ルノー初のクーペSUV、新型アルカナは内外装、走行性能すべてが「想像以上」の驚きの仕上がりだった!
MōTA / 2022年5月15日 15時0分
2022年1月に開催された「東京オートサロン2022」で公開され、2022年5月26日(木)から発売がスタートする、ルノー初のクーペSUV「アルカナ(Arkana)」。最大のトピックは、新型アルカナが輸入車で唯一(2022年2月現在)の「フルハイブリッド」であることだ。気になるその乗り味を、外観・内装を含めてレポートしたい。
SUVラインナップを拡充する、ルノー初の「クーペSUV」
実用的なハッチバックを多く生み出してきたフランスでは、居住性・積載性に優れたSUVが主流になるのは当然の流れ。ルノー、シトロエン、プジョー、DSの4メーカーも、各メーカーの個性を出しつつ、他車との違いを明確にしたSUVを続々とラインナップ中だ。
中でも本国ルノーは、Bセグメントの小型ハッチバックをベースにした「キャプチャー(2代目)」、日本にも一時期上陸した「カジャー」、そして日本未導入の「コレオス(2代目)」を販売して、ラインナップの充実を図っている。そして2019年には、新たにクーペSUVの「アルカナ」を発表。2021年から欧州で、そして2022年5月26日(木)から、いよいよ日本でも発売が開始される。導入は「アルカナ R.S.LINE E-TECH HYBRID」のモノグレードで、価格は429万円(税込)である。
最低地上高200mm 筋肉質なデザインでSUVの力強さを表現
スポーティなインテリアは高品質・高精細! シートの座り心地も抜群
輸入車唯一のフルハイブリッド!しかも技術はF1譲り!?
「E-TECH HYBRID」は、メインのE-モーターおよびHSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)の2つのモーターと、1.6リッター直4エンジン(H4M型)、そして電子制御ドッグクラッチマルチモードAT(4速)で構成される。出力はエンジンが94ps/148Nm、モーターはE-モーターが36kw/205Nm、HSGが15kw/50Nmを発生する。さらに駆動用に1.2kWh(250V)のバッテリーを搭載し、市街地走行時には、バッテリーに充電された電気でモーターのみで走行が可能で、強制的にバッテリーだけで走らせるスイッチも用意される。気になる燃費数値は、WLTCモードで22.8km/Lをマークする。
なお、ルノーと関わりが深い日産の電動化技術のひとつ「e-POWER」は、エンジンで発電した電気でモーターを駆動する方法のため、「E-TECH HYBRID」とは構造がまったく異なる。「E-TECH HYBRID」は、ルノー独自の技術ということだ。
静かでスムーズ、そして速い! 湿り気のある乗り心地はまさにルノーの味わい
ダイレクト感を重視したというトランスミッションにより、アクセルを踏むと間髪入れず加速するフィーリングは、これまでのハイブリッドカーとは異なるリニア感。走行シーンに合わせた最適な制御を行っていることと、前述のようにモーターとエンジンの切り替えがシームレスに行われるため、ドライバーはパワーソースが「今、何なのか」を気にすることもなく、ワインディングを駆け抜けることができる。
シフトノブの「B」モードでは、アクセルオフ時の減速力が強くなるが、日産 ノートのワンペダルドライブほど強力ではないため、山道では、ガソリン車ATの2速で走っているような感覚で走行を楽しめる。
運転のしやすさも書いておきたい。座面が高く、ダッシュボード上端が低いためアイポイントが高いことも、運転のしやすさにつながっているのだろう。1820mmの全幅も、ほとんど気にならなかった。
高い安全性・実用性と省燃費で輸入SUV界に新しい風が吹く
最新モデルのため、ストップ&ゴー機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)、アクティブエマージェンシーブレーキ、セーフティディスタンスワーニング、レーンセンタリングアシスト、360°カメラ、パーキングセンサー、オートハイ/ロービームなど、先進運転支援システム・予防安全技術も充実。
クーペSUVにありがちな後席の狭さとも無縁で、室内はとても広い。ラゲッジスペースは480リッターを確保しており、床板の高さを変更できるダブルフロアシステムによって小物を床板下に収納することも可能だ。
内外装に派手なアピールはなく、駆動方式もFFのみだが、SUVとしての実用性と資質はしっかり備えており、さりげなく速く、さりげなく質の高いSUVを求めているユーザーには、十分に強力な選択肢となるだろう。輸入車への心理的ハードルが高い人にも、フルハイブリッドの扱いやすさ、新型アルカナの乗りやすさは大きなアピールになる。すべての面において「想像以上」だった新型アルカナ。輸入SUV界の新星として、大いに注目したい一台だ。
[筆者:遠藤 イヅル 撮影:茂呂 幸正]
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