【2022年トヨタ 新型ノア vs ホンダ 新型ステップワゴン】大勢での移動重視なら新型ステップワゴン、燃費や先進安全機能なら新型ノアを選ぶべきだ!
MōTA / 2022年6月26日 11時0分
話題の新型車といえば、今はミニバンのホンダ 新型ステップワゴンとトヨタ 新型ノア&ヴォクシーです。両車とも2022年に発売され、注目度を高めています。 格好のライバル同士でもあるため、新型ステップワゴンe:HEV(ハイブリッド)スパーダと、新型ノアハイブリッドS-Zを比較してみましょう。両車ともエアロパーツを装着しています。
■対決1:視界&運転のしやすさ比較
サイズ
ボディサイズは新型ステップワゴンe:HEVスパーダの全長が4830mm、全幅は1750mmです。新型ノアハイブリッドS-Zは全長4695mm、全幅1730mmです。
両車を比べると、新型ステップワゴンは新型ノアよりも135mm長く、20mmワイドですが、視界も優れています。最小回転半径は、新型ステップワゴンが5.4m、新型ノアは5.5mなので、少し運転しやすく感じます。
■対決2:内装の質感と視認性/操作性比較
インパネは両車ともに水平基調のデザインで、視認性が良いです。
各部の配置も似ていますが、新型ステップワゴンのATは、Dレンジが押しボタン式になり、慣れないと操作しにくいです。
インパネの質感は僅差ですが、光沢を伴うパーツの使い方などは、新型ノアが少し上質に感じられます。
■対決3:居住性比較
1、2列目シートの座り心地は、両車ともに同程度ですが、3列目は新型ステップワゴンが快適です。座面の奥行寸法は新型ノアに比べて少し短いものの、柔軟性があります。新型ステップワゴンは、背もたれの下側にも十分なボリュームを持たせました。
新型ステップワゴンは、内装をスッキリとシンプルに仕上げたので、2、3列目に座った時の雰囲気も、新型ノアに比べて開放的です。
■対決4:乗降性比較
スライドドア部分における路上から床までの高さは、新型ステップワゴンは390mmですが、新型ノアは若干低く380mmです。乗降性は新型ノアが少し優れています。
さらに新型ノアは、電動リアゲートに連動して外側へ出てくる機械式ユニバーサルステップ(サイドステップ)を、3万3000円の低価格でメーカーオプション設定しています。
■対決5:シートアレンジ&荷室比較
セパレートタイプとなる7人乗りの2列目シートには、 両車ともロングスライド機能を採用しました。
新型ノアはストレートに745mmスライドできます。
新型ステップワゴンは3列目を反転させて床下に格納します。シートアレンジと荷室の使い勝手は、全般的に新型ノアが優れています。
■対決6:動力性能&加速の滑らかさ比較
新型ステップワゴンのe:HEVでは、エンジンは主に発電機を作動させ、駆動はモーターが受け持ちます。そのために新型ステップワゴンの動力性能と加速感は、電気自動車に近いです。
アクセル操作に対して機敏に反応して、加速は滑らかです。ノイズも小さく、新型ノアよりも動力性能が高く、走りも上質です。
■対決7:走行安定性と操舵感比較
新型ステップワゴンと新型ノアでは、ハンドリングの性格が異なります。
新型ステップワゴンは操舵に対する反応は正確ですが、峠道などを走ると、少し曲がりにくく感じます。旋回軌跡を拡大させやすい面も見られます。
新型ノアはステップワゴンに比べるとスポーティな印象です。峠道などを走ると、新型ステップワゴンに比べて車両の進行方向を内側へ向けやすいです。その代わり、新型ステップワゴンほど後輪の接地性は高くありません。両車は一長一短です。
■対決8:乗り心地比較
足まわりの設定は、新型ステップワゴンが少し柔軟です。
時速40km以下では、新型ステップワゴンも乗り心地が少し硬めですが、新型ノアに比べるとリラックスして乗車できます。新型ステップワゴンの快適性が高いです。
■対決9:燃費性能比較
新型ステップワゴンe:HEVスパーダのWLTCモード燃費は19.6km/Lです。新型ノアハイブリッドのエアロ仕様は、2WDなら23km/Lです。
新型ノアのWLTCモード燃費は、新型ステップワゴンに比べて17%優れ、新型ノアの燃料代は新型ステップワゴンの85%で済みます。
■対決10:安全装備&運転支援機能比較
新型ステップワゴンも必要な安全装備は標準装着しますが、新型ノアは付加価値が高いです。
衝突被害軽減ブレーキは、自車が右左折する時にも作動します。直進してくる対向車や横断歩道上の歩行者との衝突事故も回避できます。
オプションでは、電動スライドドアが開き掛けている時にほかの車両が接近すると、作動を停止させて降車時の事故を防ぐ機能も備わります。
以上のように先進的な安全装備と運転支援は、新型ノアが圧倒的に充実しています。
■対決11:買い得グレードと価格の割安度比較
新型ステップワゴンの買い得グレードは、ハイブリッドを搭載してエアロパーツを装着するe:HEVスパーダ(364万1000円)です。
その代わり新型ノアには、ディスプレイオーディオが標準装着され、新型ステップワゴンのカーナビはオプション設定です。先に述べた通り安全装備にも違いがあります。
■結論:それぞれのミニバンの推奨ユーザーとは
2、3列目シートの居住性、動力性能、乗り心地を重視するユーザーには、新型ステップワゴンを推奨したいです。「大勢で移動する」という、ミニバンの機能を大切に開発されたからです。
その一方で新型ノアは、新型ステップワゴンに比べると走りが機敏で、ミニバンでは若干スポーティな運転感覚を味わえます。
外部リンク
- 2022年ホンダ 新型ステップワゴンの価格は299万8600円から! おすすめグレードは実用装備を厳選した364万1000円の「スパーダ e:HEV」だ
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