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スズキ スペーシアベースのキャンプ・車中泊仕様車、カフェ仕様車が登場! 価格やスペックなど、ディーラーオプションアイテムなどを解説【東京オートサロン2023】

MōTA / 2023年2月3日 10時0分

スズキ スペーシア ベース キャンプ&車中泊仕様車 東京オートサロン2023

2023年1月13日(金)〜15日(日)まで千葉県・幕張メッセで開催された東京オートサロン2023。 スズキブースではスペーシアをベースに開発された軽商用バンであるスペーシアベースのキャンプ・車中泊仕様車、カフェ仕様車が出展されていました。 今回はそんなスペーシアベースのカスタムモデル2台のほか、実際のディーラーオプションのアイテムを使ったカスタムの提案をカーライフ・ジャーナリストの渡辺陽一郎さんが詳しく解説します。

スズキ スペーシア ベース キャンプ&車中泊仕様車 東京オートサロン2023

スズキ スペーシアベースのおすすめポイント

・軽商用バンでありながらキャンプ・車中泊などを楽しめるだけでなく、リモートワークにも活躍

・納期が3ヶ月程度と比較的短い

スズキ スペーシアベースの評価

スズキ スペーシアベース

スズキ スペーシアベースの良い点

・豊富なディーラーオプションを使うと車中泊なども満喫できる

・軽商用車としては各種の安全&快適装備が充実している

スズキ スペーシアベースの気になる点

・商用車規格なので、後席は小さく足元空間も狭い補助席程度

・エンジンはノーマルタイプのみでターボが設定されていない

総合評価 3.6 ★★★★☆

外観 4 ★★★★☆
内装 4 ★★★★☆
走行性 2 ★★☆☆☆
運転しやすさ 5 ★★★★★
乗り心地 3 ★★★☆☆
価格の割安度・燃費・維持費 4 ★★★★☆

※採点項目の内容

外観:外観デザインの印象。主観に基づくので、印象は見た人によって異なります。

内装:インパネなど内装の操作性、視認性、質感などを評価しています。

走行性:加速性能、低回転域の粘り強さ、危険回避を含めた安定性の評価です。

運転しやすさ:小回りの利き、前後左右の視界などを評価しています。

乗り心地:路上からのデコボコの伝えやすさ、突き上げ感、騒音などの評価です。

価格の割安度・燃費・維持費:機能や装備と価格のバランスなどを含めた総合的な買い得度です。

軽自動車は、軽乗用車と荷物を運搬する軽商用車に分けられます。スズキは軽商用バンとしてエブリイを用意していますが、2022年8月には、スペーシアベースも加えました。

スズキ スペーシアベース

スペーシアベースは、車名が示す通り、軽乗用車のスペーシアをベースに開発された軽商用バンです。スズキにはエブリイがあるのに、スペーシアベースも加えた理由は、軽商用バンの新しい使い方を提案できるからです。

スペーシアベースは、4ナンバー車として届け出される商用車規格に沿って開発されたので、後席の面積よりも、その後部の荷室を広く確保しなければなりません。従ってスペーシアベースの後席はサイズが小さく、背もたれは直立しています。いわば後席は補助席ですから、3〜4名の乗車には不向きです。

スズキ スペーシアベースの後席

その代わりスペーシアベースの後席は、コンパクトに格納できて、床が平らな広い荷室にアレンジできます。後席の背もたれを前側に倒すと、ベンチのようにも使えます。専用のマルチボードも装着され、これを使うとデスクとベンチになり、リモートワークなどにも使いやすいです。

デスクとしても利用可能

そしてマルチボードは、上/中/下段にセットできます。下段の状態にして、前席を後方へリクライニングさせると、マルチボードと繋がって車内をベッドスペースのような平らな空間に変更できます。

このようにスペーシアベースは「秘密基地」のように楽しめます。今回はディーラーオプションを使って、2種類の用途を考えてみましょう。取り上げるグレードは、上級のXF(154万7700円/2WD)です。

スズキ スペーシアベースの価格・グレード構成

スズキ スペーシアベース

グレード エンジン トランスミッション 駆動方式 最高出力(馬力)/最大トルク(Nm) WLTCモード燃費 価格(税込)
XF 0.6Lガソリンエンジン CVT 2WD 52馬力/60Nm 21.2km/L 166万7600円
4WD 19.9km/L 154万7700円
GF 2WD 21.2km/L 139万4800円
4WD 19.9km/L 151万8000円

