【2024年】トヨタ カローラクロスの価格や内装、納期、サイズ、燃費、おすすめグレードなどを紹介
MōTA / 2024年5月8日 18時0分
トヨタ カローラクロスは2021年4月に発売されたSUVモデルです。一時は納期が伸び受注を停止するほど人気があります。また同車は2023年10月にはマイナーチェンジも施され、性能が向上したことで、さらなる人気を集めています。 当記事ではそんなカローラクロスの購入時に参考となる情報を網羅的にご紹介。カローラクロスの価格や内装、納期、サイズ、燃費、マイナーチェンジの情報、おすすめグレードなどをカーライフ・ジャーナリストの渡辺陽一郎さんが詳しく解説します。
カローラクロスとは?
カローラクロスのおすすめポイント
1. ボディがコンパクトで視界も比較的優れているから運転しやすい
2. リアゲートの角度を立てたことで、荷室容量に余裕がある
3. ハイブリッドの燃料代はノーマルガソリンエンジンの約半分
SUVが高い人気を得た理由は、カッコよさと優れた実用性の両立です。外観は厚みのあるフロントマスクなどによって存在感が強く、ボディの基本スタイルはワゴン風なので、居住空間や積載性も優れています。
ファミリーカーとして使いやすく、なおかつミニバンでは満足できないクルマ好きにも受け入れられる趣味性があります。
カローラクロスは、このSUVの特徴をしっかり押さえています。ボディはコンパクトでも存在感が強く、後席にも余裕があるため、4名で乗車しても快適です。ボディサイズの割に荷室も広く、デザインと機能のバランスも優れています。価格も割安で人気車になりました。
全長はコンパクトでも全幅は1,800mmを上まわり、ミドルサイズに近いです。グレードによっては、街中で乗り心地が硬く感じますが、さほど大きな不満はありません。実用的で買い得なので、幅広いユーザーに推奨できます。カローラクロスのレビュー・評価
外観 |
3.0 |
★★★☆☆ |
---|---|---|
内装 |
4.0 |
★★★★☆ |
走行性能 |
3.0 |
★★★☆☆ |
運転しやすさ |
4.0 |
★★★★☆ |
乗り心地 |
3.0 |
★★★☆☆ |
価格のお得度 |
4.0 |
★★★★☆ |
総合評価 |
4.0 |
★★★★☆ |
良い点、気になる点まとめ
〇カローラクロスの良い点
1. 価格は全般的に割安で、特にハイブリッドは買い得
2. 実用的で運転もしやすく、ファミリーカーに適している
3. 約218万円と安価なG“X”を含め、グレード構成が幅広い
×カローラクロスの気になる点
1. 内外装のデザインが少し平凡で、個性を求めるユーザーには不向き
2. 時速40km以下で街中を走ると、グレードによっては乗り心地が硬い
3. 全幅がワイドなので、駐車場での扱いやすさや乗降性に注意
カローラクロス マイナーチェンジでの主な変更点
2023年10月18日、カローラクロスのマイナーチェンジが行われ、新たに発売しました。
マイナーチェンジによる主な変更点は以下のとおりです。
パワートレインを刷新
ハイブリッド車は、全ての電動モジュールを刷新した1.8Lハイブリッドシステムを採用し、低燃費・高出力を実現。ガソリン車は従来の1.8Lエンジンから、低燃費・高出力を実現する2.0Lダイナミックフォースエンジンに変更されました。
安全性能を強化
予防安全機能をパッケージした「トヨタセーフティセンス」の機能を拡大し、ドライバーのステアリング・ブレーキ操作をサポートする「プロアクティブドライビングアシスト」に、交差点右折時の対向直進車および右左折時の対向方向からの横断歩行者検知機能が追加されました。
車載装備を追加
コネクティッドナビ対応のディスプレイオーディオ、10.5インチの大画面ディスプレイ、車内Wi-Fiを設定(車内Wi-FiはT-Connectサービスの有料オプション)。
メーターパネルをフル液晶化し、視認性が向上した12.3インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイをZグレードに標準装備されました。
ボディカラーを追加
ボディカラーには新色「マッシブグレー」を含む8色が設定され、ハイブリッド車にはツートーンが3色追加されました。
カローラクロスの外観
SUVでは、オーソドックスなデザインが好まれます。カローラクロスはこの流れに沿って、外観をバランス良く仕上げました。カローラクロスの内装、居住性
カローラクロスの内装の質は価格相応で豪華というわけではありませんが、水平基調のインパネなど、視認性や操作性が優れており、使いやすいです。後席も快適で4名乗車に適しています。カローラクロスの走行性能
カローラクロスのガソリンエンジン、ハイブリッドはどちらも動力性能に不満はありません。操舵に対する正確性は平均水準ですが、安定性は満足できます。カローラクロスのボディサイズ、運転のしやすさ
全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
---|---|---|---|
4,490mm |
1,825mm |
1,620mm |
2,640mm |
カローラクロスのボディサイズは、全長4,490mm、全幅1,825mm、全高1,620mm、ホイールベース2,640mmです。
全幅は1,825mmと少しワイドですが、全長は4,500mm以下とコンパクトに収められています。最小回転半径も5.2mに収まり、混雑した街中でも運転しやすいです。
2WDよりも4WD、18インチよりも17インチタイヤが快適です。したがって2WDの18インチは硬さを感じるでしょう。それでも突き上げ感や粗さは抑えられています。
