モデリスタが新型プリウスをカスタマイズ! プレミアムな「エレガント アイス スタイル」、スポーティな「ネオ アドバンス スタイル」が登場【東京オートサロン2023】
MōTA / 2023年1月19日 18時0分
最近発売された新型車の中で、最も注目度の高い車種は、5代目に発展したトヨタ 新型プリウスでしょう。 東京オートサロン2023では、モデリスタ(トヨタカスタマイジング&ディベロップメント)がカスタマイズしたプレミアムな「エレガント アイス スタイル」、スポーティな「ネオ アドバンス スタイル」といった2種類の新型プリウスが展示されていたので、カーライフ・ジャーナリストの渡辺陽一郎さんが詳しく解説します。
トヨタ プリウスとは
トヨタ プリウスは初代モデルが1997年に世界初の量産ハイブリッド車として発売され、既に25年以上の歴史があります。ただし歴史が長いために、プリウスには悩みも生じました。それは売れ行きの低下です。
かつてのプリウスは、ハイブリッド専用車として人気が高く、3代目は2010年に1ヶ月平均で約2万6000台を登録しました。それが先代型の4代目は、最も多い2016年でも、1ヶ月平均が約2万台です。2019年は、コロナ禍の前でしたが、約1万台まで減りました。2021年は4000台です。
プリウスの売れ行きが下がった1番の理由は、トヨタの大半の車種に、ハイブリッドが用意されたことです。ハイブリッドは、今ではほかのメーカーを含めて普通のメカニズムになり、以前に比べてプリウスの「ハイブリッド専用車」としての価値は薄れました。そのために売れ行きも下がっています。
つまりハイブリッドの普及により、プリウスの使命は終わったともいえますが、知名度は高いです。トヨタではプリウスを存続させる判断をしました。
低燃費に加え、運転の楽しさといった趣味性を追求した新型プリウス
そこで新型プリウスは、車両の性格を従来とは大きく変えています。全高を40mm低く抑え、前後のピラー(柱)とウィンドウを寝かせ、外観をスポーティにカッコよくデザインしました。居住性や積載性などの実用面は、ミニバンのノア&ヴォクシー、ワゴンのカローラツーリング、SUVのカローラクロスなどに設定されるハイブリッドに任せ、新型プリウスは趣味性を追求したのです。新型プリウスでは、ハイブリッドシステムも見直され、従来から継承される直列4気筒1.8Lに加えて、動力性能を高めた2Lも加えられています。外部給電の可能な2LのPHEVも選べます。高い動力性能と低重心のボディにより、低燃費に加えて、運転の楽しさも満喫できるようになりました。従来は実用指向の強かったプリウスが、スポーティな方向へ進化したのです。
トヨタ 新型プリウスの価格、基本スペック表
グレード | エンジン | 駆動方式 | 最高出力(馬力)/
最大トルク(Nm) |
価格(税込) |
Z | 2.0L+ハイブリッドシステム | 4WD | 152馬力/188Nm | 392万円 |
2WD | 370万円 | |||
G | 4WD | 342万円 | ||
2WD | 320万円 | |||
U(当面はKINTO専用車) | 1.8L+ハイブリッドシステム | 4WD | 113馬力/206Nm | 321万円 |
2WD | 299万円 | |||
X(法人向けグレード) | 4WD | 297万円 | ||
2WD | 275万円 |
※プラグインハイブリッド(PHEV)のグレードと価格は、2023年1月中旬頃に公表予定
プレミアムなイメージに仕上げられた新型プリウス モデリスタ ELEGANT ICE STYLE
ここからはモデリスタがカスタマイズし、東京オートサロン2023に出展されていた2種類の新型プリウスを紹介していきます。まずは新型プリウス モデリスタ ELEGANT ICE STYLE(エレガント アイス スタイル)です。ホワイトのボディに、エレガント アイス スタイルのフロントスポイラー/サイドスカート/リヤスタイリングキット(リヤスカート+マフラーエクステンション)を装着しています。このオプション価格は合計20万9000円です。
さらにクールシャインキットも備わり、ヘッドライトまわりのガーニッシュ(装飾)、サイドドアガーニッシュ、ドアハンドルガーニッシュが装着されました。この価格は合計7万8100円です。上記のほかに19インチアルミホイールセット(24万2000円)、セキュリティロックナットセット(3万5200円)も加わり、オプション総額は56万4300円です。モデリスタによると「プリウスをさらに上質に見せられるように、新型のボディスタイルとのフィッティングを尊重しながら、プレミアムなイメージに仕上げました」とのことです。
スポーティで精悍な雰囲気を強めた新型プリウス モデリスタ NEO ADVANCE STYLE
もう1台は新型プリウス モデリスタ NEO ADVANCE STYLE(ネオ アドバンス スタイル)です。このカスタムは、新型プリウスの低いルーフ、大きく寝かされた前後のピラー(柱)とウィンドウを際立たせるデザインです。外装パーツが重心を低く見せる効果を発揮しており、ブラックに塗装されたアルミホイールと相まって、スポーティで精悍な雰囲気を強めています。先に取り上げた新型プリウス モデリスタ エレガント アイス スタイルとは、対照的なカスタムといえるでしょう。 新型プリウス モデリスタ ネオ アドバンス スタイルの装着パーツとしては、フロントスポイラー、サイドスカート、サイドガーニッシュ、リヤスタイリングキット(リヤスカート+マフラーエクステンション)、シグネチャーイルミの5点セットが備わり、この合計価格は36万4100円です。さらにブラックの19インチアルミホイールセット(24万2000円)、セキュリティロックナットセット(3万5200円)も装着され、オプション総額は64万1300円です。
モデリスタパーツはディーラーで注文・装着可能、そのため新車注文時にもオーダーOK!
モデリスタのエアロパーツは、新車を販売するトヨタのディーラーで注文、そして装着が可能となっています。そのため新車注文時に一緒にローンを組むこともできるため、後々の大きな出費を覚悟しなくてもよいのが嬉しいポイント(もちろん納車後に装着も可能)。モデリスタによると「プリウスの場合、モデリスタのパーツを装着して購入するお客様が多いです。モデリスタの中でも上位に入ります」とのことです。モデリスタは新型プリウスに限らず、さまざまな車種の外装パーツを用意しています。一般的には1種類とされるボディスタイルを選ぶ楽しさがあり、それはユーザーがパーツを使ってクルマを造り上げる、自分でクルマを完成させるような気持ちも味わえます。
気になる新型プリウスの納期は…再開時期未定!?
新型プリウスで気になるのは納期でしょう。販売店では以下のように説明しています。「プリウスは受注台数が増えて、特に売れ筋の2Lは、メーカーの割り当てに達しました。そこで一度、受注を停止しています。再開時期は未定です」とのことです。半導体などの不足は今でも続いており、新型プリウスが欲しいなら、販売店にその意向を伝えておきましょう。受注が再開したら、即座に注文を入れて、なるべく納期を早めたいところです。
[筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:MOTA編集部]
外部リンク
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