデビューした319シリーズはメルセデス・ベンツとしてこのクラス初の商用車であり、バンとトラックの2つのボディをラインナップしていた。

メルセデス・ベンツ 319バス

ルックスこそフォルクスワーゲン タイプ2(通称ワーゲンバス)に似たフォルムを持っているが、ボディサイズはこちらの方が一回り大きく、エンジン搭載位置も319は実はフロントにエンジンを搭載し、リアを駆動するFRレイアウトとなっているのである。

この個体はとある施設で送迎用のバスとして使われていた車両であり、当時の正規ディーラーであるウエスタン自動車が手掛けたと言われている。よくよく見ればステアリングの位置が右側なのも面白い。ドイツ車は左ハンドルが多いからだ。

右ハンドルなのは珍しい

当時の雰囲気を感じられる装備が多数!

また従来のトランクスペースとなるリア部分には網目が貼られており、リアの左クォーターからは給油口と思しきものが突出しているが、これは送迎車として使われるためにクーラーを装着したため、クーラー稼働用のエンジンをリアに積んでいた名残なんだとか。

リアにはクーラー用のエンジンを積んでいた

ちなみに当時はマイクロバスクラスを充分に冷やすような大容量クーラーを動作させようとすると、駆動用エンジンの出力の多くをクーラーに奪われてしまうため、国産マイクロバスなどでもクーラー用のエンジンを搭載することはポピュラーな手段となっていた。

業務用車両が現存しているのはレア! 大型免許さえあれば運転も可能だ

なお、駆動用のエンジンは当時のメルセデス・ベンツの商用モデルに多く採用されていた直列4気筒1.9LのM121型と呼ばれるガソリンエンジンが搭載されており、ショップの人によると「非常に遅い」とのこと。

当時のスペックでも最高速は時速100kmとなっており、素の状態で1.6トンを超えるボディということも考えれば致し方ないところかもしれない。

当時はこの仕様の送迎バスが複数台存在していたようだが、業務用車両の宿命としてお役御免になったあとはほとんど車両が処分されてしまったと考えられており、ほぼ当時の姿を残すこの個体は非常に貴重な1台であることは間違いない。

11人乗りだが車内高が少し低く、現代人には少し狭さを感じるかもしれない

現在は11人乗りということで、2ナンバー登録=大型免許が必要となってしまうが、乗用登録も応相談とのことなので、気になる猛者はショップに問い合わせてみてはいかがだろうか?(会場で売約済になっていなければだが)。

【筆者:小鮒 康一】

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