【2023年】ホンダ N-BOXの価格や内装、燃費まで最新情報をお届け|日本で最も売れているミニマムサイズの万能車だ
MōTA / 2023年2月13日 11時0分
ホンダ N-BOXは2022年1~12月における販売台数が20万2197台となり、登録車を含む新車販売台数において1位を獲得した人気の軽自動車です。 今回はN-BOXの価格や内装、スペックやおすすめグレードなどをモータージャーナリストの青山尚暉さんが詳しく解説します。
N-BOXのおすすめポイント
1. ミニステップワゴンを思わせるクラスを超えた存在感と質感
2. スーパーハイト系軽自動車クラス最大級の室内空間とアレンジ性
3. 熟成された軽自動車クラスを超えた走行性能
N-BOXのレビュー・評価
総合評価 4.83 ★★★★★
外観 | 5.0 | ★★★★★ |
内装 | 5.0 | ★★★★★ |
走行性能 | 4.5 | ★★★★★ |
運転しやすさ | 5.0 | ★★★★★ |
乗り心地 | 4.5 | ★★★★★ |
燃費・維持費 | 5.0 | ★★★★★ |
良かった点
軽自動車、というより、日本の乗用車でもっとも売れているのが、ホンダのスーパーハイト系軽自動車のN-BOXです。その理由を簡単に言えば、圧倒的な商品力の高さということになるでしょう。標準車、エアロ仕様のカスタムともに、同門ホンダのミニバンであるステップワゴンを小さくした「ミニステップワゴン」のような堂々とした見映えが頼もしく、カスタムともなれば高級感マシマシです。一家に一台のファーストカーとしてもN-BOXなら立派に務まるに違いありません。
ホンダ独創のセンタータンクレイアウトを生かした、ライバルにない低床パッケージによる室内空間の広さ、ウルトラシート(後席を倒した状態)によるトールモードで、後席部分に観葉植物など背の高い荷物も余裕で積める自在な積載性、後席を低く格納することで実現する大容量ワゴン的な使い方も可能なユーティリティの高さも自慢です。
そして、何と言っても、最新のN-BOXは熟成が進み、走行感覚、走行性能もまた、一流。上級車からのダウンサイジングでも、満足できる走りの良さと、実燃費でもカタログのWLTCモード同等の燃費性能が発揮できる経済性の良さを備えています。つまり、日本のミニマムサイズの万能車ということができるでしょう。
気になった点
ちょっと前までのN-BOXは足踏み式サイドブレーキを採用し、高速道路での運転をサポートしてくれるACC(アダプティブクルーズコントロール)が約時速30km以上でしか作動せず、渋滞追従機能も持たないなど、先進運転支援機能では不満がありました。
しかし、今では電子パーキングブレーキを採用し、ACCは渋滞追従型に。合わせてオートブレーキホールド機能まで搭載。
もちろん、全グレードに標準装備となった先進運転支援機能のホンダセンシングの内容も一段と充実。性能的には気になるところがまず見当たりません。気になるとしたら、それほど完成度の高いクルマだけに、売れに売れていて、街ですれ違う機会が多い、個性を主張できない……といったところぐらいでしょうか。
もっとも、N-BOX10周年のタイミングで昨年に登場したN-BOXカスタム STYLE+グレードや2トーンカラーのボディを選べば、ちょっぴり個性的になるでしょう。
もうひとつ気になるのは、デビューが2017年8月ですから、もう6年近くになります。次期型の登場がそう遠くないことでしょうか。N-BOXの基本スペック・価格表
N-BOX
N-BOX グレード | エンジン | トランスミッション | 駆動方式 | 価格(税込) |
G | 660cc DOHC | CVT | FF | 144万8700円 |
4WD | 158万1800円 | |||
L | FF | 157万9600円 | ||
4WD | 171万2700円 | |||
L・ターボ | FF | 177万8700円 | ||
4WD | 191万1800円 | |||
EX | FF | 167万8600円 | ||
4WD | 181万1700円 | |||
EX・ターボ | FF | 182万9300円 | ||
4WD | 196万2400円 | |||
L コーディネートスタイル | FF | 179万9600円 | ||
4WD | 193万2700円 | |||
L・ターボ コーディネートスタイル | FF | 190万9600円 | ||
4WD | 204万2700円 |
N-BOX カスタム
N-BOX カスタム グレード | エンジン | トランスミッション | 駆動方式 | 価格(税込) |
L | 660cc DOHC | CVT | FF | 178万9700円 |
4WD | 192万2800円 | |||
L・ターボ | FF | 198万8800円 | ||
4WD | 212万1900円 | |||
