【SUVライバル比較】ホンダ 新型ZR-V vs 日産 新型エクストレイル vs トヨタ RAV4 vs マツダ CX-5! サイズ、内外装、走行性能などの実用性から価格&買い得度まで徹底比較【2022年】
MōTA / 2022年9月16日 11時0分
2022年9月8日(木)、ホンダのミドルサイズSUVとして新型ZR-Vが発表されました。すでに大注目を集める新型ZR-Vですが、スペックや性能面でライバルとなるモデルは多数存在します。 今回は登場したばかりの日産 新型エクストレイル、トヨタ RAV4、マツダ CX-5と比較しながら新型ZR-Vの出来栄えをカーライフ・ジャーナリストの渡辺陽一郎さんに解説してもらいました。
新型ZR-Vが属するミドルサイズSUVはライバルも多数
ホンダ ZR-Vは、ホンダのミドルサイズSUV、CR-Vの代わりに発売された新型SUVです。2022年9月8日(木)に価格を含めた詳細ガイドを行ったので、今回は走行性能を含めてライバル車と比べましょう。
新型ZR-Vの全長は約4600mmですから、ライバル車はミドルサイズのSUVです。中心的な大きさとあって車種も多く、人気のライバル車は、新型になった日産 エクストレイル、悪路向けSUVのような野性味を備えるトヨタ RAV4、運転の楽しさを重視するマツダ CX-5の3車です。駆動方式は各車とも4WDに力を入れており、買い得グレードと価格は以下の通りです。
新型ZR-Vとそのライバル車の買い得グレードと価格
新型ZR-V・e:HEV(ハイブリッド)・Z・4WD:411万9500円
日産 新型エクストレイル・G・e-4ORCE(ハイブリッド&4WD):449万9000円
トヨタ RAV4・ハイブリッド・アドベンチャー・E-Four:410万6000円
マツダ CX-5・XD(クリーンディーゼルターボ)・Lパッケージ・4WD:375万1000円
新型ZR-Vとライバル車のボディスタイル/サイズ/視界/運転のしやすさ比較
ボディサイズは4車とも同程度です。外観は新型ZR-Vが個性的で、新型エクストレイルはSUVの王道を行く印象です。
新型ZR-Vとライバル車の内装デザイン/質感/視認性/操作性比較
新型ZR-Vは、インパネの周辺などをミドルサイズSUVとしては上質に仕上げました。注意したいのはハイブリッドのe:HEVに装着されたATの操作性で、Dレンジはスイッチを押すタイプなので慣れを要します。
新型ZR-Vとライバル車の前後席の居住性比較
前席は、各車とも快適です。背中から腰、大腿部を支える部分が体を確実にサポートするため、長距離を移動する時も疲れにくいです。
後席は、車種によって広さや座り心地が異なります。身長170cmの大人4名が乗車して、新型ZR-Vの後席に座る乗員の膝先には握りコブシ2つ半の余裕があります。床と座面の間隔もちょうど良いですが、座り心地には注意したいです。通常はファブリックのシート生地が柔軟で、本革は少し硬くなりますが、新型ZR-VではZの本革シートがベストです。Xのファブリックは、座り心地が柔らかすぎて腰の収まりが良くありません。今回は前述の通り本革のZで比べます。
新型ZR-Vとライバル車の荷室/シートアレンジ/収納設備比較
新型ZR-Vのボディは実用指向で、リヤゲートの角度をあまり寝かせていません。背の高い荷物も積みやすいです。残念なのは後席に前後スライド機能が備わらないこと。
新型ZR-Vは後席の足元空間が広く、しかも前席の下に十分な空間があるため、後席に座る乗員の足が前席の下側に収まりやすいです。後席を前寄りにスライドさせても快適性を妨げないため、スライド機能を採用すると、4名乗車時でも荷室を広げて荷物をタップリ積めます。
新型ZR-Vとライバル車の動力性能&エンジンフィーリング比較
新型ZR-Vのe:HEVは、実用域の駆動力に余裕があります。エンジン音はハイブリッドの中でも特に静かで快適です。e:HEVでは、2Lエンジンが発電を受け持ち、駆動はモーターが行います。ドライバーの違和感を抑えるため、発電用エンジンは、一般的なノーマルエンジン車のような回り方をします。エンジン回転が、上下動を繰り返しながら速度を高める制御は過剰な演出ですが、運転感覚は自然です。
