三菱 新型eKクロス EV、「軽自動車×電気自動車」といった最近のトレンドをおさえた新型軽EVを徹底解説
MōTA / 2022年5月26日 12時0分
2022年5月20日(金)、三菱自動車は軽自動車での新型電気自動車(EV)「eKクロス EV」を今夏にも発売すると発表した。 新型eKクロス EVはSUVテイストの軽自動車「eKクロス」シリーズに追加されるEVモデルで、アライアンスを組む日産が同日発表した新型サクラと兄弟車となる。 そんな注目の新型eKクロス EVをカーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎氏が解説する。
各社電気自動車の登場が続く
そしてこの2つのトレンド「軽自動車×電気自動車」を兼ね備える新型車が三菱 eKクロス EVだ。ガソリンエンジンを搭載するeKクロスと同じく、日産と共同で開発され、基本部分を共通化した姉妹車に日産 新型サクラもある。
三菱車の特徴を大切にした新型eKクロス EVの外観
Lサイズセダン並みの後席空間を備えた新型eKクロス EVの内装
この広さはガソリンエンジンのeKクロスと同等だが、後席の座り心地は、新型eKクロス EVになって改善された。eKクロスの後席は、座面の柔軟性が乏しく腰の支え方があまり良くないが、新型eKクロス EVは着座姿勢が安定する。
荷室の広さも同等だ。路面から荷室床面までの高さは660mmで、この寸法もeKクロスとほぼ等しい。シートアレンジも共通だ。
新型eKクロス EVの動力性能は2Lのガソリンエンジンと同等
新型eKクロス EVでは、駆動用リチウムイオン電池を床下に搭載しており、車両重量はeKクロスよりも200kg以上重いが、重心は下がっている。電池の搭載に伴って、ボディの下側には補強も施され、剛性も向上した。これらの相乗効果により、新型eKクロス EVは、eKクロスに比べて走行安定性と乗り心地も良くなっている。
航続距離180kmの新型eKクロス EVはセカンドカーとしてや、買い物などの短距離移動に最適
新型eKクロス EVは軽自動車なので、複数のクルマを所有する世帯で、セカンドカーとして使われる機会も多いだろう。長距離を移動する時は、ファーストカーの新型アウトランダーPHEVなどを利用して、買い物などの短距離移動には、ボディが小さくて最小回転半径も4.8mに収まる新型eKクロス EVを使う。このような用途なら、1回の充電で180kmを走行できれば十分だ。
補助金次第では200万円切りも!グレード別の装備内容を見比べて欲しい方を選ぶべし
上級のPは、価格が293万2600円で、経済産業省の補助金を差し引くと238万2600円になる。PにはGが装着しないスマートフォン連携ナビ、通信機能の三菱コネクト、SOSコール、ステアリングヒーター、運転席と助手席のシートヒーター、15インチサイズのアルミホイールなどを標準装着した。Pの価格はGに比べて53万4600円高いが、先述のプラスされる装備と価格上昇のバランスは取れている。
そして新型eKクロス EVには6種類のパッケージオプションも設定した。Pに先進安全快適パッケージ(16万5000円)を加えると、運転支援機能のマイパイロット、車庫入れを支援するマイパイロットパーキング、移動物検知機能付きのマルチアラウンドモニターなどが装着される。運転支援機能が備わるので、長距離を移動する機会の多いユーザーに適する。
同じくPにプレミアムインテリアパッケージ(5万5000円)を加えると、シート生地が合成皮革&ファブリックに上級化され、内装色もライトグレーに変わる。新型eKクロス EVは電気自動車とあってノイズが小さく乗り心地も優れ、快適性が高い。プレミアムインテリアパッケージを加えると、上質感が一層際立つ。
なお姉妹車の新型サクラは3グレードを用意しており、一般ユーザー向けのXは、価格が239万9100円で55万円の補助金を差し引くと184万9100円になる。上級のGは価格が294万300円で、補助金を差し引くと239万300円だ。
新型eKクロス EVは補助金を差し引いてGが184万8000円/Pは238万2600円だから、両車の価格は似通っている。
しかし標準装着される装備は異なる。例えば新型eKクロス EVで上級のPは、運転支援機能のマイパイロットやSOSコールをオプションとするが、新型サクラのGには標準装着される。その代わり新型eKクロス EVのPは、新型サクラがオプションにしている15インチアルミホイール、AC200Vの充電ケーブルなどを標準装着する。新型eKクロス EVと新型サクラの装備内容を比べて、欲しい装備を多く装着した車種を選ぶ方法もあるだろう。
[筆者:渡辺 陽一郎 撮影:茂呂 幸正]
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