EX | FF | 189万9700円 | ||
4WD | 203万2800円 | |||
EX・ターボ | FF | 203万9400円 | ||
4WD | 217万2500円 | |||
L コーディネートスタイル | FF | 199万8700円 | ||
4WD | 213万1800円 | |||
L・ターボ コーディネートスタイル | FF | 211万9700円 | ||
4WD | 225万2800円 |
N-BOXのボディサイズ
N-BOX/N-BOXカスタム | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
FF | 3395mm | 1475mm | 1790mm | 2520mm |
4WD | 1815mm |
N-BOXの燃費・維持費
N-BOX/N-BOXカスタムの燃費
エンジン | 駆動方式 | WLTCモード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
ノンターボ(NA) | FF | 21.2km/L | 18.7km/L | 22.5km/L | 21.6km/L |
ノンターボ(NA) | 4WD | 19.8km/L | 17.5km/L | 21.0km/L | 20.2km/L |
ターボ | FF | 20.2km/L | 17.4km/L | 21.7km/L | 20.7km/L |
ターボ | 4WD | 19.0km/L | 16.6km/L | 20.3km/L | 19.4km/L |
N-BOXの燃費性能は、走りの良さを追求しながら、燃費の良さも両立したもので、WLTCモード燃費はNAのFF車で21.2km/L、ターボのFF車で20.2km/Lとなっています。
しかも、WLTCモード燃費と変わらない実燃費性能を発揮するところもN-BOXの大きな魅力となっています。
N-BOXの発売日と納期の目安
N-BOXは2017年9月1日に現行モデルの2代目が発売されました。N-BOXの納期は2023年2月現在、半年以上となっています。しかし、一部のタイプやカラーは1〜2ヶ月程度で納車できる場合もあるようです。詳しくは販売店に問い合わせてみてください。
N-BOXのおすすめポイント解説
1. ミニステップワゴンを思わせるクラス随一のエクステリアデザインと存在感
N-BOX、とくにカスタムのエクステリアデザインは、同門ホンダのミニバン、ステップワゴン スパーダのダウンサイズ版と思えるほどの堂々感、スタイリッシュさがあり、スーパーハイト系軽自動車=子育て世代専用車、ほのぼのとしたファミリーカーというイメージを払拭。
ターボモデルを選べば、家族4人のファーストカーとしても使えるほどです。
2. スーパーハイト系軽自動車最大級の広大な室内空間
ホンダ独創のセンタータンクレイアウトを採用した、ボックス型かつ両側スライドドアを備えたN-BOXの室内空間は広大そのもの。例えば、身長172cmのドライバーのドライビングポジション基準で、前席頭上に最大290mm、後席頭上に250~265mm(後席スライド位置による)、膝周りにクラス最大の、最大420mmものスペースがあります。
後席の居心地、広さは、それこそ中大型セダンやSUVを上回るほど。また、後席を倒した最大荷室フロア奥行もまた、クラス最大級の1470mmに達します。
3. 熟成された上級感ある走行性能
最新のN-BOXに乗れば、2017年8月に登場した現行モデルとは、走行性能で別次元であることに気づきます。乗り心地はしっとり重厚でクラスを超えた上質さがあるものになり、合わせて車内の静粛性が高まり、操縦安定性も大きく進化。
山道や高速走行でも安心・快適に運転でき、同乗できるのです。つまり、長時間、長距離のドライブでも、とくにターボモデルなら、ほぼストレスフリーというわけです。
外観(エクステリア)
N-BOXのエクステリアデザインが、スーパーハイト系軽自動車の中でも群を抜いて存在感があり、スタイリッシュであることはすでに説明しましたが、とくにカスタムグレードの顔つきは上級ミニバンにも負けない迫力、精悍さがあります。さらに、Nシリーズ10周年を機に設定されたN STYLE+、その第一弾となったN-BOX Custom STYLE+ BLACKは、上質で精悍なN-BOX Customのデザインに、こだわりのブラックをアクセントカラーとしたエクステリアが特徴です。
フロントグリル、リアライセンスガーニッシュを始めとする各部に施したベルリナブラックがクールかつさらなる高級感を演出。さらに、N-BOX Customエンブレムやアルミホイールにも専用のブラック塗装を施し、より引き締まった印象に仕上げた個性あるデザインに仕上げています。N-BOXの魅力を大きく広げたシリーズと言えるでしょう。
内装(インテリア)