スズキ スペーシアベースのボディサイズ

全長 3395mm
全幅 1475mm
全高 1800mm
ホイールベース 2460mm
乗車定員 4名

スペーシアベース キャンプ・車中泊仕様の装備/アイテム

まずはキャンプ・車中泊仕様です。ここではディーラーオプションのリラックスクッション(2万5850円)を使います。前述のようにマルチボードを下段にセットして、前席を後方へリクライニングさせ、その上にリラックスクッションを敷きます。ウレタンによってデコボコがある程度吸収され、車中泊の快適性が向上します。

リラックスクッションのサイズは、全長が210cm、幅は54cm、厚さは2cmです。つまり1名分ですから、2名で就寝する時には2枚必要です。リラックスクッションの上に、市販のマットレスを敷くと、快適性が一層向上します。

そしてマルチボードを下段にセットしても、その下側には空間ができるため、車内をベッドにして就寝する時も荷物を効果的に収納できます。

キャンプの使用例

スペーシアベースの収納設備

スペーシアベースは収納設備も豊富です。荷室の両側には、乗用タイプのスペーシアではサイドウィンドウが装着されますが、スペーシアベースはリヤクォーターポケットになっています。小物の整理がしやすく、ディーラーオプションではカラーコード(2145円)も用意され、収納したアイテムを固定できます。

荷室の左右には、ユーティリティナット(差し込み穴)が片側5箇所、左右合計10箇所設けられています。M6サイズのボルト、あるいはディーラーオプションのユーティリティ・カラーリングフック(2個セットで4015円)を装着すると、グッズを吊り下げたりできます。LEDルームランプは、車内の前側、中央、後方に標準装着され、夜間の車中泊でも便利に使えます。

このほか快適性を高めるディーラーオプションとして、カータープ(3万9600円)もあります。スペーシアベースのリヤゲートを開き、その後部にカータープを接続すると、真夏でも日差しが遮られて快適な居住空間が広がります。カータープの下側にテーブルセットを置いたりすると良いでしょう。車内はベッドルーム、カータープの下側はリビングルームとして使い分けられます。

スペーシアベース カフェ仕様車の装備/アイテム

2つ目の楽しみ方はカフェ仕様車です。この使い方では、まずマルチボードを上段にセットします。マルチボードがテーブルになり、その下側の荷室床面も、飾り付けをするなど活用できます。XFでは天井にオーバーヘッドシェルフも装着され、収納設備として使えて、駐車時には車内の装飾にも役立ちます。

後席の背もたれを前側に倒すと、ベンチとして使えますから、リヤゲートを開くと開放感のあるカフェテリアになります。

このほかにもスペーシアベースには、ディーラーオプションパーツが豊富に用意されています。車内を見えないようにするフロントプライバシーシェード(2万4200円)、リヤプライバシーシェード(2万4200円)、荷室の床が汚れるのを防ぐラゲッジマット(9900円〜1万1000円)、LEDバックドアルームランプ(2万1450円/2灯式)など、多彩にそろいますから用途に応じて装着しましょう。

スズキ スペーシアベースのボディカラー

デニムブルーメタリック
アクティブイエロー
ピュアホワイトパール
ブルーイッシュブラックパール3
モスグレーメタリック

スズキ スペーシアベースの納期

スズキ スペーシアベース

販売店にスペーシアベースの納期を尋ねると「乗用車のスペーシアを含めて約3ヶ月」とのことです。最近は小型/普通車になると納期が6ヶ月を超える車種も多く、軽自動車も遅延気味です。スペーシアベースは3ヶ月ですから、短い部類に入ります。購入のしやすさも、スペーシアベースのメリットです。

また小型/普通車の商用バンは、車検を毎年受ける必要がありますが、軽商用バンは初回車検から2年ごとです。1回目の車検は、3年後ではなく2年後ですから、乗用車に比べて短いですが、それ以降は乗用車と同じです。購入や維持のしやすさも、スペーシアベースの魅力です。

[筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:MOTA編集部]

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