マツダ、スーパー耐久参戦マシンを公開│2022年夏以降より仲間同士やマツダと交流できるアプリも配信スタート
MōTA / 2022年5月5日 10時0分
オートモビルカウンシル2022のマツダブースに展示されていた1台のレース仕様のロードスター。これには「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(マツダ スピリット レーシング ロードスター)」という名前が付けられていたが、果たしてどのようなモデルとなっているのだろうか?
マツダ初公開の「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」ってどんなモデル?
このモデル、先に詳細をお伝えしてしまうと現在開催されているスーパー耐久シリーズに参戦するための車両であり、車両自体はレースのレギュレーションに沿って制作されているため、特に目新しい装備や技術が投入されているというワケではないのだ。 ただこの車両が用意された目的が、マツダが長年協賛している参加型モータースポーツを楽しんでいる人たちと「共に挑む」をスローガンに一緒に盛り上げていくため、という点に注目したいところ。つまり、この車両はマツダがサポートする参加型モータースポーツ出身のドライバーにステップアップの機会を提供するためのものということになり、実際にレースで優秀な成績を収めたドライバーに翌年のスーパー耐久のドライバーズシートが与えられるのである。
ユーザーとマツダが相互にコミュニケーションできるアプリ「倶楽部MAZDA SPIRIT RACING」を2022年夏以降に配信予定
そしてレース参戦だけでなく、スピードスポーツを楽しむ仲間同士で交流することができるコミュニティ機能や、オリジナルグッズやカスタマイズカーのアイデアを募集するなど、ユーザーとマツダが相互にコミュニケーションできる機能を有するアプリ「倶楽部MAZDA SPIRIT RACING」の配信を2022年夏以降に予定しており、ユーザーとメーカーの垣根を取り払ったものを予定しているとのことで、こちらも期待したい。 会場に展示された自転車である「マツダ・スピリット レーシング バイク コンセプト」も、ジャンルを問わずスピードスポーツを楽しむという「倶楽部MAZDA SPIRIT RACING」の世界観を表現したコンセプトモデルとなっており、こちらは反響次第で市販化もありそうな気配となっていた。マツダ モータースポーツへの挑戦の歴史
また会場にはマツダのこれまでのモータースポーツへの挑戦の歴史を振り返るという意味で、1968年に耐久レース挑戦した「コスモスポーツ マラソン デ・ラ・ルート仕様」と、1969年に全日本鈴鹿自動車レース大会シリーズIIに挑戦した「ファミリア ロータリークーペ レース仕様」を展示。 コスモスポーツが参戦した「マラソン デ・ラ・ルート」はかの有名なドイツのニュルブルクリンクを舞台に開催された耐久レースであり、そのレース時間はなんと驚異の84時間。しかもロータリーエンジン車としては初のレース参戦であったにもかかわらず、2台中1台が完走し、総合4位という好成績を収めたのだった。 一方のファミリアロータリークーペは、マツダワークスとして打倒スカイラインGT-Rを目標として作成された車両であったが、オーバーフェンダーサイズの規定によってスカイラインGT-Rとは異なるグランドカップレースへと戦いの場を移すことになる。そのため、残念ながら直接対決は果たせなかったが、35号車は圧倒的な速さを見せて国内レース初参戦初優勝を果たしている。[筆者:小鮒 康一 撮影:MOTA編集部]
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