N-BOXのインテリア、室内空間はただ広大なだけではありません。前席はベンチシートとセパレートタイプのスーパースライドシートが用意されます。例えばスーパースライドシートであれば、後席の子供に、車外に出ることなくアクセスが可能。インパネデザイン、樹脂パーツ、シート表皮もすこぶる上質に仕上げてあり、スーパーハイト系軽自動車ならではの収納の豊富さ、使いやすさも大きな魅力となっています。
前後190mmのスライド量を持つ5:5分割の後席によって、後席膝周り空間と荷室の奥行のバランスは自由自在。使い勝手に大きく貢献しています。後部座席
スライドドアは地上360mmという低さのステップで、そこからフロアへの段差がなく、老若男女を問わず、スムーズな乗降が可能。後席のシートはたっぷりとしたサイズで、かけ心地もソファ感覚で快適。
頭上、膝周り空間のゆとりはクラス最大級で、フラットなフロアも広々。軽自動車に乗っているとは思えない心地よさ、広々とした空間になっています。また、後席最後端位置でもシートの下が空洞になっていて、足が引け、足の置き場の自由度、立ち上がり性に優れるのは、このクラスではセンタータンクレイアウト採用のN-BOXだけです。
安全装備
N-BOXは全タイプに、レーダーとカメラで危険を検知する複数の先進技術を搭載した安全運転システムのHonda SENSINGを標準装備しています。
横断中の自転車、夜間の歩行者にも対応する衝突軽減ブレーキ(自動ブレーキ)はもちろん、前後誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、車線維持システム、オートハイビーム、パーキングセンサーシステム、そしてより高度な機能を持った渋滞追従機能付きACC(アダプティブクルーズコントロール)などを備えています。
N-BOXのおすすめグレード
街乗り中心で、ターボの動力性能までは不要……というなら、NAエンジン搭載かつ、シックで上質感が一層高まる、ルーフなどを塗分けた2トーンカラーとなるN-BOX Lコーディネートスタイルがおすすめです。2トーンカラーというだけで個性が強まり、街中に溢れているN-BOXの中で埋もれない存在となるでしょう。
一方、高速走行、長距離走行の機会が多い、あるいは4人家族の一家に一台のファーストカーとして使うなら、動力性能に余裕があり、走りの質感がグッと高まるターボモデルがおすすめ。
特にN-BOX カスタム特別仕様車L・ターボSTYLE+ BLACKは、カスタムグレードの精悍さを高めた”最新”だと一目で分かるグレードとなり、所有する満足感も高まるに違いありません。
N-BOXのカラーバリエーション
N-BOX
ボディカラー | 備考 | |
N-BOX | プレミアムサンライトホワイト・パール | オプション価格5万5000円 |
プラチナホワイト・パール | オプション価格3万3000円 | |
ルナシルバー・メタリック | ||
クリスタルブラック・パール | ||
プレミアムアガットブラウン・パール | オプション価格3万3000円 | |
ブリティッシュグリーン・パール | ||
タフホワイトIII | N-BOX G・スロープ、N-BOX L・スロープのみ設定 | |
コーディネートスタイル | プラチナホワイト・パール&ブラウン | |
プレミアムアイボリー・パールII &ブラウン |
N-BOX カスタム
ボディカラー | 備考 | |
N-BOX カスタム | プレミアムサンライトホワイト・パール | オプション価格5万5000円 |
プラチナホワイト・パール | オプション価格3万3000円 | |
メテオロイドグレー・メタリック | オプション価格3万3000円 | |
クリスタルブラック・パール | ||
プレミアムグラマラスブロンズ・パール | オプション価格3万3000円 | |
ミッドナイトブルービーム・メタリック | オプション価格3万3000円 | |
プレミアムベルベットパープル・パール | オプション価格3万3000円 | |
コーディネートスタイル | プレミアムクリスタルレッド・メタリック&ブラック | オプション価格2万2000円 |
プラチナホワイト・パール&ブラック | ||
ミッドナイトブルービーム・メタリック&シルバー |
N-BOXはこんな人におすすめ
1. 小さくて取りまわし性のいいクルマが望みでも、内装・外装の質感や走りの良さ、室内の広さは譲れない人2. 後席の乗降性を重視する、小さな子供や高齢者のいるファミリー
3. 子育て中のママで子供をケアしすく、気軽かつ便利に乗れるクルマを探している人(前席セパレートシートのスーパースライドシート推奨)
【筆者:青山 尚暉 カメラマン:本田技研工業/MOTA編集部】
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