カローラクロスの価格、グレード展開、グレード別の価格
新車価格
カローラクロスの新車価格(税込)は218万4000円~325万円です。
SUVの実用性を追求しながら、なおかつハイブリッドとガソリンエンジンの価格差を35万円に抑えるなど、価格の割安度にも配慮されています。
グレード展開
ハイブリッド |
HYBRID Z、HYBRID S、HYBRID G |
---|---|
ガソリン |
Z、G、G“X” |
カローラクロスのグレード展開はハイブリッド車が「HYBRID Z」「HYBRID S」「HYBRID G」の3種類。ガソリン車は「Z」「G」「G“X”」の3種類です。
グレード別の価格
パワートレイン | グレード/駆動方式 | 価格(税込) |
---|---|---|
ハイブリッド |
HYBRID Z(2WD) |
325万円 |
HYBRID S(2WD) |
298万円 |
|
HYBRID G(2WD) |
276万円 |
|
HYBRID Z(E-Four) |
345万9000円 |
|
HYBRID S(E-Four) |
318万9000円 |
|
HYBRID G(E-Four) |
296万9000円 |
|
ガソリン |
Z(2WD) |
290万円 |
G(2WD) |
241万円 |
|
G“X”(2WD) |
218万4000円 |
※価格は2024年5月時点のものです
カローラクロスのリセールバリュー
カローラクロスのリセールバリュー
リセールバリューの5段階採点:5点
人気車で設計も新しく、リセールバリュー(数年後に売却する時の価値)も高いです。特にハイブリッド車は購入希望者が多く、ガソリンエンジン車よりも好条件で売却できるでしょう。
2022年の販売状況を見ても、販売総数の約80%をハイブリッド車が占めています。
カローラクロスの燃費
カローラクロスの燃費(WLTCモード)は、16.6km/L~26.4km/Lです。パワートレイン・駆動方式 | WLTCモード |
---|---|
ガソリン |
16.6km/L |
ハイブリッド(FF) |
26.4km/L |
ハイブリッド(E-Four) |
24.5km/L |
※燃費は2024年5月時点のものです
カローラクロスのおすすめグレード
おすすめグレード
HYBRID S(298万円/2WD)
ハイブリッド車の価格は、ガソリンエンジン車よりも35万円高いですが、購入時に納める税額が約10万円安く実質価格差は約25万円です。
ハイブリッド車(2WD)を購入し、レギュラーガソリン価格を160円/Lとした場合、約7万kmを走ると25万円の実質価格差を取り戻せます。
機能の割に価格を抑えた17インチタイヤの「HYBRID S」が買い得です。
カローラクロスのカラーバリエーション
モノトーン |
プラチナホワイトパールマイカ |
---|---|
セメントグレーメタリック |
|
シルバーメタリック |
|
マッシブグレー |
|
アティチュードブラックマイカ |
|
スパークリングブラックパールクリスタルシャイン |
|
センシュアルレッドマイカ |
|
ダークブルーマイカメタリック |
|
ツートン |
アティチュードブラックマイカ×プラチナホワイトパールマイカ |
アティチュードブラックマイカ×センシュアルレッドマイカ |
|
アティチュードブラックマイカ×マッシブグレー |
カローラクロスの納期の目安
以前までは、販売店が「カローラクロスは納期が著しく延びたので、2023年2月上旬時点では受注を停止しています」と述べる状況でした。
しかし、その後は受注が再開されており、2024年5月時点では4~7か月程度で納車されるような納期です。ただし納期についてはグレードやオプションなどによって異なり、7か月以上となることもあります。
2022年の売れ行きはカローラシリーズの45%で、1か月平均は約4900台です。トヨタ車ではMサイズミニバンの新型ノアと同等の人気車です。
実用重視の車種ですから、今後も現在の売れ行きを保つことでしょう。
カローラクロスのライバル車
コンパクトSUVは売れ筋のカテゴリーでライバル車も多いです。同じトヨタのヤリスクロスに比べると、カローラクロスは後席と荷室が広く実用性で上まわります。その割に価格アップを抑えました。
ホンダ ヴェゼルは全長がカローラクロスよりも短いですが、後席の足元空間は広く、4名乗車時の快適性は上まわります。その代わりカローラクロスは、後席を使った時の荷室容量が大きいです。 マツダ CX-30は、後席や荷室はカローラクロスよりも狭いですが、走行安定性と運転の楽しさを重視しています。カローラクロスを試乗するときのポイント
カローラクロスを試乗する際には、いくつか確認すべきポイントがあります。停車時には、後席の居住性、荷室の広さ、乗降性など、カローラクロスのメリットを確かめます。車庫入れや縦列駐車も試します。
全長は適度で小回りの利きも良いですが、全幅はワイドなので、乗降時などに不都合を感じないか注意しましょう。
欠点の乗り心地も確認します。街中の舗装が荒れたところを時速40km前後で走ると、乗り心地が分かりやすいです。可能なら17インチと18インチタイヤ、2WDと4WDの違いも確認しましょう。
【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:茂呂 幸正】
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