e-POWERはモーターのみの駆動とあって、アクセル操作に対する反応は機敏です。実用域の駆動力も高く、アクセルペダルを軽く踏む巡航時は、ノイズも小さくて快適です。アクセルペダルを深く踏むと3気筒エンジンの粗いノイズが聞こえたり、低回転域でエンジンが始動した時の音も少し気になりますが、その頻度は少ないです。
RAV4のハイブリッドは、THS II(トヨタ・ハイブリッド・システム II)と呼ばれる一般的な方式で、直列4気筒2.5Lエンジンがベースです。エンジン排気量が2.5Lで余裕があるため、運転感覚は自然な印象です。注目すべき特徴はありませんが、扱いやすいです。
新型ZR-Vとライバル車の走行安定性と操舵フィーリング比較
新型ZR-Vの操舵感は、機敏ではないですが正確性が高いです。荒れた路面のカーブを通過する時も、4輪がしっかりと接地して、全高が1600mmを超えるSUVとは思えません。下り坂のカーブや危険を避ける時も、後輪の安定性が優れ、不安定な挙動に陥りにくいです。
新型ZR-Vとライバル車の乗り心地比較
新型ZR-Vは時速50km以下では乗り心地が硬めですが、路面の上をタイヤが細かく跳ねるような粗さを抑えました。重厚感としなやかさが伴って快適です。
新型ZR-Vとライバル車の買い得グレードと割安度比較
新型ZR-V・e:HEV・Z・4WDの価格は411万9500円です。LEDアクティブコーナリングライト、カーナビ、本革シート、BOSEプレミアムサウンドシステムなどをすべて標準装着しています。
比較の順位:1位:CX-5 2位:新型ZR-V 3位:新型エクストレイル 4位:RAV4
総合評価
新型ZR-Vは、実用性と走りの質を両立させたいユーザーに適します。ただし外観のデザインがオーソドックスなこともあり、ボディがコンパクトに感じられるのが欠点でしょう。価格帯や質感が一回り下がるトヨタ カローラクロスのライバル車のように受け取られると割高に感じられ、損な面があります。
CX-5はクリーンディーゼルターボに特徴があり、ハイブリッドの運転感覚が好みに会わないユーザーに適しています。ほかの3車種とは指向性が異なり、良い意味で古典的なSUVの持ち味を残しています。指向性の異なるSUVがそろいました。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ホンダ 新型フリードの価格は250万8000円〜! 燃費や納期、ボディサイズ、おすすめグレードなどもあわせて解説
MōTA / 2024年7月18日 18時30分
-
【動画】ホンダ ZR-V 試乗レビュー SUVとは思えない軽快なハンドリグと快適な乗り心地
CORISM / 2024年7月15日 11時4分
-
1年で7万台売れた! ホンダの激売れ「シビックSUV」“走る姿がカッコいい!”と好評に!? 「ZR-V」への反響は?
くるまのニュース / 2024年7月13日 20時10分
-
【2024年】スズキ 新型スペーシアの価格や買い得グレードを解説! サイズ・内装・納期は?
MōTA / 2024年7月8日 16時0分
-
【動画】ホンダ ZR-V 内外装レビュー 他のSUVとひと味違う個性派デザイン!
CORISM / 2024年7月7日 20時5分
ランキング
-
1「ハイオクとレギュラー」は何が違う? ハイオクが「高い」のはなぜ? “ハイオク指定車”にレギュラーを入れたらどうなる?
くるまのニュース / 2024年7月22日 21時10分
-
2大人以上に暑い!?子どもの「熱中症」リスクが高い理由…異変に気づくためには?
南海放送NEWS / 2024年7月22日 17時54分
-
3【マック】ナゲットの持ち方で性格診断できるだと?SNS大盛り上がり「お上品ナゲットタイプだった」「確実に神経質ナゲットタイプ」
東京バーゲンマニア / 2024年7月22日 17時16分
-
4腰痛に悩む女性が今すぐに取り入れるべき「3つの習慣」…“ぎっくり腰のリスク”も軽減
女子SPA! / 2024年7月22日 17時42分
-
5終電間際、乗客同士のトラブルで車内は「まさに“地獄絵図”」泥酔サラリーマンが限界突破して…
日刊SPA! / 2024年7月22日 8時54分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)